車との愛車関係を終わらせてきた話
先日の話になりますが、4年連れ添ってくれた愛車を手放しました。
「人に説明するとき用の」理由は2つ、あまり乗っていなかったことと、維持費が高かったこと
4年で走った総距離、約6,000kmでした。
よく運転する人だったら半年くらいで走ってしまう距離でしょうか。
そのくらい使っていなかった。どこかお出かけする時は、現地でお酒を飲みたいので乗ることが出来ず、ドライブ日和の休日昼間は、大体二日酔いです。
飲ん兵衛とは相性最悪なんですよね、車って。
そして使っていないのにかかり続ける、高額な維持費。
持っていた車が2,000ccで、燃費もリッター10km走らない車だったので、まあお金がかかる。
そして今年車検を控えていたのもあって、えい!売ってしまえ!という感じですね。
これから移動手段はどうするのという心配は無用です。元々使っていなかったので、これまでと変わらない日々が続いています。
さて、冒頭に「人に説明する用の」理由と言いましたが、そうです、人には言えない本当の理由があります。
別に悪いことをしたわけでは無いです。
ただ、絶対みんな「は?」って思うだろうなと考えると、言えなくて……無用な混乱は起こしたくありません。
では、どのような理由なのかというと、ズバリ
車との都合の良い関係を清算したかったからです
は?
となりますよね(笑)もう少し詳しく話をします。
私は特定の宗教に入信しているわけではないですが、神道の「八百万の神」のような発想はとても好きで、要は出来事や物にも魂が宿っているというような、そういった考えが好きです。
感覚的な話ですが、物や出来事に対して"もっと大切にしよう"という気持ちが芽生えるからです。
そんなこんなで、私は「車にも心がある」と思って接していました、でも、大切にできませんでした。
車目線で考えてみると、ナカノという男は相当ひどいものでした。
しばらく放ったらかしにしたと思いきや、都合の良い時だけ使い、しかも短距離の街乗り。
必要最低限の食事(ガソリン)を申し訳程度に与えられ、日頃のケア(洗車)も全くしてくれません。
ナカノという男に愛情も貰えず都合良く利用されていたのです。
多目的トイレ男とナカノの印象は、車からしたらさほど大差なかったでしょう。
言い訳になりますが、私も車を好きになる努力はしました、実際初めて出会った時はドキドキしたもんです。
でも、好きじゃなかったんですよね。どれだけ思っても大切に思う事が出来なかった。ただ「いつでも使おうと思えば使える」とか「彼女(車)に費やした金が惜しい」とか、そんな理由で何となく関係が続いていたのです。
でもね、私も、おそらく車もわかってました。こんなの幸せじゃないし、いつか終わる。
だから、車に別れを告げたんです。私の車は外見も中身もとっても素敵な奴でした。私なんか意気地無しより、もっと大切にしてくれる人がいるはずです。
幸い、彼女はまだ若くて元気いっぱい(走行距離3万キロ)です。若い時間を俺みたいな奴とじゃなく、もっと素敵な人と過ごせますように。
もう肌寒い季節だなーと思って不意に駐車場を見てしまいますが、彼女はもういません。分かっているのに見てしまいます。
物置を整理していると、冬場よく彼女の体の雪を払うのに使ったブラシが出てきました。
もう使わないんだよなぁ、幸せになれよ、一応さ、ブラシ、捨てないで残しておくね
久しぶりに君のいない寒い季節です
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