「読まれたい」のは、私という生き方を見つけてほしいから。【セミナーづくり裏側記録④】
「読まれるnoteのつくり方」
明日、私が開くセミナーのタイトルだ。
私は常に、「読まれたいなぁ」と思いながらnoteを書いている。
でも、セミナーづくり裏側記録①でも書いたけれど、私は通知が止まらなくなるようなバズを求めている訳ではない。
「誰かが(日常的に)私のnoteを読んでくれている」という実感がほしいのだ。
この気持ちは一体どこから来てるんだろう、と少し考えてみた。
私のこの「読まれたいなぁ」は、私という生き方を誰かに見つけてほしい、という欲求からきているのかもしれない。
人間関係がド下手くそだった会社員時代
私は2020年の秋に会社を辞め、個人起業の道を選んだ。
この文章を見ると、志の高い意欲的な人物像が浮かぶかもしれない。
けれども、起業なんてキラキラした言葉からは真逆に位置してないとおかしいくらい、当時の私はどっと疲れていた。
会社員時代の私は、会社の人とのコミュニケーションでずっと悩んでいた。
お客さんとのコミュニケーションは得意でも、どうしても会社の仲間と上手くやることができなかったのだ。
コーチングやカウンセリングを学んだ今では、「あなたもOK、私もOK」というアサーティブなコミュニケーションを知っている。
けれど、当時の私の立ち回りは「あなたはダメ、私はOK」か「あなたはOK、私はダメ」の2つの選択肢しかなくて、そんな風に他者否定と自己否定の繰り返しをしていたから、いつしかメンタルがボロクソの濡れ雑巾になっていた。
「なんで上手くやれないんだろう」
「私には欠陥があるんだ」
「そもそもあの人がああだからいけない」
「あの人のせいでこうなったんだ」
自分を責めたり相手を責めたり、私の心の中は忙しかった。会社にいるときは、眉間に皺が寄っているのが通常モードだった。
「このまま組織で働いていたら、自分も他人も傷つけ続ける」。
そう思い、仕事の意思決定をひとりで完結出来る個人事業主の道を選択した。
私は決してポジティブな起業家ではなく、ネガティブな起業家なのだ。
私の「生き方」を見つけてほしい
ボロボロになって会社を辞めて一旦無職になった私は、何の必然だったのか、コーチングやカウンセリングに出会うことになった。
最初は「目標達成のためには!」みたいな意識の高いアプローチに惹かれていた。
けれど、とある人との出会いで約2ヵ月間自分の汚い感情にこれでもかと向き合う経験を経てから、「目標うんぬんの前にやらなくてはいけないことがあるやんけ」という考えになった。
私たちがナンダカ上手くいかないのは、自分の汚い感情に蓋をして無視しようとしてしまうからだ。
でも、ドリアンみたいなくっさい感情は、蓋の隙間から臭気が漏れ出してしまう。その臭気を本当は無視できないのに、気付かないふりをして無理やり前に進もうとしてしまうから、心地が悪くなるのだ。
本当は、まず心の中のドリアンがどれだけ臭いのかを知るべきだし、それがどのくらいの大きさで、どれだけ昔から放置していたのかを調べないといけない。
そうして正体をつきつめて心の中から取り出す準備ができてから、初めて決別できるようになる。汚い感情に向き合うことは、本当に労力がかかることだ。
私はキャリアコンサルタントの資格を取り、「人の感情の奥まで触れる仕事」で起業をすることにした。
ど汚くて信じられないほど臭い感情に向き合いきった先には、美しい世界がちゃんとある。でも、その道のりはひとりきりじゃやっぱり渡りきれないから、一緒に歩んでいくパートナーになりたいと思ったのだ。
私が常に「読まれたいなぁ」と思いながらnoteを書いているのは、私に似た誰かに、私のこの生き方を見つけてほしいからなんだと思う。
ボロクソになってもまた立ち上がれる。
染みついた考えだって、上書きできる。
自分も相手も責めない生き方はある。
だから、書きたい。
過去の私に、希望を渡したいのだ。
「集客」、とかじゃなくてさ
私の本業はライフコーチだ。個人の方向けに自分のコーチングサービスを提供している。
だから、「私を見つけてほしい」という願いはビジネス的な意味も確かに存在する。すごく乱暴な言い方をすると、私のこのnoteは「集客のための発信」とも言えてしまうだろう。
それは間違いなくて、それはそうなんだけども。
それでも私はこのnoteを「集客ツール」と表現したくない。だって、なんか、そうゆうことじゃないのだ。もっともっと、「意味」を持って文章を書いている。
私は文章を書くことに対して、儲かるとか儲からないとかそこを飛び越えた欲求がある。
だからきっとビジネスを辞めることがあっても書くことは続けるだろうし、書き続ける限り、「読まれたい」と願うんだろうなと思う。
試行錯誤して読まるための工夫をしているのだって、「読まれたい」理由がそこにあるからだ。
私という生き方を見つけてほしい。
私という存在を見つけてほしい。
それが、「読まれたいなぁ」と思いながら、私が文章を書き続けている理由だ。
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【中野あすかについて】
替えの利かない、「ただの話し相手」として。個人でライフコーチをやっております。クライアントさんとお話ししたり、文章を書いたり、ラジオでひとり喋りをしたりしてのんびり生きています。
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