ホルモンもいしょう

肉に胃袋と人生を捧げる内臓肉の伝道師「モイ将」です。ホルモンを独創的に伝える『たのしい…

ホルモンもいしょう

肉に胃袋と人生を捧げる内臓肉の伝道師「モイ将」です。ホルモンを独創的に伝える『たのしいホルモン図鑑』構築中!/お肉検定1級・日本ビール検定1級/肉と酒の修行僧

マガジン

  • ホルモン談義

    焼肉ホルモン知識の集大成!渾身の肉雑学をお届けします!

  • たのしいホルモン図鑑

    ホルモンの部位を、たのしく解説!「木を見て森を見ず、ホルモンを見て内臓を見ず」焼肉店でよく見る肉とは違った角度で、ホルモンの魅力に迫ります!

  • 肉の変態

    「起立!礼!マルチョウ!」ホルモンがテーマの作品集。ホルモンポエムからホルモン小説、ホルモン一発ギャグまで。あたまおかしめの記事を隔離しました。

  • ホルモンの台所

    内臓肉を調達して、ホルモンを料理します!

  • ホルモン巡礼

    肉を喰らい、酒を飲む。すごかった肉の思い出。肉食文化を探りながら、ホルモンを食べ歩きます!

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もつ煮込みを食べ歩きながら、ホルモン文化を考える

もつ煮込みは、肉文化の集大成だ。味付けに調理法、使う内臓肉のチョイス。その土地の食文化か、それとも店主のこだわりか。手のひらの一杯に、歴史が凝縮されている。気になる5つの「もつ煮込み」を食べ歩きながら、ホルモンの歴史と文化を考えてみた。 1:<上野>もつ焼き大統領「大統領特製煮込み」上野・アメ横にある「もつ焼き大統領」は、創業1950(昭和25)年。戦後の混乱期に「闇市」として始まった「アメ横」と、ほぼ同時期からの歴史がある。闇市時代の面影を残す、アメ横を代表する酒場だ。

    • 「ソーセージは加熱せずに食べられる」って知らない人もいるようなので、深掘りしながら伝えたい

      「シャウエッセンなどのウインナーソーセージは、加熱しないでも、そのまま食べられる」 いまさら何を言ってるんだ? と思うかもしれないが、この事実を知らない人が意外といるようだ。今回は、知っているようで知らなかった「ソーセージの知識」を深掘りしながら、その魅力に迫ってみよう。 ソーセージはそのまま食べられるある日の家飲み会のこと。 冷蔵庫にあった「伊藤ハム お徳用ウインナー」で、つまみをつくっていた。ただ焼くだけじゃ芸がないので、タコさん風に揚げてみることに。 なつかしいビ

      • ホルモン図鑑・番外編「マグロの目玉」

        牛豚の内臓肉をはじめとした副産物(ホルモン)を解説するこのシリーズ。今回はちょっと視点を変えて「魚のホルモン」を紹介しよう。 マグロの目玉煮これは「マグロの目玉煮」。 マグロから切り身を取った後の副産物、 つまり 魚版のホルモン だ。 透明な目玉の部分は、煮込むと貝のような見た目。 どことなくサザエに似ている。 食感もサザエのようだ。 目の周りには煮アワビのような部位もある。 ホホ肉のような部分も入っていて、思わず牛肉の煮込みかと錯覚する。それこそ、牛ハラミをホロホロ

        • 冷やしホルモンで涼をとる! 豚タンは安くてウマイ!

          スーパーで売っている「豚タン」の冷菜。 通称「冷やしホルモン」 豚タンをスモークしたハム製品「スモークタン」を使ったお惣菜で、そのまま食べられる。 牛タンの廉価版、と思うかもしれないが、サシが入った部分もちゃんとある。脂のあるタン元は、やわらかくてなめらか。タン先は、サクサクした歯応えがクセになる。 そのままでもウマイが、レモン汁とブラックペッパーをかけるとさらにウマイ! うだるような暑さが続く日は、こんな「冷やしホルモン」をつまみに一杯やるのがいいね。 それにしても

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          屠場跡地を歩きながら、肉食文化を考える 〜はじまりの白金と横浜〜

          東京における食肉処理場の歴史は「白金」からはじまった。そのきっかけとなったのが「横浜」の肉文化だ。 今回は、江戸・東京の肉食文化が「どこから来て、どのようにはじまったのか」について、まとめたい。 ◆ 白金(今里)東京中の肉をまかなう「東京食肉市場(通称:芝浦)」は、長い歴史のなかで、都内各地にあった食肉処理場が統合してできた。そのはじまりが「白金」だ。 芝浦統合までの歴史 東京初の食肉処理場「白金屠場」東京で最初にできた屠場は、武蔵国荏原郡白金村今里(後の「芝白金今里

          屠場跡地を歩きながら、肉食文化を考える 〜はじまりの白金と横浜〜

          江戸の馬肉文化を探れ!

          一杯のモツ煮込みから調べ始めた「江戸の馬肉文化」。 今回は、下町エリアに残る馬の歴史をまとめてみた。 かなりマニアックな内容だが、どれもよく知られた東京の街が舞台となっている。マニアならではの視点で、肉食文化を深掘りしていこう。 上野アメ横 大統領の馬モツ煮込み馬肉文化を調べ始めたきっかけは、 上野アメ横 大統領の「馬モツ煮込み」だった。 メニューには「創業当初から変わらぬ馬モツを使った」と書かれている。大統領の創業は、1950(昭和25)年。戦後の混乱期に「闇市」とし

          江戸の馬肉文化を探れ!

          牛心臓のあらゆる部分を食べ比べてみた!

          今回は「牛ハツ」こと「牛心臓」のあらゆる部位を食べ比べてきた思い出を総括したい。牛の心臓はひとつだけだが、場所によって食感や味わいが異なる。さらに、心臓についている菅や弁まで含めると、たくさんのホルモンが展開されているのだ。 焼きに、刺しに、食べ方もいろいろ。 悶絶必至の牛ハツの魅力に迫ってみよう。 牛の心臓はデカイ!牛一頭の心臓は、重さ約1.6kg。 長さ20cm・幅17cmぐらい。 そう言われても、あまりピンとこないかもしれないが、2キロの米袋をイメージしてほしい。

          牛心臓のあらゆる部分を食べ比べてみた!

          鶏膝ナンコツの唐揚げをつくろう!

          みんなは冷凍庫に、何を常備しているだろうか? 私は「鶏の膝ナンコツ」だ。これさえあれば、居酒屋の定番メニューがいつでもつくれる。しかも、好きなだけ食べられるのだ。 今回は、安くておいしい家飲みツマミ「鶏膝ナンコツの唐揚げ」をつくってみよう! これが「鶏膝ナンコツ」だ!鶏膝ナンコツはこんな感じで売っている。 丸っこい粒がたくさん入っているが、この1粒が鶏の膝1個分。100gあたり128円と価格は安いが、1羽から2個しか取れない希少部位だ。 スーパーで売っているのは「若鶏

          鶏膝ナンコツの唐揚げをつくろう!

          ステーキがおいしく焼けるとQOLが爆上がりするぞ!

          おいしいステーキは、お店でしか食べられないって? そんなことはない。ステーキは自分でおいしく焼ける。安いフライパンしか持ってなくても大丈夫。おいしさは、自分のこの手で生み出せるのだ。 世の中に「ステーキのおいしい焼き方」はいろいろあるが、今回は、試行錯誤でたどり着いた「私の決定版」を紹介しよう。 それなりステーキ私の焼き方は、以前それなりに紹介したが、改めて説明しよう。 いつも焼いている肉は、アメリカ牛の肩ロース。 ローストビーフのように仕上げるので、火が通り過ぎない分

          ステーキがおいしく焼けるとQOLが爆上がりするぞ!

          焼肉ホルモンと肉食文化を学ぶ本!読んでおきたい7選

          今回は、焼肉ホルモンや肉食文化を勉強してきたなかで、特に影響を受けた本、今後読みたい本をまとめてみた。 これらの本には、焼肉ホルモンの知識だけでなく、肉食文化にまつわる大事なことが書かれている。その理由を、私ならではの視点で語りたい。 1:プルコギよくあるグルメ漫画ともいえるが、ホルモンの部位解説や、肉の焼き方、炭火・ガスロースターの違いなど、かなりマニアックかつ専門的に書かれている。肉を扱う者の心構えも学ぶことができる。 この漫画は何度も読み返し、大事なセリフはメモを

          焼肉ホルモンと肉食文化を学ぶ本!読んでおきたい7選

          「味付けは、足せるが、引けない」 完成前に味見がしにくいもの(生肉に直接味付けする料理や、炊き込みご飯など)は、少し薄いかな?と思うくらいがちょうど良い。完成後、味を付け足す工夫はいくらでもできるが、付けすぎた味を、素材の風味を残したまま引くことはできない。

          「味付けは、足せるが、引けない」 完成前に味見がしにくいもの(生肉に直接味付けする料理や、炊き込みご飯など)は、少し薄いかな?と思うくらいがちょうど良い。完成後、味を付け足す工夫はいくらでもできるが、付けすぎた味を、素材の風味を残したまま引くことはできない。

          中国の肉煮込み「鹵(ルー)」って何だ?

          中国料理にも内臓肉(ホルモン)を使った料理がたくさんある。アメ横や中華街に行くと、日本にはないホルモン料理に出会う。屋台風の店では、煮込まれたホルモンがずらりと並び、難しい漢字で料理名が書かれている。 読めない漢字ばかりだが、気になるのが「鹵」という文字。この文字は、内臓煮込みの名前でよく見かける。今回は、謎の文字「鹵」がつくホルモン料理に迫ってみよう。 横浜中華街 同發本館のモツ盛合わせ『鹵味』「鹵」との出会いは、横浜中華街にある「同發本館」の『鹵味』だった。字は読めな

          中国の肉煮込み「鹵(ルー)」って何だ?

          年間飲酒量まとめてみた! 私は酒を飲み過ぎているのか?

          今回は、4年に渡り記録してきた、私の飲酒量を総括したい。 これまでは、酒を飲んだ量(杯数や本数)で、飲み過ぎかを判断することが多かったが、缶チューハイを例にとっても、3%〜9%まで度数は幅広い。その1本から摂取するアルコール量は大きく異なる。 2023年11月22日に、厚生労働省が取りまとめた「飲酒ガイドライン案」では、酒に含まれる「純アルコール量(グラム)」で、健康へのリスクが示されている。 生活習慣病のリスクを高める量は、1日あたり男性40g・女性20g以上。一般的

          年間飲酒量まとめてみた! 私は酒を飲み過ぎているのか?

          焼き鳥の「ハツモト」とは、ハツ(心臓)の根元で、心臓と肝臓をつなぐ管の部位。心臓につながっているから、別名「こころのこり」とも呼ばれる。粋な表現だけど、なんだか切ない名前だね。

          焼き鳥の「ハツモト」とは、ハツ(心臓)の根元で、心臓と肝臓をつなぐ管の部位。心臓につながっているから、別名「こころのこり」とも呼ばれる。粋な表現だけど、なんだか切ない名前だね。

          亀戸のディープ街で謎ホルモンを喰らう!

          東京下町にある亀戸は、ホルモンでも有名な街だ。亀戸といえば、賑やかな北口エリアを思い浮かべる人が多いだろう。駅につながる大通りにはたくさんの商店や飲食店が並び、毎週日曜日には歩行者天国が開催される。横道に入れば焼肉ホルモン店が集まっていて、食欲をそそる肉のいい香りに包まれている。 だが今回は、その反対側のエリア。ちょっとディープな南側にスポットを当てたい。 亀戸南側のディープエリアこのエリアは、大きな国道14号線の向こう側にある。JR亀戸駅の正面玄関ともいえる北口から出て

          亀戸のディープ街で謎ホルモンを喰らう!

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          ホルモン図鑑「キンツル(豚尿管)」

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