見出し画像

2019年 83冊目『遊びと人間』

編集工学研究所のイベントで頂いた本です。
めちゃめちゃ難しく読み応えのある本です。

まったくバックグラウンドの知識が無いので、そこの理解から楽しかったです。

著者はロジェ・カイヨワ。

1958年に出版された本です。

シラー(予言的直観)と

ホイジンガ(ホモルーデンスの見事な分析)

という巨人の肩に乗り、高みを作ったという位置づけだそうです。

遊びの体系的な分類を行ったことが素晴らしい功績だそうです。

加えて、従来は遊びとは、元になるものがあり、そこを模倣していると考えられていたそうです。

そうではなくて、逆に文明に影響を残していることを明らかにした本なのです。

その対象は、スポーツや演劇といった特定の分野だけではなく、社会生活全体の中、あるいは諸制度の中まで立ち入り、文化の発達それ自体を解明しようとしたのです。

まさにパラダイムシフトです。

後者は難しいので

前者の分類だけ残しておきます。

4分類

アゴン(競争)

アレア(運)

ミミクリ(模擬)

イリンクス(眩暈)

2尺度

パイディア(遊戯)⇔ルドゥス(競技)

これですべての遊びが分類できる

▼前回のブックレビューはコチラ


この記事が参加している募集

#読書感想文

189,937件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?