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Withコロナを生き抜く鍵とは?-キャリアストーリー#6&#7を終えて

 こんにちは!法政大学キャリアデザイン学部1年の中野です。9月18日に秋学期が始まり、早1カ月以上経過してしまいました。noteの更新も滞ってしまい、自分の無力さを改めて実感させられています。

 さて今回は、2020年10月28日と30日に開催しましたキャリアストーリーのことを振り返っていきたいと思います。今回のキャリアストーリーは2日構成で行いました。1日目にあたる10月28日の第6回キャリアストーリーは「あなたの強みは何ですか?」をテーマに、他己分析を行い、自分の強みに関して考え直すという時間でした。そして、2日目の10月30日では、企業人事の方をお招きして「今採用したい人財」をテーマにコロナ禍で変わる就活事情やHR業界に関してのセミナーを行いました。1日目で自己理解を深め、2日目では将来を見据えて今何をするのか。自己分析と合わせて自分にできることを考えて頂く時間でした。


開催背景

 1日目にあたる10月28日では、他己分析を通した「自己理解」を深めるセッションでした。日本の若者というのは、自己肯定感が低いといわれています。自己肯定感というのは、端的に言えば「自分に自信があるか否か」といったところでしょうか。

自己肯定感データ①

 図表2は内閣府の調査結果です。内閣府はこの調査を通して以下のように評価してます。

日本の若者のうち,自分自身に満足している者の割合は5割弱,自分には長所があると思っている者の割合は7割弱で,いずれも諸外国と比べて日本が最も低い。年齢階級別にみると,特に10代後半から20代前半にかけて,諸外国との差が大きい。

参考:内閣府「特集 1 自己認識|平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」2020年11月3日閲覧、https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/tokushu_02.html

 日本の若者の多くは、自分に自信を持つことができておらず、こうした現状を踏まえ、我々は自己理解を踏めるべきであると考えました。更に、日本の若者の特徴として同じ調査から1つデータを紹介しておきたいと思います。

 図表11は、若者自身が少しでも社会を変えることができると思っているかを問うたものの結果です。

社会参画データ

「社会をよりよくするため,社会問題に関与したい」と思っている日本の若者の割合は4割強,同様に「私の参加により,変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれない」と思っている割合は約3割となっており,いずれも日本が最も低い。

参考:内閣府「特集 1 自己認識|平成26年版 子ども・若者白書(全体版)」2020年11月3日閲覧、https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/tokushu_02.html

 こうした日本の現状をふまえて、今回のセッションを行う運びになりました。しかし、単なる自己分析をわざわざ人を集めて行う必要はそうそうありません(というか人が集まりません💦)。ですので我々は、他己分析という手法を通して自分では認知できていない自分(ジョハリの窓における盲点の窓)を認知することを目的にしようと考えました。


あなたの強みは何ですか?

 さて、ここから実際にどのようなセッションを行ったのかをお話していきたいと思います。

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 今回のキャリアストーリー#6では、前述の通り他己分析型セッションでした。参加者の方々には事前にこれまでのキャリアで印象的であったり、思い出に残っている出来事などのストーリーを3つピックアップしていただいています。それらを共有し、ストーリー間にある繋がりを探してその人の大切にしているであろう価値観やその人自身を象徴づけるような言葉を見つけ合うという形で行いました。

 セッション最後には本日であった仲間に考えてもらった私を表す言葉というのを提言してもらいました。

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 様々な強みを見つけることができたという言葉や、幸せな気持ちになったなど、参加していただいた方からは多くの声をいただきました。

 今回行った「他己分析を通した自己分析」は自己理解を深める上で重要な一つです。例えば、面接において「あなたは友人や周りの人にどんな人だと言われますか?」と問われた時にあなたはすぐに答えが浮かぶでしょうか?面接では自分が理解できている部分(公開の窓)だけを聞かれる訳ではありません。幅広く自分を理解しておくことが重要なのかもしれません。


人事に聞くコロナ就活

 2日目にあたる10月30日では、アチーブメント株式会社にて人事をされている山森拓実さんにご登壇いただき、21卒のコロナ就活を振り返り、企業採用が何を変えたのか、コロナ時代に何が変わり、これから先何が変わるのかについてお話をいただきました。

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 今回のセッションではキャリアストーリーでは初のセミナー形式で行いました。アチーブメントの山森さんとキャリアストーリー運営3年柏崎さん、キャリアコンサルタントの中村さんの3名を中心に企画を作っていただきました。ありがとうございます。

 セミナーでは冒頭、コロナ禍で就活の何が変わったのかということをお話しいただきました。コロナによる採用のオンライン化(オンライン面接、オンライングループディスカッション)などを通し、これまでオフラインで強かった人がオンラインを使いこなせないことにより、自分をアピールすることが難しくなってしまっていることをお話しいただきました。


Withコロナを生き抜く方程式

 オフラインで弱い人はオンラインでも難しいことに変わりはないが、オフラインで強くオンラインで弱い人が評価されにくい時代に突入したと話しています。山森さんはこの状況下で重要なWithコロナを生き抜く方程式は、以下3つの要素であるとお話をいただきました。

“願望×能力×環境適応”

 山森さんはさらに、これら3つを細分化し、以下の要素が重要であると説明を続けています。

・願望=価値観やビジョン、生み出したい価値や職種、キャリアが明確か
・能力=強みは何か、基礎能力や専門性の有無
・環境適応=情報収集の有無、オンラインやITへの対応ができているか

 これらが10点満点で評価され、その掛け合わせが重要であると話しています。例えば、願望や能力はしっかりしてあるが、オンラインを使いこなせない場合、環境適応が0点となり、掛け合わせであるWithコロナを生き抜く方程式は”0”と結論づけられてしまう。

つまり、これからの時代を生き抜いていくキーになるのは、これまでのように願望や能力を育成していくことに加え、環境を理解した上で適応していくためのスキルや知識をつける必要が出てきているということです。

 Withコロナにおいて、テレワーク化は労働市場の最も大きな変化と言えるでしょう。こうした変化に対応できた人とできなかった人ではこれまでにも多くの差が出てきていることは皆さんも周知の通りです。いかに今起こっている状況を理解し、それに適応をしようとできるか。これがコロナ禍を生き抜くキーポイントになるのでしょう。


終わりに

 さて、今回は10月28日と30日に連続で行いましたキャリアストーリーに関してnoteにまとめました。これから先、私たちはWithコロナの状況下において様々なことを成し遂げなくてはなりません。

 まずは、大学1年間のオンライン授業。私は一コマだけ対面授業が始まり、ようやく大学へ通学を週一回するようになりました。しかし、受講している授業の大半は今もなおオンライン授業です。zoomによるリアルタイム授業やオンデマンド型、資料配布型…その方法は様々です。こうした、大学でのオンライン化にも対応をしていくことがまず目先の目標でしょう。来年にはおそらく対面での授業が再開されてくるでしょう。来年に向け、着々と準備を進めていきたいものです。

 そして、コロナ禍で働き方は大きく変わりました。組織に身を預けるキャリアから個人で独立し、オーナーシップをとって積極的にキャリア形成をしていく時代に突入しています。一つの企業に勤めなくてはならないということもなくなり、転職や副業が当たり前の世界になりつつあります。またの機会に転職や副業について当事者やHR業界の方をお招きしてお話を聞けたらいいなぁと思います。





 今回もnoteを読んでいただきありがとうございます。不定期の投稿にはなってしまいますが、noteを楽しみにしてくださっている方が少なからずいるということを知り、とても嬉しく思っております。また次回のnoteでお会いしましょう!

それではぁ〜!

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