漫才作家・中田明成

漫才作家・中田明成

最近の記事

コメディNo.1「OH!バイオテクノロジー」

坂田:しかし、今の世の中は、人間関係が寂しいでんな 前田:と言いますと? 坂田:大阪からここへ来る時のことですが、新幹線のホームのベンチで、昼間から酒飲んで男が寝てますねん 前田:この季節にベンチで寝たら、風邪ひいてしまうがな 坂田:ところが、誰一人として「もしもし、そんなとこで寝てたら風邪ひきますよ」と注意する者がおらん 前田:で、君が注意した訳やな 坂田:私は注意出来へんがな 前田:なんで? 坂田:寝てたんワシやがな 前田:寝るな! 坂田:待ち合わせの

    • 夢路いとし・喜味こいし「あなたやめられますか」

      いとし:私、最近の大学生を見てると腹が立ってしょうがないね こいし:どうして? いとし:電車の中とかバスの中で漫画を読んでる大学生、この頃多いでしょう こいし:多いねえ、漫画しか読まん大学生もいる言うがな いとし:私が大学行ってた頃なんか考えられんことやで こいし:待て待て、君、大学行ってたん? いとし:行ってましたよ、昔 こいし:昔ていつ頃大学行ってたん? いとし:中学生の頃ですよ こいし:・・・訳の分からんこと言うなよ。中学生の頃に大学へ行くわけないやろ

      • 酒井くにお・とおる「上手な夫婦喧嘩の秘訣」

        とおる:川崎市の〇〇へやって参りました くにお:がんばろうね、とおるちゃん! とおる:がんばって漫才をやらせていただきます くにお:ファイトよ、とおるちゃん! とおる:・・・お客さんの笑いが、我々の生き甲斐なんですよ くにお:いいこと言うわね、とおるちゃん! とおる:・・・誰かこの男を、マンホールへ掘り込んで、下水処理場で処分してくれませんか くにお:アホな!とおるちゃんというのは君の愛称やろ、その愛称を言って、どこがいけないのよ? とおる:言い方が腹立つねん

        • コメディNo.1「こんな名前はいかがです」

          前田:滋賀県の豊郷町へ参りました 坂田:いい町ですね 前田:町もええけど、豊郷という町の名前もよろしいね 坂田:ほんまやね、豊郷の豊は、ゆかたと書きまんねん 前田:ゆかたと違ごて、ゆたかや! 坂田:郷はごうと書きまんねん 前田:郷ひろみのごうですわ 坂田:なんやと? 前田:郷ひろみのごう 坂田:わしとそっくりさんの名前を、呼び捨てにすな! 前田:・・・お前のどこが郷ひろみにそっくりやねん。ゴミ捨て場みたいな顔して 坂田:ゴミ捨て場て! 前田:この男が楽

        コメディNo.1「OH!バイオテクノロジー」

          おかけんた・ゆうた「これはお買い得」

          けんた:我々は今年で、芸能生活〇年になりまして ゆうた:早いもんやねぇ けんた:そやけど、私ら二人共、人から芸能人やからどうのこうのと、特別扱いされるのが嫌な方でね ゆうた:嫌やね、今日もNHKの玄関前で、私、おばちゃん連中に特別扱いされまして けんた:ホー、どんなふうに? ゆうた:「奥さんちょっと見てみて、あれ、おかゆうた違う?」「ほんまや、おかゆうたや、やっぱり芸能人は違うわ、アカヌケしてはるわ」 けんた:・・・お前、アカヌケしてるか? ゆうた:してへんか?

          おかけんた・ゆうた「これはお買い得」

          チャンバラトリオ「ムコ殿無情」

          (突き飛ばされるような形で、伊吹上手より登場、続いて山根登場) 伊吹:お助け下さい、お助け下さい! 山根:ならぬ、お前を斬るのだ(刀を抜く) 伊吹:どうか、命だけは・・・ 山根:うるさい!わしは人を斬るのが、メシより好きな男じゃ 伊吹:メシより? (伊吹、懐からメシを山盛りもった茶碗を出し、そばへ置く) (山根、伊吹と茶碗をしばらく見比べ、伊吹に向かい) 山根:斬ってやるー! 伊吹:ほんまや・・・ 山根:しょうもないことを試しおって・・・ターッ! (山根

          チャンバラトリオ「ムコ殿無情」

          Wヤング「お笑い弁当物語」

          平川:最近は金の値打ちが無くなったね 中田:ほんまやね 平川:まァ考えてみてください、今の世の中千円札一枚で何が買えます 中田:大したもん買えませんで 平川:この前、家の窓ガラス割ったんやけど、窓ガラス一枚、千円で買えませんで 中田:この前、ワイシャツ破れたんやけど、ワイシャツ一枚、千円で買えませんで 平川:この前、一万円札落としたんやけど、一万円一枚、千円で買えませんで 中田:当たり前やないか! 平川:ちょっと気の利いたもんやったら、絶対に千円では買えません

          Wヤング「お笑い弁当物語」

          歌メリ・マリ「食べたい、痩せたい、女心」

          マリ:いらっしゃいませ、漫才界の美食家、歌マリです メリ:そして私が マリ:歩く生ゴミ入れ歌メリです メリ:生ゴミ入れて! マリ:とにかく無茶苦茶食べますからね、この人の一回の食事が、バナナ十キロにジャガイモ二十キロ メリ:私はゾウか!言うとくけど、私の朝食なんかコーヒー一杯だけよ マリ:カップに一杯だけ? メリ:洗面器やけどな マリ:洗面器て! メリ:でも皆さんはそんなに飲まないで下さいね、素人は胃わるしますよ マリ:素人て!ほな玄人の胃袋てどんなんやね

          歌メリ・マリ「食べたい、痩せたい、女心」

          夢路いとし・喜味こいし「板バサミはつらいよ」

          いとし:今日大阪からここへ来る途中の列車の中で、喧嘩を見ましてね こいし:列車の中で喧嘩と いとし:どちらも白い服、白いシャツ、白い靴を履いた、恐そうなお兄さんや こいし:白い服、白いシャツ、白い靴て、なんやカモメの水夫さんみたいなお兄さんやな いとし:けど、波にチャプチャプは浮かんでなかったで こいし:わかっとるわい! いとし:その喧嘩の原因が、なんと、トイレに行く時、肩がちょっと触れたいうだけや こいし:大の男の喧嘩の原因がそんなことかいな いとし:私は「

          夢路いとし・喜味こいし「板バサミはつらいよ」

          正司敏江・玲児「子供・今と昔」

          玲児:淡路島の津名町へ参りました 敏江:私は島が大好きでしてね 玲児:というのは、敏江ちゃんは淡路島の近くの小豆島の生まれなんです 敏江:そやから、子供の頃は小豆島から淡路島まで、よう泳いで遊びに来ました 玲児:泳げるかい!近くや言うても、淡路島と小豆島は何キロも離れとんねや 敏江:言うても、同じヘソナイカイやないかい 玲児:瀬戸内海と言え!・・・実は私も島とは縁が深いんですわ 敏江:玲児さんの先祖、みんな八丈島へ流されてますねん 玲児:・・・ほなうちの先祖は

          正司敏江・玲児「子供・今と昔」

          コメディNo.1「ファンサービスが一番」

          前田:コメディNo.1です 坂田:皆さん。私ら芸能人いうのは、いろいろと気苦労が多いんですよ 前田:気苦労と言いますと? 坂田:道歩いている時なんかでも、普段は声をかけて頂くのは嬉しいんですが、たまにはそっとしていて欲しい時もありまんねん 前田:考え事してる時なんかそうやね、そんなときは私、前田五郎てわからんようにサングラスかけますねん 坂田:ところが私は、サングラスをかけてもあきまへんねや 前田:この顔と、辺りをただようアホの臭いで、すぐに坂田利夫てわかってしま

          コメディNo.1「ファンサービスが一番」

          コメディNo.1「食べ物にうるさい男」

          坂田:この前君とこの近所の公園のそばを歩いてて感激したね 前田:何を感激したん? 坂田:七、八人の子供がブランコの取り合いをしてるわけや 前田:ブランコの取り合い 坂田:ところが一人の子だけが「君たち駄目だよ、ちゃんと順番に並ぼうよ」や 前田:ホー、立派な子やないか 坂田:その子が君とこの小学三年になる息子や 前田:そうやないかと思たんや、うちはシツケに厳しいからね 坂田:「並ぶ必要あるか、乗ったもん勝ちじゃ」いう無茶苦茶な子もいてね 前田:そういうシツケの

          コメディNo.1「食べ物にうるさい男」

          横山やすし・西川きよし「人の姿が変わる時」

          きよし:私、正月が来るたびに「あー人間に生まれてよかったなァ」とつくづく思うね やすし:どうして? きよし:人間に生まれたからこそ、正月にはええ着物が切れ、きれいな格好が出来るねや やすし:正月だけええ着物着れてもしょうがないがな、ミンクいう動物みてみいや きよし:ミンクがどうしてんや やすし:あのミンクは、一年中、ミンクの毛皮着れるねんで きよし:・・・そらそうやけどな やすし:ワニにしたかて、一年中、ワニのコート着れるねや きよし:あれコートかい! やす

          横山やすし・西川きよし「人の姿が変わる時」

          夢路いとし・喜味こいし「昔に戻ろう」

          いとし:私、なんぼ年とっても、絶対にこの言葉だけは口にせんとこ思てる言葉が2つありましてね こいし:ホー、その2つの言葉とは? いとし:「このごろの若い者は」と、「わしももう年やから」の2つ こいし:守れるか? いとし:「このごろの若い者は」とか「わしももう年やから」なんて言うてるようでは、平成時代を生きる資格ないね こいし:またええ格好言うて、そんなこと言うとるから、若手の漫才師から「いとし師匠はええ格好しいや」なんて言われるねやぞ いとし:若手の漫才師がそんな

          夢路いとし・喜味こいし「昔に戻ろう」

          夢路いとし・喜味こいし「現代お巡りさん事情」

          いとし:毎日の新聞を読んでいて思うんやけど、相変わらず犯罪というのは絶えませんね こいし:ほんまやね いとし:特に、都会に犯罪が多いね こいし:それも大都会に多いがな いとし:余り無人島で殺人事件が起きたなんて聞いたこと無いでしょ こいし:起こるわけないやろ! いとし:都会に住むと人の心が汚れるわけですかねぇ こいし:それはあるやろね。うちの嫁はんの田舎の実家なんか、この何十年間、家に鍵なんかかけたことないちゅうからね いとし:貧しい実家なんですね、壊れた鍵の

          夢路いとし・喜味こいし「現代お巡りさん事情」

          横山たかし・ひろし「お坊ちゃまは人類を救う」

          たかし:大金持ちのお坊ちゃまじゃ、皆笑えよ、スマンノー ひろし:佐用町へやって参りました たかし:この佐用町は、お坊ちゃまの第二のふるさとなんじゃ ひろし:第二のふるさと?佐用が? たかし:さようじゃ ひろし:・・・ほな聞くけど、この佐用と君とはどういうつながりがあるの? たかし:大したつながりじゃ無いんじゃ ひろし:と言うと? たかし:何年前か忘れたけど、ここの町長さんに頼まれて、この文化センターを寄付したんじゃ ひろし:大したつながりやないか。この男が文

          横山たかし・ひろし「お坊ちゃまは人類を救う」