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第6章 事件 43. ジブチ国際ハーフマラソン大会

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 2006月2月、第10回ジブチ国際ハーフマラソン大会(la 10ème édition du semi marathon international de Djibouti)に参加した。このマラソン大会は、ジブチで最大のイベントであり、10,000人程を収容できるスタジアム スタッド グレド(stade Gouled:ジブチの首都にある多目的スタジアム)をスタートし、ランナーを応援する人で道端が溢れかえる。
 ランナーは約350人が出走した。外国人は7~8割ぐらいだが、黒人はジブチ人なのか外国人か見分けられない。エチオピア人、ケニア人、ジブチ人、フランス人、ドイツ人、日本人、アメリカ人等と国際色豊か。なせか私は観客の10代女性からサインをおねだりされる。

 スタジアムのトラック以外は全て舗装された道路。実際に首都の町中を走るが、アスファルト舗装からのジリジリした暑さに加え、土埃が舞っている。午後にレースをするため、気温は約34℃!灼熱のレースだ。

 首都にあるスーパーマーケットで買ったバスケットボールシューズを履き、ジブチと日本の国旗を印刷して作った速乾性のないTシャツを着た。猛暑の中、ウォーミングアップもせず、日陰でじっとレース開始を待つ。

 号砲とともにスタート。

 やはり、アフリカ人はとてつもなく速い。私が短距離の全力疾走するスピードで走っても敵わない。給水所は、約3km毎に設置。500mlミネラルウォーターと水を含んだスポンジが配布される。それでもリタイヤするランナーもちらほら。

 私は、日本国旗をユニホームに縫い付けていたが、アジア人には、「シーネ(中国人)!」
と笑顔で元気に声援を送ってもらえる。
 中には国旗をみて「おい!あれは中国人じゃないぞ」と注意をしてくれる観客もいた。普段はよく中国人と間違われるが、このマラソン大会で少しは日本人を知ってもらえたのかもしれない。

 「アレ、アレ、アレ(行け、行け、行け)」

 レースを路上で観戦するジブチ人達が、拍手で応援してくれた。

 とにかく、アットホームな感じがあって、お祭りに参加しているみたいで楽しい。
 完走はトップランナーの数人だけに賞金がでて、トロフィーが渡されたが、それ以外の完走者にはメダルも賞状も何もないが、完走したときの「よし、やった~!」という達成感で満たされた爽快な気分になった。

 なぜ40℃近い気温の中マラソンをするのかって?
 こういうのはやってみないと分からない。
 やってみると今まで知らなかった新しい世界を見ることができる。

 完走後、ジュース屋さんで乾杯。とにかく水分が飲みたかった。
慰労会は、JICA関係の日本人9名。日本のNGО AMDAの日本人スタッフとジブチ人スタッフ。東京農業大学へ留学したことがあるジブチ人で健闘を称えあった。

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