入院日記_20240402_01

起き抜けの時点で体が重すぎる! しかもグロい妄想が止まらない! 厨二病とかじゃなくて、本当に私がしたくない妄想を勝手に脳がしてひとりで気持ち悪くなるやつである。おかげで朝食は味噌汁にしか手をつけられず、それも5回くらい休憩しながら摂取した。
食べていないせいかより体が重くなり、ベッドに身を預け、しばし大地と平行になる。何も考えたくないがそろそろ買い物に出ないとまずい。ボディーソープが切れかけているし、歯ブラシはもう広がりに広がってほぼイソギンチャクだし、医者に手書きの記録を提出してはと看護師から勧められたのでメモ帳かノートが欲しかった。体が重い。トイレに行くのも億劫だ。でもコーヒーが飲みたい。体が重い……。
漏れる3段階手前くらいでようやく起き上がって、用を足した勢いで一気に整容を済ませ、着替えた。やるぞ。震えながら看護師に声をかけようとしたら、ちょうど懇意にさせていただいている患者さんも外に出るタイミングだったので、ついていくことにした。
人に付き添ってもらえばなんてことない、些細なお使いである。目の前を自転車が横切ってもそこまで驚かなかった。それでもひとりでは怖いという思い込みが居なくならない。外に出られないという感情は、本当に、思い込みなのである。思い込みでしかないのだ。だがそれが離れない。平日、ひとりで、最大の難関である電車で帰らないといけないのに……。今度の外泊だけでも親に車で迎えに来てもらおうかと思ったが、別に普通に車も怖いので見送った。平日に呼びつけてまで頼むことでもない。
流石に食べてなさすぎてお腹が空いたので、シュークリームと微糖のペットボトルコーヒーを買った。食べたら糖分とカフェインが体中に漲り、いきなり病室を整頓し始め、1週間分の記録をガリガリと殴り書いた。元気かよ!
バナナは主食派なので、病院食のフルーツ枠でバナナが出る度重いな……と思って丸々残してしまう。バナナが嫌いなわけではないので毎度心苦しいが、そもそも量が多すぎる(この日記を通して何度も主張しているためネタとして飽きていたら申し訳ない)ので何か残さないと厳しく、仕方ない。尊い犠牲である。バナナだけでも残飯として扱うのではなく、回収ボックスとか設けてもらって、誰かに食べてもらえないだろうか……。触りすらしていないので本当にもったいない。だけど食べない。胃に入らない……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?