見出し画像

いつも考えてること。(中村保晴の自考紹介)

「素敵に生きる」を考える。

アブラハム・マズローによると、
人の欲求というのは「すでに得ているもの」には感じないそうです。

そりゃそうだと思います。腹一杯の時に「何か食べたい」とは思わないわけで、欠乏しているから「欲しい」と感じるのです。

そういう意味で僕が「素敵に生きたい」といつも思っているということは、「素敵に生きていない」と自分で自分の生き方を評価しているのだと思うわけです。

僕の人生はまあ何度も「間違い」という地雷を踏んできた人生ですので、もしかしたらどこまでいってもその経験を超えるような素敵感は感じられないのかもしれないけど、それでも、僕自身の欲求として「素敵に生きようぜ」というのは明確に心の中に存在しているわけです。

僕が考える「素敵さ」とは何かと言うと、実はそれは自分でもはっきりと定義付けれないのです。
抽象的な言い方だけど、生き方がカッコいい!とか、自分の美学がある!とか、自己表現できる!とか、そういう「自分という個性を醸し出している大人」をイメージしているのです。

でもそういう大人=素敵か?とイメージすると、なんか自分を持ってる人っていうのは自己主張をする人ということだから、堂々と自己主張する人が素敵な人なのかというと、なんだかそうでない気もする。

そこで考えたのが、そこに「誠実さ」を付け加えると、自分の目標に近づく気がするのです。

「誠実さがある」ってことと、「自己主張する」ってこと。
それは、人のタイプで考えると相反するように思えるけど、まさにその融合形こそが僕の目標である「素敵な生き方」だと思うのです。

なぜかというと、そもそも大人というのは相反するふたつの面を求められるものだと思うからです。両方あるから、その両方ともに磨きがかかると思うのです。

例えば、優しさと強さとか。仕事としては、早さと丁寧さ。早さと綺麗さ。
技術と知識。

片方だけなら普通。両方あるから、それが掛け算になって価値創造される。

僕が目標にしている「素敵に生きようぜ」というやつは、
人としてあたたかく、他人の痛みに気付き行動を変えることのできる人格者なんだけど、自分の考えや自分の思っていることをちゃんと自分言葉で主張できる。
いつも正々堂々としていて嘘をつかない。
Give & Giveの精神で、自分も含めた「人に尽くせる」人。

まだまだその域は遠いけど、そこまで絶対に行くんだと強い意志を持って
毎日毎日精進しています。

皆さん、素敵に生きようぜ!


常に「売れる」を考える。

僕は誰かの商品やサービスを仕掛けて「売れるようにする」という仕事をしています。
方法は様々です。オンラインが今は多いけど、オフラインもある。
ブランディング領域で仕掛けることもあれば、マーケティング技法で仕掛けることもあります。でも多くの場合はその両方をミックスさせながら「付加価値」を魅せていくことになります。そんな仕事です。

そんな仕事をしているので、特に「売れる」という結果には敏感です。

「売れる」という結果は、オンラインでもオフラインでも同じです。

「売れる」というのは
誰かがそれを「買ってくれて」初めて得られるもの。
「売れる」という結果は、「誰かがそれを買う」という行動によってはじめて起こる結果現象だと、私は考えています。

だから「売れる」という結果を得るために考えなくてはならないことは
「買う」という行動です。
つまり、人の購買行動そのものが重要だというように考えるわけです。

さて、人の購買行動というのは、いくつかの動機があります。
私は人の購買行動を以下の6つの動機で分類して考えるようにしています。

①「必要だから買う」。

これは生活用品なんかもそうですね。トイレットペーパーとかですね。
暮らしの中で無くてはならないもの。それは「買う必要があるから」
買います。

②「お得だから買う」。

これは「安い」というのも含まれますね。あと、オマケがつくとか
ポイントがたくさん付くとか。「儲けもの」を買いたくなる みたいな感覚でだと思います。

③「好きだから買う」。


これは嗜好品とかですね。趣味とか興味の強いものとか、アーティストやプロ野球とかの「グッズ」を買う人も、このように「好きなものを集めたい」という気持ちから「買う」という行動をします。

④「流行っているから買う」。


これは流行りものに乗っかる購買動機ですね。
流行していることで、みんなが持っているから余計に欲しくなるという心理もあるようですね。
鬼滅グッズとかもこのような動機によって売れているわけです。

⑤「見栄を張るために買う」。


ブランド品とか外車とか。見栄を張っているという意識でものを買うのではなくて、そうせずにはいられない。という感覚になるようです。この動機も確かに存在します。

⑥「義理ために買う」。


これは、例えば友達が商売を始めたから「買う」みたいな。お祝い意識もその中には含まれます。購買動機というよりも応援したい気持ちのおひねりのような感覚なのかもしれません。しかしそれもお金を払って買うわけなので、間違いなく購買動機だと言えます。

ただこれらは「購買動機」という「買う要因」であって、
「人がモノを買う」という行動のすべてじゃありません。
考えてみると、人は何か明確な理由があって、いつも何かを買っているわけ(ばかり)じゃない。

もちろんこの6つの購買動機は無視できません。だけど「買うつもりがなかったモノ」を瞬間的に買ってしまうこともあるでしょう。
僕にはよくあります。

だから面白いのかもしれない。自分じゃない人がこの商品を手にした後にやってくる「良いこと」を想像すると、何かその人の人生に少しだけ関われたような。少しだけ貢献したような。そんな気持ちになれるからです。

売れるという結果は「買ってくれる」という行動の結果です。
でもその先には買ってくれた人のライフスタイルに良い影響を与えることができる。

それこそが僕がこの仕事を、もう12年もやり続けている理由です。
それこそが僕がこの仕事を、素晴らしいと思う理由です。
誰にでもできることじゃない。学びに相当投資もした。
でも今でも新しいプロジェクトに取り組むたびに、考えて考えてまたまた考えるこの「売れる」というテーマは、
間接的かもしれないけど、多くの人の役に立ってると、そう思うのです。

小さな会社の時代を考える。

僕が20代〜30代でサラリーマンだった頃、「大手企業の方が人生は安泰だ」と言われていた。
ただそれは「世間の風潮」の話し。僕自身は「そんなん自分次第。どうってことない」って思ってた。自分はその大手を辞めて小さな中小企業で働いていたからその反発心もあったのかもしれない。

その小さい会社は小さいなりに商品・サービスや店舗に「手間」をかけた。
独特な発想を良いこととしてどんどん挑戦する会社だった。
成果主義ではなく人間主義だったことも気に入っていた。会社の挑戦している課題と僕自身の課題が近いところも僕にとっては心地よかった。

その会社は今、東証一部上場企業になっている。
社員30人くらいの小さい会社が。その社風が。その個性が世間に認められたときに僕は幹部としてそれを体験することができた。

僕は社員30人の会社が、たった数年で上場するまでの間、そこで中心的な存在として成功体験や失敗体験までも経験した。その貴重な経験は、独立してから講演や執筆依頼という形になって僕の前に現れた。

それからもう何年も経って世の中は変わった。
まず人の生活を変えたのは「スマホ」の登場だ。電話やメールという2G環境から、インターネットを外に持ち運べる3G環境になってあのiPhone 3Gが登場したのだ。
それから4Gでは動画という世界が拡がった。SNSというコミュニケーション手段が生まれ、人の生活の中心にスマホは ドカっと座るようになった。

人の生活が変わる時、ビジネスは変わる。
4Gでは人の「買い物行動」が変わった。ネットで何かを買うことが普通になった。あれだけ賑わっていたトイザらスが倒産したのは、よく言われる「トイザらスがAmazonに負けた」という結果の前にある「人の行動の変化」が根本だと思う。それだけ人々の生活は消費行動に影響を及ぼし、そしてビジネスをも変える。

昔、広告費をバンバン使ってCMを流したり、有名雑誌に広告を打つのは大手企業の専売特許だった。そもそも小さい会社にはそんなお金がないわけだから、成長に差が出るのは仕方なかった。

でも今はどうだろう。小さい会社にはネット訴求がある。

僕がいた会社は独自性があった。他との「違い」を小さいなりにはっきりと打ち出していたし、そうする理由も社員に浸透していた。

Difference is better than better。
これはマーケターならみんな知ってる言葉だけど、
「違い」を打ち出そう。より良さをより磨くよりも。そんな意味の言葉。
つまり、「最高品質」=「売れる」ではないということ。

実際に、美味い飲食店が一番売れる店ではない事実があるじゃないですか。
美味い=技術。売れる=ノウハウ。ふたつは別の能力。

この言葉は、売れるために必要なことは、今以上に技術に磨きをかけるのではなく、他との「違い」を打ち出せ。ということ。

そうすることで、ネットという巨大な雲の中で
小さな会社でも充分に勝負できる。大手と同じやり方じゃなくて、小さい会社は小さい会社の勝利の法則が、今の時代には確かにあるのです。

僕はその一つ一つの事実を積み上げていくことを
一生の仕事にしています。



この記事が参加している募集

#自己紹介

231,067件

#スキしてみて

526,955件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?