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Route3776(ゼロ富士)挑戦記総括

ゼロ富士について9日連続で投稿してきた。
そして今日、その総括を行ってゼロ富士挑戦に幕を下ろそうと思う。


 ゼロ富士のコースについて

市街地〜二合目まで

感想

しばらくは平坦な道が続いていたので富士山感は特になかった。
それはそうだ。
海抜0mから登るとはそういうことである。

知らない街、誰かの街。
そんな街から富士山という世界遺産を目指すことチャレンジはなんだか不思議だった。

反省

水分摂取にライフガード(炭酸ジュース)を飲んだのは失敗だった。

理性に負けたが、あそこで炭酸と糖分は不要だった。

ランチで食べたつけナポリタンの消化が落ち着いたタイミングに飲んだことで、再び腹の膨張感と戦うはめになった。

気負わずスタートできたのは良かったが、判断までゆるゆるになってしまったのは反省ポイント。

二合目〜六合目まで

感想

この辺りが一番楽しかったかもしれない。
舗装路からトレイルに入ったからだ。

富士山に向かっている実感が湧いた。
四合目〜六合目は斜度が高く走れたもんではなかったが、保養林道に入った二合目付近はとても楽しめた。

反省

適度に休憩しつつ進めたので反省点は特になし。
朝ごはんを六合目で食べる予定だったが、その前にしっかりパンを2つ食べたのは良い判断だった。

六合目〜頂上(登山)まで

感想

ここで富士宮口ルートと合流したため、しっかり登山道だった。

ロードは常々走っているが、山を登る経験は欠けている。
ここから先は山登りの基礎がないと蓄積ダメージが雪だるま式に増えるのだろうと感じながら登った。

反省

山初心者にも関わらずストックを持参しなかったのは完全に失敗だった。

二合目付近でちょうどいい枝を拾えなかったことを思うと恐ろしい。
(富士山公式の棒を買えば事足りるだろうが。)

専門分野外のところで高を括ってしまったのはシンプルにミス。
こういう驕りは減らしていきたい。反省。

頂上〜五合目(下山)まで

感想

いやあ、キツかった。

登山練習として事前に連れて行ってもらった白根山の下りは岩場を淡々と下りていけばよかったが、須走口でそれは通用しなかった。

着地姿勢と体重のかけ方の要領を得られず、終始苦戦した。

あとはとにかくシューズ内に砂が入って大変だった。
土砂降りの日にもういっそずぶ濡れになってしまえと傘を差さないときのような、そんな清々しさが出てきて途中から気にならなくなった。
開き直りも大事。

反省

ゲイターを持っていかなかったこと。
これもストックに続きまた準備不足。

トレイルレースに出る予定はないので、砂場の下り練習はしなくていいやと割り切っている。

難易度について

ゼロ富士の難易度について、個人の感想を残しておく。

登山道に入るまではタフなコースではないため、難易度自体はそこまで高くないと思った。
こういった技術がないと不可能、といったものはない。

難易度を下げている何よりの理由が制限時間がないことだ。
期間中の自由挑戦なので、自身で旅程を組める。

公式の推奨日程も3泊4日となっている。
ただ個人的には登山になれていないこともあるからか、日数が延びれば延びるほどメンタル的にキツいかなとは思う。

ホテルに泊まれるわけではない。
寝床があるだけだ。

現代人が快適ではない場所に何日のあいだ身を置けるか、という別軸の難易度の存在感が増してくる。

当日までの準備と体調管理が8割だろう。
残りの2割は体力と適応力。

別要素として、天候の運もある。
これは最悪を想定して動くしかない。
山は怖い。

富士登山について

実は富士登山は2回目の挑戦だった。
初回は大学生時代に吉田口の五合目から八合目まで行ったが、天候が荒れに荒れてしまったため山頂までは行けず悔しい思いをしていた。

にも関わらず、今回は海抜0mからの挑戦をした。
当時とは状況がまったく違うので、前回は登れなかったからといった思いは特になかった。

六合目から富士宮口登山道に合流して一般的な登山道となったので、ゼロ富士に挑戦したことで大学生時代の悔しい思いを少し晴らすことが出来て嬉しい。

今までは飲み会なんかで富士山の話になる度に、登山したことはあるけど山頂までは行けなかったという話をしていたが、今後は海抜0メートルから登ったという一生擦れる持ちネタが出来た。

富士山について

富士山。
終始怖かった。

存在が大き過ぎてまったく手に負えないというか、パワーが強過ぎて怖かった。

良い山だなあ。とかそういう感想は出てこなかった。
登る前も怖いし、山頂でも怖い。
下山後に御殿場駅に向かうバスから見た富士山が一番優しく思えた。

富士山そのものを信仰の対象にする宗教もあるくらいだ。
それだけのパワーに満ち溢れていた。

今回の挑戦記について

もともと、このゼロ富士挑戦については記事にして残しておきたいと思っていた。

せっかく人があまりやらないことをするのであれば、記録しておきたい。

結果としては、運よくnoteの公式マガジンに3つの記事を載ったことで多くの方に見てもらえる機会ができた。
一週間のPV数が1万を超えたのは初なのでびっくりした。

コツコツ記した結果の副産物として、こういった経験ができてよかった。

おわりに

サクッとまとめるために毎日投稿してきたのに、記憶が新鮮なうちに書けたから10回分もかかってしまった。

結果的に濃い内容を残せたのでよかったと思う。

妻の闘病記も更新しないとなあ。
来月はもう三回忌だ。
日々はあっという間に流れていく。
良くもあり、悪くもあり、自分次第である。

今回のゼロ富士挑戦記のマガジンは雑記として括ってしまっているが、タグで管理しておこうかな。
気が向いたら。



もしこのゼロ富士挑戦記で私のnoteに辿り着いた方がいらっしゃれば、他の記事も覗いていってください。

最近のイチ押し記事を載せて終えます。

10日間お付き合いいただきありがとうございました。

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