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瞑想について講義を受けて体系的に学んでみた


興味を持ったきっかけ

昨今、アメリカのビジネス界から輸入されて流行の兆しを見せている瞑想やマインドフルネスについて、以前から興味はあったのだが、如何せんスピリチュアルな領域とも近いのもあり、体系的な学びを得ようと思うとまだまだ日本では選択肢が少ないと感じていた。

一方で、単純に胡散臭いや怪しいなどといった感情を持つ時期はとうに過ぎている感覚である。様々なレイヤーの人がいるので一概には言えないが、身の回りでも例えば海外駐在(アメリカ)を経た人や、外資系企業のなかでもいわゆるエリート層の多い上位企業での勤務経験がある人などは何の抵抗もなく受け入れているのを見聞きしていた。

グローバルエリートは基本的に合理主義の塊のようなところがある。もちろん人情がないというわけではないのだが、割り切りの部分が日本の感覚とは大きく異なるので、基本的に「自分にとって合理的なメリットがないこと」にはあまり時間を割かない。

瞑想についてはいわゆる世界トップ企業の代表クラスまでもが取り入れていることは周知の事実である。その点からも瞑想に取り組むことで何かしらのメリットがあることは確実だといえよう。

講座について

そんな中、未上場株式への投資を行っているサイトで瞑想ビジネスを展開するSUWARUという会社が募集を行っていたのを偶然見つけた。株主優待で入門編の講座が受けられるとあって、ビジネス的な興味もあったことから即座に申し込みを行った。

入門編といえど、講座は週1回7.5hの講義を4日間の合計30hとなかなか骨太の内容である。当然、瞑想の実践についても講義時間に含まれている。しかも講義の合間の一週間は宿題という形で日々の習慣化を促されるため、より効果を感じられるような仕組み作りがしっかりとできている。

ちなみに通常申込の場合、金額は税込で88,000円とそれなりのお値段だが、講師がいてスタジオでの30hの講義があることを考えると、特に割高と感じることはなく、返金保証まで付いているのには素直に驚いた。

上記を踏まえると、こちらの講座は利益を上げるというよりは、ハードルを下げた集客用のエントリー講座として幅広い層へのリーチを目的としていると想像され、その点からも大変有用であった。

マインドフルネスと瞑想の違い

マインド≒思考である。ビジネスの文脈では良く用いられるマインドセットというワードから考えればわかりやすいだろう。心の奥深くや精神とは少し異なり、どちらかというと身体と心を繋ぐ役割を担っているのがマインドと言い換えることもできる。

その前提で、マインドフルネスは思考を「今、この瞬間」に集中させる手法といえる。人間の思考は集中力を損なった状態だと、過去や未来を行ったり来たりすることは容易に想像できるだろう。

過去の些細な失敗をいつまでもクヨクヨと“思考”してしまったり、あるいはありもしない未来の不安を案じてモヤモヤとネガティヴな“思考”に陥ることもありがちだが、こういった思考を現在の「今、この瞬間」に戻すこと、いわば本来あるべき思考に立ち返ることこそマインドフルネスといえよう。

一方の瞑想は思考だけでなく、その先、あるいはさらに内側に存在する心を“整える”ことを目的として実施するものということだ。心とは何か、を言語化するのは一筋縄ではいかないが、シンプルに考えれば「感情」と言い換えることもできるだろう。

ここまで説明してきて、マインド(思考)と心(感情)の違いはきっと誰でも理解できるはずだ。それと共に一つの疑問が生まれるだろう。思考と感情は確かに異なるものだが、両者は密接に関連しているのではないか?という疑問である。

ネガティヴな思考を続けていると、気分もどんどん落ち込んできて感情的にもマイナスになってしまうのは当然のことだ。逆もまた真なりということで、常にポジティブ思考を心掛けていれば気分も前向きになってきて明るい感情を持つことができる。これらは当然のことだ。

つまり、マインドフルネスと瞑想にも同じことが言える。両者は異なるものだが、互いに密接に関連しており、どちらも習慣化して継続することができれば正の相互作用、つまりシナジー効果が生まれる。

マインドフルネスの手法を身に着け、日頃から意識することができれば、思考のノイズともいえる雑念を減らし、集中力を増すことができる。そのうえで瞑想を行えば、雑念に惑わされることも少なくなり、瞑想そのものへの集中力も上がっているので、効果がさらに表れやすくなる。そしてまた瞑想の効果で心が落ち着けばさらに負の思考や雑念に囚われにくくなり、、、といった具合である。

瞑想の効果について

最後に、それでは実際に瞑想を1ヶ月間継続した効果がどうだったのか、について記していきたい。結論から言うと、体感としての効果は確実にある。自身は高僧や修行僧を目指しているわけではないので、瞑想によって高次の次元に辿り着きたい、などといったことはなく、単に健康の向上が目的である。

その前提で、瞑想を行うことが自身の心の健康に繋がると思うか?と問われれば答えは明確にYESである。もしかすると瞑想について馴染みがないことを理由に無根拠に否定的な見解を述べる人もいるかもしれないが、最近は研究も進んでおり、ハーバード大学では瞑想が医療目的でも一定の効果が認められるといったエビデンスが発表されたりしている。

少し考えれば容易に想像できると思うが、感覚的には瞑想の効果は筋トレの効果と同じようなものだ。大量の脂肪を抱えた身体は健康に悪いことは明確で、適切な運動を行って適度な筋肉を付けることで身体はより健康になる。

一方で、筋トレや日常的な運動を行う人々が全員ボディビルダーを目指しているかというと当然そんなことはない。自身が知らない領域だと、どうしても極端で印象的な例を想像しがちだが、実際にはそんなことはなく、日常生活における健康習慣に過ぎないのだ。

筋トレの効果は単に身体の代謝UPや免疫力向上だけでなく、精神やメンタルへの好影響までも、実は西洋医学のコンテキストにおいて明確な効果が証明されている。身体の健康は心の健康にも繋がるのである。

だが、単に心を健康にしたければ、身体を鍛えてそこからの派生効果を狙うよりも、シンプルに心の筋トレを行った方が最短距離を行けるということは簡単に理解できるだろう。更に、ここまでの記載を読めばその先についても薄々想像ができると思うが、心の健康もまた、身体の健康へと繋がるのだ。

精神的なストレスが身体への悪影響をもたらして、神経痛や頭痛、あるいは肩こりなどの筋肉の強張りからくる痛みを覚えている人は現代社会において山ほど溢れている、というよりほぼ全ての人に当てはまるのではないだろうか。これらを心から解消していく、というのが瞑想のアプローチといえる。

前向きな感情を持つことができれば筋トレや運動にも積極的に取り組んでいけるようにマインドが変わっていく、、といった形でこちらもまた正のスパイラルを生み出すことができるのだ。

身体の健康のために身体的な筋肉を鍛えるのが運動や筋トレだとすると、心や脳の健康のために脳の筋肉を鍛えるのが瞑想ともいえる。脳については身体に比べて解明されていない部分も多いが、研究は着実に進んでいて、身体と同様に使えば使うほど発達することはわかっている。

健康にはなりたいが、筋トレや運動はなかなか億劫という人も多いだろう。私もその一人だが、最近は少しづつ前向きな取り組みを行うようにしている。

その点で瞑想は家でも気軽にできるし、時間についても30分程度~確保できればそれなりの効果が見込めるので、ジムに行って行うような筋トレよりも遥かにハードルが低い。宅トレであっても、汗をかいたり、疲れを感じたりといったことを考えると、その後の予定などに左右される。

ところが、瞑想に至っては全く後の予定に影響がないばかりか、身体や心が楽になるため、その後の予定にさえも好影響を与える可能性が高いというメリットがあり、非常にオススメといえるだろう。

さぁ、これを読んで興味を持ったあなたも百聞は一見に如かずということで、Let’s瞑想だ。

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