【綿町ダイアリー】#465 NEW綿町ブレンド誕生!
僕は珈琲が大好きだ。
家には様々な焙煎所からお取り寄せした珈琲豆が溢れていて、色々なデザインのガラス製キャニスターに入れて並べてある。
本棚に並べている本を眺めるように
珈琲豆を眺めるのも至福のひとときだ。
珈琲豆にはそれぞれに魅力があり、
僕はその日その時の気分でそれらを飲み分ける。
その中でも僕が特に好きな珈琲豆がある。
それこそが綿町カフェで淹れている珈琲豆だ。
今日はその豆をさらに僕好みにブレンドする。
そんな実験の日。
マスターである僕の好みは“重いキレ味”。
突き抜ける苦みと深いコク。そしてキレ。
ただ、苦みとキレ味だけを追求すると、
ひと口目はバツグンに美味いのだけど
すぐに飽きがくる軽い珈琲になってしまう。
そういうのは薄っぺらいんだな。
特に綿町カフェのような
230gも入る大きなマグカップを使っていると
その「飽き」は的面にやってくる。
コクとキレのバランスが何より重要なんだ。
そこで投入するのが酸味と香り。
エチオピアのベリー系の甘みがある中浅煎りを
グァテマラの酸味の無い深煎りにぶつけてみる。
1:9の割合から9:1まで順に配合し、
挽き目もそれぞれ粗、中細、細と試していく。
気の遠くなる実験だけど、
こういうのしてる時は珈琲屋らしくて楽しい。
そしてようやく僕好みにたどり着く。
深み、苦み、甘み、キレ、コク。
そしてほのかに感じるスモーキーなスパイス。
うん、最高の味だ。
これを綿町ブレンドと名付けよう。
重いキレ味。お試しあれ。
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