保育の危機管理とリスクマネージメント

子どもたちが一日過ごす場所である、保育園での危機管理とリスクマネージメントの度合いについて書いていきたいと思います。


「危機管理」という言葉を聞いて、どこまでのことを思い浮かべますか?

当然、保育は子どもの命を預かっている場。子どもたちと保護者の方々が安心して登園していただくには、子ども達の安全が保証されていて、安心安全に一日を過ごすことは大前提でよね。

(保育士や保育園の考え方にもよりますが)原則、子どもを預かった朝の状態のまま、一日保育園で過ごし、保護者のお迎えで降園していくという事になっています。

そう、『朝の状態のまま』

もちろん、保育というのは子ども一人一人によりよく成長していくように個別の指導計画を立てています。ということは、子どもの内面的には集団生活や保育士との信頼関係や愛着による成長や経験は『朝の状態のまま』ではなくなると思います。いい意味で子どもたちは日に日に成長しているので。

では、外面的なところはどうでしょう。擦り傷、噛み跡、引っかき傷、怪我や、病気、事故などです。

後者の方に関しては保育園では、保育士が1分、1秒でも緊張感を持ちながら起きないよう勤めていますよね。

子どもの相性や性格で動きを予測したり、予防したり、遊具には必ず保育士がついたり‥(書き出したらキリがないので割愛します😅)

この、内面的な成長と外面的な危険ってリスクマネージメントという側面で考えていくと、子どもたちが心身ともに成長するには、

『リスクを取ってまでも、その活動や取り組みは子どもたちの成長につながる、行うべきことなのか』

という視点が問われてくると思うんです。

具体的な例を挙げていきます。

プールです。

・リスク→毎年、全国で死亡事故が起きている。つまり、最大のリスクは子どもの命を奪う。保育士の熱中症危機、最低限の保育士人数決まっている為他が人手不足する可能性あり。

では、反対にはどうでしょう。プールをすることによってどんな子どもたちの成長が見込まれるか考えていきます。

・季節を感じられる夏の遊び→水遊びで十分

・泳ぐスキル→保育園の小さなプールでは難しい。現在は習い事でプロの講師に習うプールが主流。小学校の体育でも学べます。

・水に慣れる→水遊びで良いのでは

他にもあるかもしれません。。

でも、その経験や成長は最大のリスクである、子どもたちの命に変えられますか?

保育園でのプールは、ほんの一例です。なので、これに関してはいろんなご意見があると思います。でも、このようにリスクマネージメントを考えていって欲しいのです。

しかし、リスクばかりに目を向けていたら、子どもの成長は十分に望めません。

では、どうするべきか、考えてみました。

保護者にリスクをひとつひとつ事前にしっかりと説明して、理解してもらうということです。リスクは伴うけれども、こんな経験ができる。危機管理やリスクマネージメントを保育園がしっかり保護者に説明する。

こうすることで、モンスターペアレンツと呼ばれる保護者も減っていくと思います。保育園と保護者の理解の壁をなくしていく努力をしていってほしいです。

保育士のリスクを減らしていき、保護者にリスクを理解してもらう。

現状、私の働いている保育園もそうですが、保育園で怪我をしてしまったから、保育園は平謝り。状況は説明するけれど保育園での怪我は全て保育園の責任。すぐに通院して保護者を納得させる。など。その考え方を否定はしないけれど、どうしてもそのような状況だと子どもの挑戦や新しい経験を止めてしまう保育になってしまいます。(だって危ないし怪我させられない)(リスクがある活動なにもできない)

保育園が全責任を負い過ぎても、保護者の考え方は変わらないし、リスクにシビやになる保護者を成長させてしまうのでは‥と感じています💦

保育園や保育士側の立場がもっと保護者と近しいものになると円滑に進むものも増えていくのではと思い記事にしてみました

保育士も保護者も一緒になって子どもたちの心身の成長を守っていきたいですね。


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