インブリーディングとイノベーション

競走馬では、インブリーディングによって祖先の長所をより強化するために行われる為に行われております。
人類でも一部の地域や部族で文化的にインブリーディングが行われています。日本でも平安時代辺りから明確に行われており「源氏物語」の人物相関図を見るとおぞましい近縁関係がうかがえます。
インブリーディングが遺伝学上かなり良くないことは証明されています(参考サイト参照)。
本記事では思考の整理学を参考にインブリーディングとイノベーションについて書いてみました。※お忙しい方は結論だけでも見ていただければ幸いです。


結論

【抽象化】活発な知的創造(≒イノベーション)を行うためには①専門分野や業界・業種、年代や人種、文化圏や価値観などが異なる者同士②共通目的を持つ③相手の気持ちや意見に対して否定しない寛容な心持ちで話し合う事がポイントになる。

思考の整理学

【垣根を越えて】よりインブリーディング(inbreeding)とは?同系繁殖、近親交配の事。桃太郎はインブリーフディングの戒めを解く。おばあさんが川から桃を取ってくる=他所から来た流れ者の女を受け入れる。優生学上の知識を具体例で示す。
知的創造(≒イノベーション)を生み出すにも同様でインブリーディングは好ましくない。企業や大学で同族経営や同一分野の専門家を集まる事は活発な知的創造にとって極めて不便な環境。

「2020年6月30日にまたここで会おう」

本書にも同様の記述あり。SNSはけっして「弱いつながり」ではない。似たもの同士がつながるのは、弱いつながりではなく強いつながり。現在の東大、京大も似たような経歴と年齢の日本人ばかり。

どういったつながりなら良いのか?


外山案→別々の専門家同士でつながる:実例スコットランドの月光会メンバーの中から工業用苛性ソーダの製法、陸運や水運での新技術の開拓など功績を残した。アメリカ風に言えばブレーンストーミング(グループを作り、問題をだしてそれぞれの解決方法を出し合う)。
瀧本案→目的のためにつながる:実例「シビル・アクション・ジャパン」がクラウドファンディングで新聞1pにわたる意見広告を打つ(内容は生活保護水準切り下げ反対)。


【補足情報】

リチャード・フロリダ 都市社会学者
アメリカの都市間競争を比較研究した所、ゲイとかアーティストとかクリエーターとか、結構変わった人たちがたくさんいる所の方がとして成功するという、極めてショッキングな論文を発表。つまり、多様性を認めて、自分と違う価値観に対して寛容な社会の方がイノベーションを起きやすいということです。

参考サイト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?