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田舎のマラソン大会に申し込んだ話

田舎の離島のマラソン大会に登録をしてみた。正直、めんどくさい手続きだった。マラソン大会にまず登録するにはスタート時間とフェリーの時間の兼ね合いで、前泊が必須になっている。エントリーをするには、エントリーシートに宿泊はどこでとか、どの便で往復するとか明記する必要がある。まず宿泊施設を確保しないと、登録に進めないのだ。じゃあ、宿泊施設を確保しようとする。まず田舎なので、たいして宿泊施設がない。一番部屋数が多い場所を早めに確保しなければならないと思い、エントリー開始の2日目に電話してみると、満室だというのである。ほかにも古民家を利用した宿泊施設などもあり、複数聞いてみたが、そちらは、マラソン大会のスタート地点への送迎などができないということ。マラソン大会のパンフレットに書いてあるホテルですらこの様子である。マラソン大会があって、送迎するということを島全体で盛り上げようということではないようだ。事前にホテルに話はなかったようだ。部屋数の多いホテルに問い合わせてみると、部屋は埋まっているが、観光協会が抑えている部屋があるということだった。

観光協会に問い合わせてみると、観光協会のサイトで、船便と宿泊と島でのアクティビティをセットにしたパックを販売しているようだった。よく考えたら、パンフレットにパックの利用をすすめる文言があったような。そのサイトで今度は、希望の船便と希望の宿泊施設と希望のアクティビティを選び、希望を出す。まだこれで仮申し込みの段階で、後日観光協会からメールがきて、船便とホテルはおさえましたが、アクティビティの希望時間帯とかの調査のやり取りがはじまるわけだ。観光協会も人がたくさんいるわけではないでしょうし、管理するシステムもあるわけでもないだろうし、おそらくメールのやりとりと自作のリストでやりとりを一人一人しているのだろうとは思うが、全員これをしているのか?観光協会といったら、せいぜい2,3人、もしかしたら1人で何千人と相手をするのだろうか。

そのやりとりが確定したら後日観光協会より決済の案内がきて、ようやくマラソン大会へのエントリーができる状態になる。このマラソン大会の登録はマラソン大会の実行員会がしていて、マラソン大会と宿泊、船便、アクティビティは縦割りでお互い連携がとれていない様子であった。

島のきれいな自然の中で走るのはとても楽しみではあるけど、これだけ面倒だと、エントリーをするのを途中で断念する人が多いのではと思った次第だ。観光人口増加のために10年ぐらい前からマラソン大会は増えていて、メジャーな施策の一つではあるけど、もう少し申し込みやすさを整備しないとせっかくの好条件なのにもったいないなと思ったのでした。

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