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「未来の子供のためにNYから舞い降りた天使の料理人 田口康代」

voicyラジオ、2回に分けて収録して10本以上という人はいても、1回の収録で10本録ったのは、やすよさんが初めて。ZOOM画面越しにエネルギーがほとばしってて、いつも20時で就寝する息子が収録が終わるまで興奮して寝なかった・・・。

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40年も苦しんだ拒食症、過食嘔吐、アル中、買い物依存症を克服したヤスヨさん。次女が拒食症で通院しているのを知っている友人あずみんがやすよさんを紹介してくれた。さらにやすよさんは「自分の経験が他者に貢献できるのでは?」と出版を決意、出版プロデュースを始めた俺につなげてくれたのだ。「58年の人生で一度もお金に苦労したことがない。働かなきゃって思ったこともない」という全く違う世界の人とのvoicyラジオトークは刺激的だった。壮絶な人生を明るく話してくれた10日間、フォローして聴いてほしい。

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さらに激動の後半5回の放送!

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現在85歳の母と岐阜県に住んでいる、やすよさん。「幼少時代、父は私を男の子として育てた」という。初めてスカートをはいたのが中学生の頃。俳優、勝新太郎のような父は幼稚園の頃から京都・祇園のキャバレーでやすよさんにクリームソーダを注文するような人。クラブを経営し遊び方がカッコ良く品の良い父が大好きだった。父のお妾さんの芸妓さんにも憧れを持った。やすよさんが高校生になると優雅で洗練された芸妓さんから、会うたびに30万円のお小遣いをもらい車も買ってもらったという。やすよさんは、「心から愛した男の娘に全てを与える」と感じ取った。10年前、父が亡くなった時、最後を看取ったのも、その芸妓さんだった。反対に父が亡くなったことをNY在住のやすよさんに知らせなかった母を恨んだ。NYに渡米したのは母親から離れたかったからだという。なぜ、離れたかったのか、小学生から26歳まで母からの言葉の虐待を受け続けていたから。高校生の時、モデルたちとつきあって「もっと痩せる!」と吐き始めた彼女らと同じように食べては吐く生活が始まる。20歳から24歳までエアロビのインストラクターをやっていた時も摂食障害の生活が続き、体重は39kg。そこへ祖父が「アメリカに行かないか?」と背中を押してくれたのだ。26歳、デトロイトで8カ月間アジアン蔑視に遭い幻滅、最後にNYを見て日本に帰ろうと立ち寄るとニュージャージーから見るマンハッタンの夜景に感動し3回学生ビザを更新して15年間暮らした。その間、父のカードで派手に遊びまくる。そんな中、浅草育ち、妻子ある男性と大恋愛の末、略奪婚。離婚が成立するまで3年間、息子さんを一人で育てた。母に人生で1回だけ褒められた。「孫を産んでくれてありがとう!」

31歳、息子さんができるまで食べて吐くことしかアタマになかった人生、子どもができたことで幸福感に満たされ摂食障害もアル中も治った。ところが妊娠中に30kgも太ってしまった身体を戻したいと32歳から、再び摂食障害とアル中に。

子どもの学校が終わると、子どもを連れたままママ友たちに手料理をふるまっていた、ある日、ママ友からたまたま紹介されたのがハリウッド俳優の元奥さん。マンハッタンにある迎賓館のような6F建てのマンションに住んでいた。息子が7歳の時、そのワンフロアに家族全員で引っ越しプライベートシェフの生活が始まる。一枚10~30万円もするブランド皿が50枚単位であった。その高級な皿にやすよさんが腕によりをかけた料理を盛り付け食卓を彩る夢のような生活が18年続いた。

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コロナ禍で32年間のNY生活にピリオドを打ち日本に帰国。「なぜ自分は摂食障害に、アル中に、買い物依存症になったのか?」自分と向き合う時間はたっぷりあった。自分の中で抑圧していた孤独な3歳の頃の自分に、古い写真を見ながら語りかけた・・・封印していた思い出したくない嫌な出来事。その渦中にいる自分自身に丁寧に「ごめんね」と号泣しながら謝り、褒めて、認めてあげた。それを57歳までやり通すと自分軸ができた。他人の目が気になって仕方がなかった自分から、今「I don't care!」。40年の苦しみから解放された瞬間だった。「私、今日からご飯たべるわ、お酒やめるわ!」

どう自分と向き合って治していったのか?病気が治って、どれだけ良いことが起きたのか?自分がこれから本当にやりたい夢とは何か?やすよさんの経験を活かし、どこにフォーカスして切り取り、どこまで掘り下げて一冊の本にするのか?言葉にならない口に出さなかった奥底にある言葉をどう引き出すのか?やすよさんを言葉から解放することは読者の心を解放することに、きっとつながる。中山マコトさんと俺の出版サポートという名の挑戦が始まった。

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 忘れられない何かがあるって、
 忘れてしまいたい何かがあるより、
 ずっと価値があるはずだ。
  「ヴァニティ」唯川恵


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