2018年 87冊目『先生、それって量子の仕業ですか』
以前家族でシュレーディンガーの猫の話をしたことがありました。
それを覚えていて、この本で理解が深まったというので手に取りました。
文系でも2時間でわかる世界一やさしい「量子力学」の講義と帯にあります。
まさにそうでした。
数式も計算も出てきません。
面白い本です。
量子力学って何?
量子コンピュータって聞いたことあるけれど、
なんだかよくわからないって人は手に取るとよいかもしれません。
最初に二重スリット問題が出てきます。
2つの並行のスリットがあって、1つずつ閉じて光を当てると同じ形が投影されるのに、両方を空けて光を当てると縞模様ができます。
この実験は20世紀で最も美しい実験と言われていますよね。
量子は確率で存在することを、この実験は示しているのですが、量子と「忍び」が別に存在しているのだと説明します。
この説明が分かりやすいです。
ちなみに「忍び」はうさぎ跳びをしていると表現します。
その高さに合わせてコントロールできるわけですね。
量子はモノをすり抜けられるのに、我々がすり抜けられない話も分かりやすいです。
その後、ブラックホールや例の猫の話が説明されています。
ドラえもんのツールの中で量子力学と関係するものの解説も面白いです。
ガリバートンネルやタンマウオッチなどが取り上げられています。
▼前回のブックレビューです。
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