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新型コロナで食品業界で起きていたこと

2020年11月新型コロナウィルスが再び猛威を奮い始めました。
様々な業界で大きな影響があったと思いますが、食品業界もまた大きな変化がありました。

2020年3月から日々の活動の中で、見たり聞いたりして個人的に興味深かったことをまとめてみたいと思います。

僕が触っていない情報もあると思うので、起きたことの全てではないし、個人的に興味深かった事に限定して書いてみたいと思います。


1.「何が売れて、何が売れなかったかの情報」が商品開発にめっちゃ役立つ!

コロナの最中に食品で何が売れているのかの下記の情報はかなり興味深かったです。

5月に売れた食品

ホイップクリーム、プレミックス、バター、シロップなどパンケーキに関する商品が多いのが個人的には面白いと思いました。

玩具メーカー菓子も販売を伸ばしていて、パンケーキと合わせて家族団らんや子どもにどうやって楽しんでもらうかなどを考えている親の気持ちが見えるランキングになっています。

5月に売れた飲料・売れなかった飲料   https://toyokeizai.net/articles/-/351212?page=7

売れなかった飲料でスポーツドリンクは、外で運動をしなくなるので意味がわかるのですが、野菜飲料や果実飲料の数字が落ちているのは興味深い現象だと。

健康に留意している時期であったのに、なぜ売上が落ちてしまったのか未だに謎です。コンビニが売上を落としていたので、出勤前の朝にコンビニに寄って野菜ジュースなどを買っていた利用シーンがほとんどだったからだろうと一応結論付けています。

ガムが売れていないのも、ちょっとよくわからなくて、人と合わなくなると口臭などに気を使わなくなるからなのか、ストレスがたまらないのか。。。

この結果を眺めていると、どの食品がそのような場所で買われて、どのようなニーズで食べられているのかが分かって、今後の商品開発に参考にある非常に面白いデータでした。


2.外食企業さんからのOEM案件が増えた。

4月頃から、飲食店の売上が下がったことで他の収益源を求めて、OEMの商品開発依頼が増えました。

販路が決まっていない中で商品開発をして、商品が出来てしまっても在庫になって更に状況を悪くする可能性があったので、その旨を説明して見送りにさせて頂いた案件も多かったです。

飲食店さんの売上は、弊社のお客さんに聞く限り、夏頃には7割くらいは戻ってきているという意見が多かったですが、この冬どうなるのか?

3月の致命的な売上ダウンだけは起こらないで欲しいと願うばかりです。


3. 食品メーカーさんのリモート商談が増えたが、主流は電話。

食品メーカーさんの営業の方と話した感じでは、                                             7割くらいはリモート商談を経験していました。

ただ、既存顧客に対しては電話で商談をしていたケースが多く、まだまだ電話が主流だなというのが正直なところです。

リモートの商談の手触りの無さ、盛り上がらなさのようなものは痛感しているようで、新しい営業の仕方を模索している出来る営業マンもいました。

営業資料を作り込んでZoomを活用している人、お客さんに外まで出てきてもらって青空商談をするという人もいて、みんなそれぞれで面白いインタビューでした。


4.工場見学が出来ない現象

委託加工工場の方と話していて、一番困っていることって何ですか?          と聞くと、意外に多かったのが工場見学に来てもらえないという意見でした。

11月現在は、さすがにそんなことは無さそうですが、4月、5月は東京や大阪からのお客さんをお断りしていた工場の方もいましたし、逆に東京から来るお客さんが出張が禁止になったケースもあったようです。

一時は、弊社でも工場紹介動画の制作のアイディアも出たほどでした。


5. デリバリーの会社とEC関連の会社がすごかった

弊社でもデリバリー関連の事業を行っている会社さんがいたのですが、Ubereatsなどが来たタイミングとドンピシャで事業をかなり伸ばしていました。

以前からあった出前館とUbereats、DIDIなどプラットフォームの争いが今も続いていて、その中でスピード感を持って、新しいプラットフォームを使いながら、事業を進めた企業さんがいて、感動しました。

新型コロナウィルスで、色々な人や企業が工夫を凝らしながら事業を行っていて、みんな逞しく美しいなあと感じました。

ちなみに、弊社では、リモート商談を成立させて距離の壁を超えて、商談が出来る世の中になってほしいとリモート商談ツールのサービス「リモプレ」をリリースしました。

 11月18日には、リモート商談の場所を設定して、商品選びをオンラインで行ってもらえるプレゼン会のサービスも試験的に運用しています。

これからどんな世の中になるか分かりませんが、スピード感を持って変化できる企業が生き残っていくと思いますし、僕らもそうでありたいと思っています。

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