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(マンション建替え)進める要因 (2)--価格からの考察

 2013年9月に完成した渋谷区にある建替えたマンションの販売価格と渋谷区の中古価格の推移(ホームズ資料下記参照)です。完成当初の価格は㎡109万円でした。2016年からの渋谷区の中古価格は2020年7月現在まで㎡100万円を上回ることがあっても、それ以下とはなっていません。今は販売時以上の価格となっていいます。首都圏マンションの価格は底堅い形で推移してきています。

ホームズ資料2020.06.15

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前回(1)で検討した築42年の渋谷区内マンションは㎡67万円でした。2017年のこのマンションの取引事例は3350万円(約50㎡)でした。上の資料で見る限り、完成時の価格が㎡120万円でもおかしくありません。同じ面積の新築マンションは6000万円になります。建替えの場合、前回(1)の場合ですと1500万円の負担金で6000万円のマンションが取得できました。もし、建替えが決議された場合は1500万円の負担はあるものの6000万円のマンション価格が保証されたとも考えられます。ということは、決議時点での売却価格は最大限4500万円(6000-1500)の取引も可能です。しかし、実際は完成まで3年かかりますので、割引率が発生してきます。完成までの時間経過で3350~4500万円の間で判断されるということになります。
 築古マンションはマンション管理適正化法改正(2022年施行予定)により、管理の適正化の比重が増し、より価格が上下されるようになります。耐震強度、修繕積立金不足等、問題を抱えるマンションには、
マンションを処分するという側面においても、建替え決議は有利に働きます。  
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