子どもでもわかる「原因・結果の法則」⁉️芥川龍之介の『蜘蛛の糸』②
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前回に引き続き、芥川龍之介の代表作、『蜘蛛の糸』を取り上げます。
『蜘蛛の糸』は芥川龍之介が手がけた初の児童文学作品で、仏性説話をモチーフに描かれています。
筆者は、小学校の図書館で『蜘蛛の糸』を読んだことを覚えています♪
このお話は、小学生か、伝え方によってはもっと幼い頃から、「原因・結果の法則」を簡潔に学ぶことができる傑作です。
あまりにも有名すぎる『蜘蛛の糸』ですが、日本人であれば、教養としてぜひ知っておきたい説話ですので、芥川作品の第一回目として、謹んでご紹介させていただきます。
※定期購読マガジンが軌道に乗り始め、一回の記事量を読みやすくするため、ここからは一つの作品を「あらすじ・解説①・解説②」の三部構成でご紹介していこうかと思います。
何卒ご了承お願い致します。
今回は、『蜘蛛の糸』第2回目。
どこよりも分かりやすく、解説ポイントを学んでいきましょう!
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
お釈迦様の慈悲と人間のエゴ――極限状態の人間心理を暴いた日本最高峰の短編。
芥川龍之介(1892~1927)
【書き出し】
ある日のことでございます。
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、
独りでぶらぶらお歩きになっていらっしゃいました。
池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、
そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、
なんとも言えないよい匂いが、絶え間なくあたりへ溢れております。
極楽はちょうど朝なのでございましょう。
※あらすじは前回の記事をご参照ください!↓↓
【解説】
・「原因・結果の法則」とは?
タイトルにて、「蜘蛛の糸」を、「子どもでも分かる『原因と結果の法則』?」とご紹介しました。
「原因・結果の法則」とは、
「物事には必ず原因があり、結果がある」という考え方。
世界共通で言及されている法則の一つです。
そのルーツは仏教にあると言われています。
仏教の用語には、「因果応報」という有名な言葉があります。
「因果応報」とは、「善い行いをすれば、善い結果が得られ、悪い行いをすれば、悪い結果が返ってくる」という教えです。
これがまさしく、「原因・結果の法則」にあたります。
・「蜘蛛の糸」に見る「原因・結果の法則」とは?
それでは、「蜘蛛の糸」に見る「原因・結果の法則」について考えていきましょう。
①蜘蛛を助けた過去(原因)→蜘蛛の糸に救われる(結果)
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