厳しい指摘も前向きな成長への糧に：部下のモチベーションを保ちながらの効果的なフィードバックの技術
今、多くの管理職やベテラン層が悩んでいるのは若手との関わり方ですよね。
特に「ハラスメントと言われたら困る」という相談を受けることは多くて、部下の気持ちを支えながらしっかりと指導するというのは理想だけど難しいという印象のようです。
リーダーシップにおける永遠の課題は、部下のモチベーションを損なうことなく、厳しい指摘や指導を行う方法かもしれません。
この記事では、部下の成長を促し、同時に彼らのモチベーションを維持するためのコツを紹介します。
ポジティブなコミュニケーションの構築
指導の前に、部下との信頼関係を築くことが不可欠です。正直かつオープンなコミュニケーションを心がけ、部下が自身の意見や感じていることを安心して表現できる環境を作りましょう。これは、彼らが厳しいフィードバックを受け入れやすくする土台となります。
目的と成長を重視したフィードバック
フィードバックは、ただの批判ではなく、部下の成長と発展を目的とするべきです。
指摘する際は、具体的な事例を挙げ、それがなぜ問題なのか、どのように改善できるのかを明確にしましょう。
また、部下の長所や過去の成功を認め、彼らの自信を支えることも忘れずに。
指摘も賞賛も『事実ベースで』と私は研修でお伝えしています。
成功体験の共有と目標設定
部下が成功した際は、その経験をチーム内で共有し、認めることが重要です。
これにより、部下は自己効力感を高め、より高い目標に挑戦する勇気を得られます。
また、達成可能な中期〜長期目標を設定し、その達成過程をサポートすることで、部下の成長を促進しましょう。
『褒めるのは人前、指摘は個別に』これも私がリーダー研修でよくお話しすることです。
定期的なチェックインとサポート
部下のモチベーションを維持するためには、定期的な関わりで業務や部下のコンディションのチェックが有効です。
部下の現在のプロジェクトや課題について話し、必要なサポートやリソースがあるか確認しましょう。
このプロセスを通じて、部下は自分が大切にされていると感じ、厳しい指摘も成長の機会として受け止めやすくなります。
ただ、ここでは引っ張るリーダーシップではなく、支え上げるリーダーシップがおすすめです。
そのためにはアドバイスよりも『聴く』ことが役立ちます。
継続的な学習と自己改善の奨励
部下のモチベーションを高めるためには、継続的な学習と自己改善を奨励することが不可欠です。
研修プログラムの提供や外部セミナーへの参加を推奨し、彼らが自己成長のための努力を続けられるようサポートしましょう。
人は「与えられたもの」より「自分で選んだもの」の方が関心を持ちます。
自己改善、自己成長を支援するイメージで関わると良いでしょう。
結論
ハラスメントと言われると困るからと厳しい指摘をできない管理職様や経営者様のご相談は本当に多いです。
でもこれには「何を言うか」よりも「誰が言うか」の問題もあるので、普段はポジティブに関わり、良好な人間関係を構築を目指しましょう！
最後に
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【私について】
株式会社EAPサポート喜び
代表取締役 中井裕規(なかいゆうき)
国際EAPコンサルタント(CEAP-International)
精神保健福祉士、公認心理師、産業カウンセラー
東京大学大学院医学系研究科 職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム修了
大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務を経て、独立起業し、職場改善と男性育休の推進を目指すEAP会社を経営。
職場のメンタルヘルス対策、コミュニケーションを専門として法人コンサルティング、企業研修、職場カウンセリングなどを行ない、0次～2次予防を中心にはたらく人と企業のwell-being向上に取組む。
EAP会社等10社の法人向けメンタルヘルスサービスの新規事業立ち上げにも参画。
双子の男の子を育児し、育児を通して人生を豊かにするために多胎家庭支援やパパママに対する講演活動にも積極的に取り組む。
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