見出し画像

2019年 50冊目『共感障害 :「話が通じない」の正体』

いわゆる男子脳や女子脳あるいは母脳というものがあるというのが前提の本です。

私は、このような意見があるのは知っています。
ただ、正しいのかどうなのかはよく分かっていません。


しかし、みんな違うということを、例えばLGBTsをテーマにしたTTPS勉強会で学んだあと、普通と異常ではなく、違いだとかんがえられるようになっています。

LGBTsも個性だし、脳も個性だという事です。

脳はすべての情報を処理することはできないので、(興味関心があるものを除いて)情報をざっくり削除しています。

これは見えている情報だけではなく、聴覚などもそうです。

削除しているので、アクセントや音感が違う「おかあさん」という言葉を理解できるわけです。

ところが、削除する部分が人によってはかなり違う。

あるいは、逆に削除する情報が少ないので、情報がパンパンで頭が痛くなる人もいるのです。

全ての情報が頭に入ってくるのです。

これも、辛すぎます。

お互いに分かり合えないのは、脳が作り出すこの「認識フレーム」が異なるという事です。

一般的に男性の方が分かりにくい情報と女性の方が分かりにくい情報があるのも、これが理由です。これが理由でけんかするわけです。

愛情や思いやりではないのです。

認識フレームが違うと見ている世界が違うのです。

子供が自分と違う認識フレームの場合に、周囲の人がいいます。

愛情があれば大丈夫。

この、愛情があれば子育てができるというのも違うようです。

親と子供の認識フレームが違うのです。

この認識フレームの違いに着目して、対応することが重要です。

この本には、どうすれば良いのかという処方箋も出てきます。
ですので、日常生活でも使えそうです。

著者は部下が共感障害であったので、それで研究をしだしたそうです。

ところが、研究の途中で、自分もそうだと認知できたそうです。
そう考えると、小中高のころにもいくつか思い当たることがありました。

自分がそうなので、分かった上で行動ができます。
かなり生きるのが楽になったようです。

これからどんどん増えていく、共感障害だと自覚している人たちとの仕事の仕方を学べます。

そして、多かれ少なかれ自分もそうなんだなって感じられます。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?