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2023年 22冊目『社会の変え方』

明石市長の泉 房穂さんの本です。

この本を読んで、政治や日本に希望が持てました。

この方、素晴らしいリーダで明石の職員の方々は素晴らしい公務員です。

泉さんは貧しい漁師の家庭に生まれ

弟さんも障害がありました。

そももそも弟さんは障害があるので医師から生まない事を勧められたりています。

※当時の状況はそうだったのです。

しかし、両親が産みたいと言い生まれてきたのですが、全く歩けない状態だったそうです。

ところが、両親のスパルタが功を奏したのか奇跡的に歩けるようになります。

両親は朝早くから漁に出かけます。

泉さんが弟さんの面倒を見て学校に連れていきます。

泉さんは、自分のクラスと障碍者のクラスの2つの世界を行き来し

障碍者の中で自分がマイノリティの経験もします。

貧しかった泉さんですが、両親から将来、弟の面倒を見るために偉くなれと言われます。

参考書を買うお金が無かった泉さんは本屋さんで立ち読みして学んだそうです

本屋の大将は、熱心に勉強する泉さんを応援するために、そこに机と椅子まで準備してくれます。

※泉さんは東大に入ったのですが、大将は、俺が東大に入れたと言っているそうです。

 泉さんもそのおかげだと言っています。

東大の駒場寮に入り、学生運動もしたそうです。

その後、選挙に出る方と知り合い、選挙活動をされます。

その方からアドバイスを受け、弁護士になりました。

その後いろいろあり、明石市長に立候補。

対抗馬は全ての政党、団体の応援を受けた人。

泉さんは市民だけ。

しかし、数十票差で市長になるのです。

応援を受けていないので市民を見て動けます。

様々な(海外では当たり前だけれど日本では)先進的な事を次々と実施されます。

全ては市民にとってどうか?

12年の結果として

10年連続人口増

人口増加率中核市で1位

地価7年連続上昇

明石駅南側の新規出店2.4倍

税収8年連続増

基金残高51億円増

市民満足度91.2%

本当に住みやすい街大賞2022年関西1位

子育てに関する自治体サービスが充実している自治体関西1位

市販SDGs生活満足度2020関西1位全国2位

全国戻りたい街ランキング2021第1位

しかし、その道のりは平たんではなかったのです。

でも、ポイントは泉さんのリーダーシップ

市長には強い権限があるのですが

従来の市役所は前例踏襲

変化をさせるのは難しいのです。

職員も変えるなんて思っていないのです。

4年で変わる市長より自分たちの前例なのです。

それを泉さんは次々に変えていきます。

それも子供支援にフォーカスして実施するのです。

そうすると、結果、様々な人に優しくなり

人が集まってくるのです。

しかもやったふりをするのではなく

徹底的に実施するのです。

※これポイントですね

元気になれる本です。

良い街や日本を作るのに興味がある方は

必読ですね。

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