見出し画像

「プランB」を持つことの重要性

人は誰だって苦しいときに、何かにすがりたくなる。
そういうときのために、プランBを用意しておく。

内田篤人の書いた「ウチダメンタル」の中にこのような言葉が出てくる。
高校を卒業して鹿島アントラーズに入団したのは、日本の中でトップチームの鹿島で駄目でも拾ってくれるチームがあるのではないかと思えたから。
ケガをしてもドイツでプレーし続けられたのは、ドイツで駄目でも鹿島に戻れるという保険があったから。このように内田は述べる。

要するに、「背水の陣」で挑むのではなく、自分の中の「プランB」をしっかりと持っておく必要性を説いている。

「プランB」の必要性はビジネスにおいても同じである。
最近、メンバーシップ型について考えるにつれ思うのは、メンバーシップ型に含有される出世競争においては、登り続けるしかキャリアがないということである。
つまり、新卒で入社して同期と競争し、昇級・昇格を争い競いあう。
そこで勝ち上がることがキャリアにとって最も重要なことだと錯覚してしまう。「プランB」が無ければ、なおさらそこでの競争が全てになる。

だけど、キャリアにとって最も大事なのは、自分自身の成長であり幸せである。一つの組織における出世競争では決してないのだと私は思う。

北野唯我さんが書いた「転職の思考法」。
この本はタイトルだけだと「転職のススメ・・・」と捉えられがちだが、決して転職を薦めているわけではない。

「転職という道も準備しておく必要性」を説いているだけである。
要するに、先の見えない社会で「プランB」という道も準備しておく必要性を説いている。
「プランB」を持つためには当然、学びが必要なのだと思うが、社会人の平均学習時間が6分と言われる中で、少しでも学びを増やせば、相対的に「プランB」を準備できる可能性が高まるのも事実である。

「プランB」がもたらす余裕を持つことの重要性。
サッカーにおけるキャリアにおいても、ビジネスにおけるキャリアにおいてもとても重要なことだとしみじみと思う。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?