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最後に雲を眺めたのはいつですか?

わたしは露天風呂にゆったり浸かりながら、あるものをじっくり観察するのが好きだ。

そのあるものとは、青空に浮かぶ「雲」。

日々の生活に嫌気がさしている時や、ネガティブなことを考えるとどうしても下を向いてしまうものだ。

自分の影ばかり眺めてウジウジと過去の後悔、将来の不安などに思いを馳せて苦しくなる。

そんな時は近くの日帰り温泉施設に行って露天風呂に浸かりながら下ばかり向いていた目線を上に向け、雲を見る。

毎日外出していても空に浮かぶ雲を見る機会って意外と少ない。

というか意識的に雲を見ていないので記憶に残っていないのだ。

昨日がどんな「天気」だったかは思い出させても、「どんな雲があったか」はよく覚えていないのではないか?

だからわたしは温泉に浸かるときくらいは空を見上げて「雲」を見るようにしている。

ボケーっと雲を眺めるとなんだか癒される。

ふわふわと大空を流れる雲は何も気にしてなさそうで、そのくせ壮大な姿をしている。

そんな姿を眺めているとなんだか自分の悩んでいること、苦しんでいることが小さく思えてくるのだ。

さらに雲は変幻自在に形を変える。

その刻々と姿を変える雲を眺め「その雲は一体なんの形に見えるか」いろいろ考えてみるのは結構いい息抜きになる。

「あの雲はわたあめ?それとも羊?」

「あのどでかい雲の中にラピュタでもあるんじゃないか?」

「すごく動きの速い雲は実はドラゴンではないか」

「波のような雲だ、そういえば最近海に行っていないな」

雲の形は見る人によって抱くイメージが違う。

だから、自分だけの世界に浸れる。

これが結構楽しい遊びになる。

そして、ふっと自分の意識を雲から下界に降ろすとなんだかスッキリする。

おそらく、ずっと凝り固まっていたネガティブな気分から解き放たれたからだ。

この雲を眺めることを私はカッコつけて「雲観瞑想」と名付けている。

たまには空を見上げて雲に意識を向けてみてはいかがだろうか?

ちなみに快晴の日は使えないのでご注意を!


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