メンタル疾患患者におすすめの遊び紹介② 「手芸」
わたしが精神疾患で苦しんでいた頃、通っていたデイケア(通所リハビリテーション)でどハマりした遊びが「手芸」だ。
最初は「最初は自分には手芸が向いていない」と拒絶反応を示すくらい苦手意識があった。
しかし、とりあえず数針縫うとまた数針縫いたくなる不思議な中毒性を感じた。
例えるなら「梱包用のプチプチ(緩衝材)」を潰し始めたら、全部潰してしまうようなそんな感覚だ。
とにかく一度始めると止まらなくなり、15分、30分、1時間・・・4時間と時間が流れてしまう。
手芸は手をリズミカルに動かすことでリラクゼーション効果が得られるそうだ。
確かに手芸をしている時はゾーンというのか目の前の作業に没頭し、気分がすこぶる落ち着く。
また、集中している間は日常の悩みからも解放される。
病気で苦しんでいた記憶がどこかへ消え失せてしまう。
あの不思議な感覚が癖になり、今でも時たまひと針縫いたくなる衝動に駆られる。
そして、最後に気分が最高になる瞬間が訪れる。
それは作品が完成した瞬間だ。
「できたーーーー!」と息を抜く時、とんでもない達成感と自信を得ることができる。
ちょっとした作品でも完成すればかなり胸にジーンとくるものがある。
もしも、その作品が超大作なら「今年で一番嬉しかったことランキング10位以内」に間違いなくランクインするくらい感動するに違いない。
おまけにその作品を友人、知人に見せて「すごい」「頑張ったね」と称賛されると嬉しくて涙が流れる。
他者とのコミュニケーションのネタにもなって一石何鳥かわからないくらいのお得な遊びだ。
わたしがよく作るのはクロスステッチという手芸で正直小学生でもできるが、大人がやっても癖になること間違いない面白みがある。
手芸道具は100円ショップでも売っているので金銭的な負担も少ない点もいい。
最終的には自分で作った作品をネットで売れたらビジネスにも発展する可能性さえある。
手芸は、精神的な健康にも大きな効果をもたらす素晴らしい趣味だと確信している。
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