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2017年 28冊目『生産性 マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』

いま、「働き方改革」で最も重視すべきものを問う。と帯にあります。

以前『採用基準』という本を書かれた伊賀泰代さんの本です。

Yahoo!CSOの安宅さんがマッキンゼー時代の同期なんですね。

本の最終あたりに安宅さんの名著「イシューから始めよ」にいての言及もありました。

自分自身が実践、周囲に説明している内容がたくさんあり、納得感が高かったです。

例えば以下のようなものです。

・生産性向上は分子のアップ、分母の削減がある

・更にそれぞれ、改革的に数割以上で変化させるもの、改善的に数%レベルで変化させるものがある。

 →どちらも大事

・生産性向上で生まれた時間(Time for innovation)で改革を行う

・会議の時間を減らすのが大事ではない

 →なぜ参加者が増えるのか、なぜ長くなるのか

・能力開発をあきらめない組織

・業務生産性に直結する研修

 →座学ではなく、具体的テーマによるロープレ中心

 →判断を学ぶ研修(完全解などない)

・アウトプットイメージを持つ

 →ゴールから考える

・ブランク資料を作る

 →空パケ(目次、各ページのコンテンツ、各ページの手書きラフ)

・事前に資料作成の目的を握る

 →意思決定のロジックを確認・・・どの粒度の情報で決めるのか!

・会議の種類は決まっている

 →決断、リスト作り、共有、コンセンサス、ネクストステップ

・資料説明は不要

また、なるほどなーって内容もありました。

・技術的イノベーションは 知的好奇心→研究上、技術上の発明→イノベーション

・非技術的イノベーションは 現実の問題の認識→問題解決への強い希求→イノベーション

  良いアイデアを出そう!ではなく、現状の4倍の生産性向上目指そう!

・トップパフォーマの成長をさらに促すテーマ設定が重要(楽させていることが多い)

  早い昇進、異動、難しいテーマ設定

・ポジションを取る

  自分の意見を明確にする

惜しむらくは、ところどころに出てくるイケテイナイ日本企業についての内容です。

そんな会社ないだろう!って話なのです。

著者はマッキンゼーにいたので、相手はある程度の企業です。

さすがに、そのような企業群でこの例は無いでしょう!って話なのです。

それが、冒頭にあるので、読むのを躊躇してしまいました。

そこが残念でした。

▼前回のブックレビューです。


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