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『LUPIN/ルパン』鑑賞記〜リアリズムの弊害〜

NETFLIXで『LUPIN/ルパン』をみた。いまのところシーズン3くらいしかないのでみやすい。フランスの作品で非英語圏のネットフリックスドラマとしては最大のヒット作と呼ばれているらしい。主人公はある事件がきっかけでアルセーヌ・ルパンを愛読した男性で、現在と過去を行き来しながら物語は進んでいく。
もちろんおもしろくてここに書いているのだけどひとつ気になるのは、これを日本で制作して日本人キャストで撮ると、おそらく批判にされてしまうのではないか。という点。このドラマはリアリズムの観点だとかなり荒いと思う。「そんなことある?」とか「なんでそうなるの?」「うまくいきすぎ!」という場面が少なくない。でもね、みれちゃう。これは外国人だからというのもあるしパリの街並みがフィクションを受け入れやすくする部分もあるだろうが、日本人がリアリズムに固執してきた背景もあるような気がする。
この世界観はフィクション優先でいいでしょ!という作品でもリアリティを盾に批評されている文章をよく目にする。テレビドラマは視聴者あってのものだから、それを無視するわけにはいかない。そうすると、どんな作品でもリアリティが優先されてフィクションに振った作品が受け入れられにくくなっていった。のではないか。これって資金力にとぼしい日本だから起こったことでもあると思う。CGの技術はハリウッドに比べればとぼしかったし、もちろんCGではなく実際に表現することはむり(CGは制作費を抑える手段)。その結果として進んだのがリアリズムなのかもしれない。
でもね、いまはかなり日本のCG技術もあがってます。『幽☆遊☆白書』なんかみてたらすごいですよ。『SLAMDUNK』だってCG技術のたまものだもの。日本でフィクションが受け入れられるのはアニメですよね。だからアニメってこんなに人気になったのかも。コナンくんなんてめちゃくちゃなこと起きまくってるけど批判されないもんね。
なんか変な展開をしちゃったけど『LUPIN/ルパン』オススメです!

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