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ステーキがおいしく焼けるとQOLが爆上がりするぞ!

おいしいステーキは、お店でしか食べられないって?
そんなことはない。ステーキは自分でおいしく焼ける。安いフライパンしか持ってなくても大丈夫。おいしさは、自分のこの手で生み出せるのだ。

世の中に「ステーキのおいしい焼き方」はいろいろあるが、今回は、試行錯誤でたどり着いた「私の決定版」を紹介しよう。


それなりステーキ

私の焼き方は、以前それなりに紹介したが、改めて説明しよう。

いつも焼いている肉は、アメリカ牛の肩ロース。
ローストビーフのように仕上げるので、火が通り過ぎない分厚さが必要だ。2cmぐらいの厚みがあるといい。

フライパンに牛脂をひいて、まずは表面を強火でカリッと焼く。

肉を買うとき、絶対に忘れてはいけないのが「牛脂」だ。これが、おいしさの重要な鍵となる。

スーパーでもらえる牛脂は、和牛のものが多い。和牛には、特有の「和牛香」があるので、これを使って、おいしさをアップさせる作戦だ。

ポイント
・分厚い肉を選ぶこと
・牛脂を必ずもらうこと
・表面を全力でカリカリに焼くこと

表面がカリッと焼けたら、いったんまな板に肉を移動して、食べやすい幅にカットする。これは下焼きの段階なので、中が生焼けでも問題ない。カットしたらフライパンに戻して再加熱だ。レア過ぎていたらフタをして、強火で加熱しよう。

好みの焼き加減になったら、フライパンのまま食卓へ。
ステーキハウスの鉄皿のように、余熱で火が通ることも考えて、焼き加減を調節しよう。

それなりステーキで、ボナペティ!

ヒントは「ウルフギャング」

いまの焼き方にたどり着いたきっかけは、1本の動画だった。この動画は、おいしい焼き方をレクチャーするものではないが、途中で登場する「ウルフギャング・ステーキハウス」の焼き方にヒントがあった。

9:35あたりからの「ステーキが焼かれる様子を実況中継」に注目しよう。

下焼きで2分、カットして仕上げで2分。
オーブンのような専用のグリラーで焼き上げている。グリラーの中は900度の超高温。肉の表面が脂でブクブクして、ジュワーッと焼けていく。表面がカリッとするまで焼いている。

表面が焼けたら、いったん肉を取り出しカットする。この工程は「余熱タイム」としての役割があるようだ。

動画でも「一気に火を入れすぎると、肉にストレスがかかってしまう」と、肉マイスターの田辺晋太郎氏が解説している。

途中でカットするのはアリ!

この動画で初めて覚えたのが「途中で肉をカットする」ことだった。ステーキは焼いた肉をカットしながら食べるもの、と思っていたが、「完成前にカットしてから仕上げる」という焼き方を知った。

この方法なら、目で見て内部のレア加減がわかる。フライパンなら、二度焼きの際にフタを閉めれば、レア加減の調節もできる。素人でも失敗なく焼けて、お店に近い仕上がりになるのだ。

ローストビーフをつくる感覚で

別の記事(焼肉ホルモンと肉食文化を学ぶ本!読んでおきたい7選)で紹介した『被差別のグルメ』著者・上原善広氏も、ステーキの焼き方について触れている。

「ステーキ焼くのはぼくうまいですよ。店のレアはほんとうの生ですが、ぼくのレアは違うんです。コツは簡単で、表面をガッチリ焼いて肉汁を閉じ込めて、あったまったオーブンで15分寝かせます。そうすると中身は真っ赤なんですが、ローストビーフみたいにちゃんと火が通ります。美味いですよ。」

「グルメと差別」をノンフィクション作家・上原善広さんに聞きにいく・下

「表面をガッチリ焼いて」

そう!この焼き方だ!
表面をカリッと焼いて、ローストビーフ状に仕上げる。ホルモン文化の師匠もやっていると知って、自信が持てたぞ!

自分だけの「タレ」をつくろう!

自分だけのオリジナル、決定版のタレを確立することも、おうちステーキの充実度アップにつながる。

好きなメーカーのタレがあっても、近所で取り扱いがなくなることや、販売終了になることだってあるだろう。そういう事態に左右されない、自分だけのレシピがあると安心だ。

ちなみにこれが「私のタレ、決定版」だ。

<材料>
醤油(大さじ2)
レモン汁(大さじ1)
おろしニンニク(2〜3片)
ブラックペッパー
青唐辛子(お好みで)

青唐辛子を入れているのは、グアムのご当地調味料「フィナデニソース」の応用でもある。ステーキと最高に合う、私の決定版だ。

みんなの「おいしい味」も参考にしよう

QOLが爆上がりするステーキは、どれだけ自分好みに仕上げられるかがポイントとなる。以前、職場の人と肉談義をしていると、自家製のハンバーグソースを教えてくれた。

「耐熱容器に玉ねぎを丸ごとすりおろして、そこに醤油を入れる。ラップをしてレンジで1分半~2分程度、玉ねぎの辛味が消えるまで加熱すれば、お店のようなハンバーグソースができあがる」

なるほど。確かにこれはお店で食べたことがある味だ!
こういうつくりかたもあるのか!

みんなの工夫やオリジナルはどんどん参考にして、自分好みのタレを開拓しよう。自分なら何を加えるか? 手順が難しければ、他のやり方も試してみる。試行錯誤を繰り返して「自分だけの決定版」を確立していくのだ。

ステーキがおいしく焼けると、QOLが爆上がりするぞ!

誰にでも「コレものすごく好き!」という食べ物があるだろう。悶絶するぐらいおいしいもの。それを食べている時は、幸福度MAXで、生きている喜びを噛みしめるもの。私にとっては、それがこのステーキだ。

自分好みの牛肩ロースを買いに行く。サシの入り具合と分厚さは、自分の目でよく見て選ぶ。自分好みに焼き上げて、自分好みのタレで食べる。肉が焼き上がるタイミングにセットした、フカフカの炊きたてライスも一緒に食べよう。どんな飲食店にも負けてない。そう思えるのが、自分仕様のステーキなのだ。

いつも食べているのに、今日もおいしい。
心からおいしい大好きなものがあるって、本当に幸せだ。
それが自分でつくれるって、最高だろう?

ステーキがおいしく焼けると、QOLが爆上がりするぞ!

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