腰痛に悩むアスリート
トレーニング強度が上がるにつれて、腰痛に苦しむ選手が増えてきています。私もかつて同様の経験がありました。学生時代に悩まされた腰痛が、社会人チームのトレーナーからの指導で改善しました。当時の経験に加えて新たな知識が増えた今、腰痛の改善トレーニングについてお伝えしたいと思います。
腰痛は種類や原因が様々でありますが、今回は最も多く発生し、予防と改善が可能な筋膜性の腰痛に焦点を当てたいと思います。腰周りの筋肉が過剰に緊張するため痛みを引き起こします。
この緊張はストレスにより引き起こされる事もありますが、アスリートの場合は腰部の上下に位置する股関節と胸椎の動きが重要で、これらが制限されることで腰まわりの筋肉に負担がかかります。
腰まわりの筋肉の緊張改善はリラクゼーションにより、こわばった筋肉をほぐすことが効果的です。ただし、同じ姿勢や動作を繰り返せば再発することになります。緊張が落ちた状態で動作や姿勢を見直すことが重要となります。
体幹周りの腹圧をかけるトレーニングや、股関節や胸椎の柔軟性向上などが必要です。そしてその状態を動作パターンの中で維持できるように指導していきます。トレーナーは問題を正確に見極め、改善し、適切な動作や姿勢を指導することが重要となります。
ハードな練習を積む選手たちの役にたてるよう、努力したいと思います。