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『孫子の兵法』ポイント解説⑫「九地篇・後編」勝利を確実にする心の整理法

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この記事をご覧くださり、誠にありがとうございます!

私の記事では数回に渡り、『孫子の兵法』のポイント解説をしております!

『孫子の兵法』は、現代のビジネスにも生かせる古典として、「ビジネスパーソン必読の書」と言われています。

『孫子の兵法』の存在を知ってはいたけど、実際には読んだことがない。

読んだことがあるけど、ちょっと難しかった。あまり頭に残らなかった。

そんなことにとっても分かりやすいポイント解説を心がけてみたいと思います。

どうか最後までお付き合いいただければ幸いです。


『孫子の兵法』とは何か?について特集した導入記事(無料)はこちらです。(過去記事のポイント解説①~⑧はマガジン購入がお得です♪)

まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考になさってみてくださいね!


第12回目は「九地篇」の後編

『勝利を確実にする心の整理法』を考える回になります。



※今回の記事は、基本は田口佳史著「超訳 孫子の兵法―『最後に勝つ人』の絶対ルール」(三笠書房)を構成のベースにしています。

その上で、やや超訳しているかな、と思う部分は、守屋淳著「最高の戦略教科書―孫子」(日本経済新聞出版社)を参照しながら、基本に忠実に、分かりやすくポイントをまとめようと試みました。



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「孫子の兵法」有料マガジン(現在:600円)を作成しました!

現在、1記事100円(Xで拡散すると0円)の『孫子の兵法』ポイント解説ですが、1章ずつ進んでいるため、全部で15回になる可能性があります!

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それでは、第12回目「九地篇・後編」

『勝利を確実にする心の整理法』を考える回になります。

「九地篇・前編」がまだの方は、併せてこちらをご覧ください。↓↓


それでは『孫子の兵法』の世界へ、入っていきましょう!



1.心の乱れが自滅を招く

利に合いて動き、利に合わずして止む。

(現代語訳)
味方に有利な状況になれば行動を起こし、有利にならなければ次の機会を待って戦うのが良い。

団結力が弱く、みんなの心がバラバラの集団は脆いものです。

逆に、敵がまんまと内部崩壊するのを待って戦うのもよいでしょう。


ビジネスにおいては、

会社などの組織が危機的状況に陥る原因は、たいていの場合、内部の弱体化です。

背景に経済状況の悪化や競争の激化、時代の変化などの外部要因があるとしても、そうした時代の変化に耐えられるだけの体制がなかった、ということでしょう。

孫子は、むしろ相手にそうなるように仕向けよ、と提言していますが、実際に私たちがすべきは、体制が崩壊しないように防ぐ方法を学ぶことでしょう。

孫子では、「軍隊内部の部隊の意志疎通がなく、地位や立場の違う者同士が協力し合わなくなると、兵士はバラバラになる」とされています。

人間関係においても、ビジネスにおいても、心が千々に乱れると、行動に一貫性がなくなってしまうものです。

そうならないためにも、自分の目標・信念を持つことが大切になってきます。

「周りが何と言おうと動じることはなく、自分はこう考える」
「どんな環境においても、自分のこの軸だけは変えない!」

そのような一貫した心構えを持つことが大切です。



2.相手の“聖域”をつく

先ず其の愛する所を奪わば則ち聴く。

(現代語訳)
相手が万全の体制で攻めてきたら、まずは彼らが一番重視しているものを奪えば、相手をこちらの思う通りに操れる。

組織においては、攻められたくない生命線のような事業があると思います。

もしくは、個人の心のなかには、誰にも触れられたくない領域があります。

愛する家族や友人、とっておきの宝物など、奪われたくない宝物もあります。

そういった”聖域”のようなものをつけ、と孫子は言っています。

とても情がなく残酷なように感じますが、戦争は生きるか死ぬかの一大事であり、戦略上、相手が隙のない状態であれば、一番大事なところをついて心を乱れさせる必要があるということです。

また、ここから分かることとしては、自分が「正義」だと思うことを実現するときには、踏み込まれてはならない「聖域」なしの覚悟で、事をやり遂げる覚悟も必要です。

さらに、ビジネスや人間関係などの競争、もめ事などにおいては、「弱みを突くぞ!」と見せかけて、頃合いを見計らったところで、しっかりした仲裁役を立てて速やかに手打ちにするべきでしょう。

孫子も「兵の情は速やかなるを主とす」と言っています。



3.窮地の時は命がけの冷徹さと、人知れず涙を流す感情豊かさを

令、発するの日、士卒の座する者は涕襟(なみだえり)を潤し、偃伏(えんふく)する者は涕頤(なみだあご)に交わる。

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