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松下幸之助「経営心得帖」より☆人事の心得7選!

今日も記事をお読み下さり、誠にありがとうございます!
いつもいつも、読みに来てくださる皆さまがいて下さり、とても嬉しいです。

前回の記事に引き続き、「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助先生の著作「経営心得帖」を取り上げます。
今回は、第二章「人事の心得」から。

前回の記事で第一章「経営の心得」をおさらいしたい方はこちらです。↓↓

以前、松下先生のルーツにあたる話をご紹介した記事はこちらです。↓↓

松下幸之助先生の本は、全体的にとても平易な文章で書いて下さっており感謝です。

今回取り上げる「経営心得帖」も、薄くて分かりやすい本ですが、さらにポイントを絞って、分かりやすく解説していきたいと思います!


人事の心得7選!

今回は「経営心得帖」の第二章から、「人事の心得」をポイントを7つに絞ってご紹介できればと思います。

①部下が偉く見える

「自分には学問も乏しく、これといった才能もない、ごく平凡な人間だ」と松下幸之助先生ご自身では思っています。

世間ではそんな自分でも「経営が上手だ」とか「人使いがうまい」などといってくださる。
なぜだろうと考えてみると、一つ思い当たることがあったそうです。

それは……

私には部下がみんな偉く見える。


どの人をとってみても、自分よりも学問がある、才能があると立派に感じられたそうです。

もちろん、社長として部下に注意したり、叱りつけたこともあるけれど、それは社長などの職責としてやっていることで、個人として自分が偉いわけではない。

叱り飛ばしながらも、内心では“この人は自分より偉いな”と思っているのだとか。

どんなところでも、上に立つ人が、自分の部下が「自分より偉いな」と思うか、それとも「アカンな」と思うかによって、商売の成否が分かれてくるように思うそうです。


②適材適所

一つのグループのリーダーが非常に適性をもった人であれば、そのグループは全体で進歩するし、人々も幸せになります。

反対に、リーダーが適正を欠いていると、そのグループはあまり発展しないですし、崩壊するかもしれません。

日本では年功序列に人事を行うことが多く、その良さも生かしていった方が良い。
ただ、その反面、年功序列にとらわれて、適材を葬ってしまうことがあってはなりません

以前、ある会社が行き詰った時に、まだ四十にもならない若い人に経営を担当してもらったところ、それを転機に、会社は見違えるように良くなり、利益も上がったそうです。

一人の適材の力はそれほどのもの。

リーダーに限らず、あらゆる面で適材適所を考えていくことが大事です。


③謙虚な確信

信念のない経営、確信を欠いた商売では、力弱く、成果を上げることが出来ません。

仕事においては一つの信念、確信を持つことが大事ですが、ただ何もなしに確信を持つのは困ります。

必要なのは謙虚な心持ちの上に生まれてくる確信なのです。

謙虚さを失った確信は、もはや確信とは言えず、「慢心」になってしまいます。

失敗した人々を見ると、大抵の場合、謙虚さを欠き、自分の意見に固執するという傾向がみられるそうです。

それに対し、謙虚な心持ちの上にだんだんと確信が出てくれば、それは立派な信念となって、大抵のことは成功に導いていけるでしょう。


④叱ってもらえる幸せ

もし自分(松下幸之助)が過ちを犯しても、なかなか面と向かっては言ってもらえない。
だから気づかないうちに過ちを犯すかもしれない

幸いにして部下たちは、上司がいるから叱ってもらえるものです。

叱ってもらえる機会は上に行けば行くほどなくなってきます。

だから、叱ってもらう機会は実に尊いものだと思わなければいけない、とのことです。


⑤命これに従う

仕事を進めていく上で、“命これに従う”とは、上の人の命じたことが、下の人にも適切に実行されていく、という面で大切です。

それでこそ、物事が円滑に進み、仕事の成果が上がるわけですが、命これに従うだけでいいかというと、そうでもありません。

何でも上から命令されたから、と安易にものを考えるようになると、それはいわゆる事なかれ主義になり、経営が硬直化します。

やはり、下の人としての自主性にもとづく経営的な判断が必要です。

例えば、上司が一つの方針を打ち出した場合、もしそれが妥当ではない場合には、「それは間違っていますよ」と言えるだけの自主性実力、いわば自主経営力が必要です。

上に立つ人は、下の人の自主経営力を高めつつ、常日頃から下の人の意見に耳を傾けるよう心掛けることが大切です


⑥魂を入れた教育

事業は人なり”といわれるように、人材の育成ということは非常に大切です。

従業員教育で何よりも大切なのは、「その教育に魂を入れること」だ、と考えていたそうです。

店主であれば、この店を経営していこうという熱意においては、どの店員よりも最高でなくてはなりません。

いかに学問があり、才能があっても、熱意がなければ人はついていきません。

また、部下の意見をくみ取ることは、その人に自信を持たせ、成長させることに繋がります。

人材育成を願うならば、まずは経営者自身が熱意を持つと共に、部下の意見を十分に汲み上げることが大切です


⑦やり抜く決意

事の成否を決めるのは、そのことをやり抜こう、という決意がどれほど強いか、だといいます。

ぜひともこの事業をやりたい、世のため人のため、何としてもやらなければならない、そのような決意が非常に強いものでなくてはなりません。

人間とは偉大なもので、力を合わせて熱心に事を行えば、あのアポロ宇宙船のように月に到達することも成し遂げられるのです。

商売や経営でもアポロと同じです。

何としても成功させたい、というリーダーの強い決意と、立派な従業員を育てて、多くの人に喜んでもらえる仕事をしたい、という思いがあれば、それは必ず可能です。


<まとめ>

いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントをまとめておきます。

【「人事の心得」7選】
①部下が偉く見える
②適材適所
③謙虚な確信
④叱ってもらえる幸せ
⑤命これに従う
⑥魂を入れた教育
⑦やり抜く決意

経営者と言うものは、いついかなる時でも、事業のことを考えていなければなりません。

また、経営者でなくとも、お仕事や人と関わる活動をしている以上、人材・教育について考える機会もあると思います。

どんな場合にせよ、熱意人を育てる力が成功の秘訣ですね!

この記事が皆様の何らかの参考に役立てば幸いです。

経営心得帖」は優しい言葉で書かれていますので、みなさんぜひお手に取ってみてくださいね!

最後までお読み下さり、ありがとうございました。



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