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第23回ハイテクハーフマラソン(2023)出走記

当レースの目標

MUST目標: 80分切り。
WANT目標: 公認レースでの78分台を記録。

当レースの結果

グロスタイム: 1時間19分34秒
ネットタイム: 1時間19分31秒


マラソンで奇跡やまぐれは本当に起きないことを改めて思い知った。
いくら練習してきても、気持ちが着いてこないとその全ては発揮できない。
だから難しくて面白いんだろうな。

スタート前に係の方にステージ上で撮ってもらった。

レース前

トレーニングプラン

とくしまマラソンが本命のため、当大会に向けた調整はしてこなかった。

一応記録として、一週間分の練習を書いておく。
前回の記事で紹介している通り、BROOKS Glyserin 20を購入したばかりのタイミングだったこともあり練習の9割がジョグだった。
これは極端過ぎるかもしれないが、特にスピードが著しく落ちたわけではなさそう。

※Stravaのタイトルからほとんどそのまま拾ってきているので、時間ベースと距離ベースで表記揺れがあるのはご容赦を。

レース一週前

  • 月: 30分間リカバリージョグ

  • 火: 

    • 50分間クロカンジョグ

    • Eペース24kmグループラン

  • 水: 30分間ジョグ 

  • 木: Fartlek 1'Fast(3'45) - 1'Slow(6'00) x 20

  • 金: 60分間ビルドアップ走(5'18 -> 3'38)

  • 土: 40分間ジョグ

  • 日: ランオフ

レース週

  • 月: 55分間ジョグ

  • 火: 60分間ジョグ

  • 水: 3時間ロング走(35'17km | 5'07/km)

  • 木: 60分間ジョグ

  • 金: ランオフ

  • 土: ランオフ

  • 日: 当日


前夜~当日朝の過ごし方

前日は60分の全身もみほぐしマッサージ店へ行き、夜はエプソムソルトを溶かした浴槽でしっかり身体を温めた。

今回は前日ランオフにしたので、初めて前日刺激を入れずに臨んだ。
疲労が残るよりは安静にしていた方がいいような気がして、そう判断した。

じっとしていられないタイプなので、前日のランオフ及び刺激入れをしない決断は結果的には自分を苦しめたかもしれない…。
身体的なところでは分からないが、少なくともお守りのような効果はあるのだろう。

次回はどう対応するか悩む。

装備まとめ

シューズ

今回もお馴染みの。

Nike: Zoom X Vaporfly Next % 2

まだまだ履けるけど、次のレースシューズはNIKE以外に挑戦したいと思っている。

ウェア

キャップ: ELDORESO | Florence Cap(Navy)
トップス: 参加しているランニングクラブのスリーブレスTシャツ
ボトムス: ELDORESO | Florence Short Spats(Navy)
ソックス: SIDAS: Run Feel ML(40-41)
アームカバー: CW-X | アームカバー(指掛けタイプ)
グローブ: R×L |
メリノウールグローブ ミッド


メダリスト9000は水を買い忘れたので飲まなかった。

今回初登場のものは下の2つ。
前回の月例赤羽マラソン10kmに防寒具なしで挑んで痛い目を見たので今回は万全に。
末端冷え性のため、グローブの内側に小さなカイロを両手に仕込んで走った。

補給食

ハーフマラソンのため、レース中の補給食はなし。

事前に摂取したものは以下。
オキシアップはおまじない扱い。

  • AJINOMOTO | アミノバイタル アクティブファイン(粉)

  • VESPA | VESPA HYPER(ジェル)

  • 江崎グリコ | パワープロダクション オキシアップ(粒)

レースの振り返り

4ウェーブあるうちの最後、第4ウェーブでのスタートだった。
他のウェーブとはそれぞれ10分差。

第2,3ウェーブで遅れた人達を河川敷の狭いコースで躱していく必要性が出てくるので、そこが心配だった。

第4ウェーブ同士での団子状態は避けたかったので、目標タイム1時間15分~30分のプラカードが上がった瞬間に整列し、なるべく前の方のポジショニングに成功した。

Start〜6km

狙い通り、列が詰まって8列目くらい並べた。
スタート時の大行列からは避けられ、グロスとネットの差も3秒だけだった。

後ろからの衝突による転倒を避けるためにも、1km目は軽快に飛ばして走った。
結果として1km目は3'37で入れた。順調。

3'40切らないくらいでで押していく6人ほどの集団が出来たので、なんとなく乗っかる。

途中で第3ウェーブの背中が見えてきて、右に大きく逸れながら抜いていく。


7km〜9km

第1ウェーブの先頭集団が折返し地点を経てスライドで向かってくる。
青学のメンバーをはじめ、エリートランナーの生の走りを見て士気が高まる。
自分が逆方向に向かって走っていることもあり、実際に目で捉えられるのは1~2秒だった。
こっちは時速16km、向こうは時速20km付近。生身でぶつかったらしっかり危ない。

先頭集団が来たことで、ただでさえ狭い河川敷のコース幅が半分になる。
これがとても辛かった。

速く走りたいけど道幅はないし、コースは人で埋め尽くされている。
右から抜くタイミングもスライド次第。
大きく広がって走っている箇所も多々あるので、そこで無理に抜こうとすると対向から走ってくる選手とぶつかり事故リスクが上がる。

結果として、

  1. 基本右側通行。

  2. 右から抜けないときはジグザクで躱す。

  3. 抜くときは声掛け。

で、3'40をキープしながら前進することにした。

結果として、ここで集中力を大きく使ってしまったことによりこのあと大きく減速してしまう。

ここでは人間としての余裕がまったくなかった。
遅刻寸前で通勤ラッシュ時のターミナル駅を縦横無尽に走っている気分だった。

自分が追っている記録に追われて追い込まれてしまった。
情けないけどこれが今の力だ。


10km〜12km

今回のコース唯一のアップダウンに差し掛かる。

集中力を使い過ぎた状態で更にコース幅が狭くなる。
人が詰まっている。
対向側も人が増えてきた。

走れないポイントがところどころ出てきた。

どうすりゃいいんだ。
そんな心の声から、このタイミングではきっと顔が歪んでいたと思う。

スライドで会うクラブの仲間との声掛けだけをエネルギーにして、集中力をギリギリキープ。

しかしペースは10秒以上落ちてしまっていた。
この3kmで30秒の遅延。

集中力より先にメンタルに限界が来ていた。

13km〜17km

とにかく余裕がない中で精一杯前に進む。

やけくそとまではいかないが、少々投げやりな気持ちになってしまっていた。

このタイミングで捲くれば、78分台に乗せられた可能性はある。
しかし、出来なかった。
ピッチを上げることは出来なかった。

コースの混雑は徐々に解消されていった。
しかしメンタルの平穏は再訪せず。

かすかな光は見えたが、その光に手を伸ばす努力が出来なかった。


18km〜Goal

気付いたらもうラストスパートをかけるタイミングが来ていた。

メタスピードスカイを履いた女性ランナーと並走していたことを覚えている。
追い込まれきった自分には、1秒を削り出そうという気概がまだ残っている彼女の走りがとても眩しく見えた。

私のペースに若干連動していたので、少しの使命感を持って3'50はせめて切るくらいで押していく気持ちになった。

結果的に背中を押されていたのは私の方だったかもしれない。


フォームは崩れてはいないが小さくなってしまっていた。

ラストスパートはろくにかけられずゴール。
メンタルに気を取られていたが、身体も疲れ果てていた。


Goal後

なんとかMUST目標である80分切りは出来たが、WANT目標にはネットタイムで32秒至らなかった。

クラブの打ち上げもあったが、すぐに酒を飲む気分にはなれずそのままサウナに向かい独り反省会をした。

変に時間を置かずにすぐ反省出来たので、気分が落ち込みきらずに済んだ。
夕方には外出する意欲が芽生えたので、このブログの骨子を書いた後に友人のバーへ行き、ようやく酒を飲んだ。
悔しいレースのあとでもビールは美味しかった。

鹿肉を食べてリカバリー。切り替えも大事。

翌日のダメージ

ダメージの大きい順に書く。

  1. 脹脛の裏側

  2. 背筋

  3. 前腿

お尻やハムストリングへのダメージが少ないので、小手先で走るようなフォームになってしまっていたのだと思う。
大きい筋肉が使えていない証拠だと思うので、今後の練習に役立てていきたい。
ポイント練習の割合が減った分、フォーム改善に向けた取り組みに時間を割いていきたい。

本番はとくしまマラソンなので、フルマラソンを自分のペースで走りきれる身体作りをしていく。

レースの感想

今回はとにかくメンタルに余裕がなかった。
器の小ささにより、自分に負けたレースだった。

最近は変な追い込み方をしてしまっているので、改めて走ることの楽しさに目を向けていきたい。
上を目指すのは良いけど、根詰めてばかりでは行き止まりにぶつかってしまう。
一度視野を広げてからフォーカスし直す。

満足度は限りなく低いが、正直今までレースで上手く行き過ぎていたという自負もあるので、考え直すきっかけを与えてくれてありがたい。
全部受け入れていこう。

データ



ピッチをaverage180に戻せなかったのが敗因か。


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