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サッカーパフォーマンス

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サッカーパフォーマンスについて生理学的、解剖学的に記事にしています。
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#最大酸素摂取量

酸素摂取量および運動に対する有酸素性代謝と無酸素性代謝の貢献

酸素摂取量および運動に対する有酸素性代謝と無酸素性代謝の貢献

有酸素性代謝と無酸素性代謝
酸素摂取量は、酸素を取り入れ利用する能力の尺度になります。

つまり、酸素摂取量が多ければ多いほど、酸素を利用する能力が高く、有酸素性代謝能力が優れていると考えられています。

低強度の一定のパワー出力を伴う運動中では、酸素摂取量は定常状態(酸素の需要量と摂取量が等しい状態)に達するまでの最初の数分間は増加します。

しかし運動の始めには、エネルギーの一部は無酸素性機構

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サッカーにおける心拍計の活用(シーズンの時期やその日のコンディションによって最大心拍数は異なるので、運動直後の回復力(乳酸クリアランス)に注目する)

サッカーにおける心拍計の活用(シーズンの時期やその日のコンディションによって最大心拍数は異なるので、運動直後の回復力(乳酸クリアランス)に注目する)

心拍計の活用
サッカーは試合の中で運動強度が激しく上下するため、高強度の運動を少ない回復時間で何度も繰り返す間欠的な持久力が要求されます。

乳酸クリアランスなどを向上させる体力作りがサッカーの競技場面で必要な能力の向上へと繋がります。

コンディションにより最大心拍数が異なる
例えば、3ヶ月間、定期的にテストを行ない、心拍数の記録を取ります。

シーズンの時期やその日のコンディションによって最大

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サッカーのパフォーマンスは生理学的変数が強い相関関係を示す(選手の有酸素性能力(VO2max、乳酸-無酸素性作業閾値、ランニングエコノミー)が、サッカーのパフォーマンス、例えば、ゲーム中に走る距離やボールの保持時間、ゲーム中のスプリントの数などの統計的数値と正の関係にある)

サッカーのパフォーマンスは生理学的変数が強い相関関係を示す(選手の有酸素性能力(VO2max、乳酸-無酸素性作業閾値、ランニングエコノミー)が、サッカーのパフォーマンス、例えば、ゲーム中に走る距離やボールの保持時間、ゲーム中のスプリントの数などの統計的数値と正の関係にある)

身体能力テストとゲームパフォーマンス
ストレングス&コンディショニングプログラムを開始する前に、あるいは試合前、すなわちオフシーズンかプレシーズン中に(基準値を測定するため)身体能力テストを実施することはきわめて重要になります。

アスリートの進歩を評価して、必要に応じてプログラムを変更するためには、シーズン中に複数回のテストを実施することが望ましく、試合期に実施するには、疲労がテストにもゲームパ

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サッカーの指導現場でのYo-Yo IRテスト(Yo-Yo IRテストの結果が、サッカー選手が試合でみせる持久力と強く相関がある)

サッカーの指導現場でのYo-Yo IRテスト(Yo-Yo IRテストの結果が、サッカー選手が試合でみせる持久力と強く相関がある)

Yo-Yo IEテストとYo-Yo IRテスト
現在のサッカーの指導現場においては、Yo-Yo IEテストよりもYo-Yo IRテストのほうが広く利用されています。

それは、後述するように、Yo-Yo IRテストの結果が、サッカー選手が試合でみせる持久力と強く相関があるということが選手と指導者も納得できるからになります。

さらに、Yo-Yo IRテストにはLevel1(Yo-Yo IR 1テス

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