【管理栄養士がすすめる】雑穀の3つの魅力～雑穀を味方につけるとよいこと～

こんにちは。雑穀をこよなく愛する管理栄養士の中西由紀です。

やたらと「雑穀」推しな私ですが、なぜそこまで「雑穀」をおすすめしているのか。その理由は「続けやすい」からです。続けられる食事の型が自分の中で確立されると、日々の食事がもっと楽しくなります。

今回の記事では、そんな「雑穀」のおすすめポイントを3つご紹介します。

●こんな人におすすめの記事です。
　　・ダイエットを何度も繰り返している
　　・流行りの情報に惑わされて何を食べていいのかわからない
　　・食事に罪悪感を感じてしまう
　　・今よりもっと健康になりたい
　　・今よりもっとキレイになりたい

■おすすめポイント①「栄養価が高い」

「雑穀＝健康」というイメージをなんとなくお持ちの方は多いでしょう。その通りで、雑穀は穀物のなかでも栄養価が高い食べ物です。最近は「スーパーフード」として知られるようにもなってきました。

　では、どのような栄養素が多く、何がメリットなのでしょうか。簡単にまとめると「ビタミン、ミネラル、食物繊維」が白米に比べて豊富です。これらは、体にとって必要な栄養素ですが、意外と不足しやすいものでもあります。そして、これらの栄養素を補うことでどんなメリットがあるかというと、栄養素が体の中でうまく活用されるようになるのです。こちらの記事でも書いた通り、栄養素はチームプレーで働きます。だからこそ、不足しがちなところを雑穀で少しずつ補っていくと食事の内容が底上げされ充実します。それが、雑穀を取り入れることで行いやすくなります。

ただし、エネルギー量（カロリー）は白米とさほど変わりません。「健康、ヘルシー」なイメージから白米よりも低カロリーと思っている方もいらっしゃいますが、そこまで差はありません。つまり、食べすぎれば太ります。

■おすすめポイント②「一生、毎日続けられる」

様々な健康法、食事法が溢れている昨今です。どれが正しく、どれが間違っているかということの判断がとても難しくなっていると感じます。そして、どの方法を選択して自分の食生活に取り入れていくのかということもまた、悩まれる方が多いところではないでしょうか。

　どの方法にも「メリット」と「デメリット」があります。それを自分で確認したうえで判断する基準は「その方法を一生続けられるか」というところにあります。なぜなら、食事は一生続いていくからです。短期的に挑戦することができて結果が出ても、元の食事に戻ってしまえば、体も元の状態に戻ってしまします。だから、「リバウンド」に悩んでいる方がとても多いのです。

私が雑穀を好きな1番の理由は「続けやすさ」にあります。どんなに栄養価が高い食べ物でも、日々の食事に取り入れにくければ食べる機会は少なくなり意味がありません。その点、雑穀は毎日、毎食でも取り入れることができます。

≪続けやすいポイント≫

・美味しい
これは、1番重要なことだと思います。美味しくなければ食べたいとは思えません。ただ、全ての雑穀が美味しいかというと、そうではないものもあります。雑穀は選び方が重要です。これについては、また別の記事でお伝えいたします。

・調理が簡単
白米に混ぜて一緒に炊くだけ。すでに日々、ご飯を炊く習慣がある人は「雑穀を加える」という工程が加わるだけなので習慣化しやすいです。

・どんな料理にも合う
白米に加えて主食として食べても、どんなおかずとも相性抜群。さらに、おかずや麺類にも雑穀を使用することができます。

・飽きない
雑穀は種類がたくさんあります。種類によって見た目、味、食感、栄養素、全てが異なります。いろいろな種類を食べられるので飽きません。

・長期保存が可能
適切な方法で保存しておけば、長期的な保存が可能です。野菜のようにすぐに傷まない分、「すぐに食べなければ！」というプレッシャーがありません。数日サボっても、またすぐにはじめられるので気楽な気持ちではじめられます。

・手軽に買える
ここ数年スーパーマーケットに並ぶ雑穀の種類がとても増えてきました。そのため、手軽に購入しやすくなっています。もちろん、ネットでの購入もできるので、自分に合った方法で継続購入しやすいです。

これらの理由から、雑穀は日々の食事に取り入れやすいと考えています。自分で料理をしない方も、コンビニや外食で「雑穀」を選べる場所が増えてきています。まずは、そういったところで試してみるのもいいですね。

■おすすめポイント③「ポジティブな気持ちで食べられる」

食事は「何を食べるか」も重要ですが「どんな気持ちで食べるか」もとても大切なことです。

食事に罪悪感を感じていると「ストレス」になります。ストレスを感じていると交感神経が優位になり、エネルギーを余計に使います。エネルギーを使うというといいことのようにも思われるかもしれませんが、その分一気に血糖値が下がり、上げるために食べようとすることで、食べすぎてしまうことがあります。これが、いわゆるストレス太りです。だからこそ、どんな気持ちで食べるのかが大切なのです。

雑穀は、ポイント①の理由から「体にとって嬉しい食べ物」であると思うことができます。さらに、②の理由から「日々継続できている自分」に自信を持つこともできます。すると、気持ちは前向きになり「私を健康にキレイにしてくれるご飯」そんなポジティブな気持ちで食べることができるのではないでしょうか。
「こんなに私を元気にしてくれてありがとう！」そんな感謝の気持ちも生まれてくるといいですね。

■まとめ

以上、3つのポイントから私は雑穀を取り入れた食事をおすすめしています。雑穀食べなければ健康になれない、ということはありません。ですが、「食事を美味しく楽しく」食べ続けるためにも雑穀は役立つ食べ物だと感じています。

「一生続けられる食事」が見つかると気持ちがラクになり、日々の食事がより楽しくなります。日々の食事に雑穀を取り入れることで、献立が立てやすくなるポイントはこちらの記事でもご紹介しています。よければこちらもあわせてお読みください。