マレーシアのデジタルノマドビザ取得に向けた【完全攻略ガイドブック】を作りました!
はじめに
みなさんこんにちは、海外移住計画予定のしんぷる内藤です。
僕は30歳まで海外経験が一切なく日本にこもっていた元お笑い芸人ですが、今年8月からマレーシアへの海外移住を決意しました!
僕の会社がフルリモートなのもありマレーシアの『デジタルノマドビザ』を利用して移住しようと決めました。
しかし、マレーシアのデジタルノマドビザの開始が2022年の10月からというかなり新しいビザというのもあり、ネットを調べてもこれと言った参考例が出てこない・・・
いろいろ調べると”申請は簡単”という情報が出てきますがいざやってみるとめちゃくちゃ面倒なことが多かったです・・・
なのでこの度申請に通過した僕が、その流れと何を記入したかを全て書いておきますので一種のマニュアルとしていただければと思います!
ビザ代行会社というものもあるのですが依頼するのに5~6万円するので、それならこのnoteを見て自力でやってしまおうという方のお力になれれば幸いです。
(※この事例はあくまで僕個人のケースなので、人によっては違った場合もございます。ご了承くださいませ。)
デジタルノマドビザとは
そもそもデジタルノマドビザとは自国ではない海外から収入を得つつもその国で暮らすことのできるリモートワーク、ノマドワーカー向けのビザです。
コロナによって世界的に広まったリモートワークという環境下を活かして海外移住ができる魅力的なビザになります。
世界各国でノマドビザ導入の流れが大きく、最近では日本も導入に向けて動いているとかなんとか・・・
そんな中で昨年10月に受け入れを開始したマレーシアに僕は申請をしたわけです。
申請の基準はその国によって違うのですが、マレーシアにおいては…
という最低条件があります。
導入国で年間24,000ドルというのはかなり基準が低く、単純計算で月収27万円なので割と申請しやすい部類のビザではあると思います。
僕もリモートワーク(デジタルマーケティング)で年収面でクリアしていましたので今回デジタルノマドビザを申請することにしました!
それでは実際に次は申請の手順をご説明いたします。
1.アカウントの作成
まずはじめにデジタルノマドビザの申請フォームを見てみましょう。
基本的にはこのフォームを埋めることで申請のファーストステップはクリアです!
MDECのサイトに行く
まずは申請するためにMDECのHP(https://mdec.my/ms/derantau/foreign)に行ってください。
下の赤枠の『SIGN UP NOW』を押すとアカウント作成、申請の流れが始まります!
2.フォームを埋めていく
ここから順次資料を用意してフォームに入れていく作業になるのですが、これが意外に面倒くさかったです。
ここだけで完結すれば問題ないのですが他機関に申請して待ち時間もあったのでなるべく早くから取り掛かることをお勧めします!
※ここではわかりやすいように日本語で表記していますが、実際は原則全て英語での申請になるので注意してください!
A.個人情報
ここでは自身の個人情報を記入していきます。
ここではそこまで難しい項目は無いです。納税番号だけ必須では無いので記入の必要はありません。
僕は緊急連絡先は実家にしました。
B.パスポート情報
お手持ちのパスポート情報を記入しましょう。
下の「Visa Collection Center」は自身の住んでいる国を選択しましょう。
C.現在ビザを持っているかどうか
ここでは現在マレーシアに住んでいるかどうかが聞かれていますが僕は日本在住なのでチェックなし。
恐らく既に住んでいると審査が緩くなるのか・・・?
D.学歴
ここに学歴を記入しましょう。
上部の「卒業した年」までは記入できると思いますが、一番下の『デジタルの自己学習者かどうか』という部分は独学かどうかを問われていると判断してチェックを入れませんでした。
※学歴がなく自身で今の仕事の領域を学んだ方を知るためのチェックかなと推測しました。
E.職歴と今の仕事について
ここでは今までの職歴と今実際に行っている仕事についての記載をします。
赤枠は今までの経歴、青枠は現在行なっている仕事の詳細を記入しました。
赤枠『今までの職歴』
会社名や役職、簡単な仕事の説明を記載。今現在在籍している会社については僕は「在籍中」と記載しました。
青枠『現在の仕事の詳細』
青枠では今の会社で行ったプロジェクトを記載しました。「年収もしくはプロジェクトの契約金」のところは今の会社の年収を記載しました。
合計値が合わないということも危惧しましたが、プロジェクト単位で給料をもらっているわけでは無いのでこのように書くしかありませんでした。
不安な方は備考欄に事情を記入しても良いかもしれません。
F.スポンサー
この辺りから少し他機関とやり取りが必要になってきます。
デジタルノマドビザの申請には特定企業の”スポンサー”が必要になってきます。
僕もそうでしたがスポンサーがいるわけもなかったので、そのような方向けにMDECがスポンサーになってくれる制度があります。
下画像の通りにスポンサーがいるかどうかの選択に『No』を選択した後にMDECの「expatctr@mdec.com.my」宛にメールをします。
メールで『スポンサーいないんだけどどうしたらいい?』という内容を送ります。
するとMDECの担当者から手順が送られてきます。
これはのちの『H-⑥』でのパーソナルボンドの提出書類の書き方が記されていました。
G.扶養家族情報
ここでは扶養家族についての情報を記入します。
デジタルノマドビザは他のビザに比べてかなり安く配偶者ビザが取得できるみたいです。
H.給与情報やレジュメなど
このブロックが最も重要なブロックです。
ここでは自分のレジュメ(履歴書と職務経歴書が混ざったもの)や給与情報などを提出しますがいくつか時短テクニックがあありましたので細かく説明していきます!
①パスポートのコピー
僕はパスポートのコピー全ページをPDFにして格納しました。
②レジュメ
レジュメは日本人にはあまり馴染みがなく今まで用意したことがない方も多いかと思います(僕もありませんでした。)
自身で日本語で作成して翻訳サイトに突っ込んでも良いとは思いますが、不安だった僕は『ココナラ』でレジュメを作成してくれるサービスを活用しました。(僕が実際に使用した方のリンクを貼っておきます。)
大体4,000円くらいで1週間もあれば充分なレベルのレジュメが完成します。
そこで重要なのは自身の仕事内容と会社の業務内容がデジタルノマドビザの申請に適した内容かどうかをちゃんとアピールしましょう。
③直近3ヶ月の銀行取引明細と年収証明書
僕は楽天銀行ユーザーなのですが、楽天銀行に英語の明細を作成してくれるサービスはありませんでした。なのでネットバンキングから3ヶ月分の取引明細をダウンロードしたのちに、日本語部分だけを英語表記しなおしたものを自分で作成しました。
給与明細も同様で自分の給与明細をエクセルに書き直して英語版を用意しました。
社印はなくても特に正規のものとして認められるらしいですが不安だったので僕はその書類と給与明細の原本を提出しました。
④雇用契約書
雇用契約書は会社からPDFでもらっていたものをそのまま翻訳サイトに入れて翻訳したものを用意しました。
ここでは僕が『リモートワーカーであること』『業務内容がデジタルノマドビザに適した業務内容であること』が書かれていることが重要かなと思ったのでその部分は丁寧に記載を追記しました。
⑤無犯罪証明書or法廷宣言書
ここの項目がポイントです。
これは自分が「今まで犯罪犯していないよ」ということを示すための書類が必要なのですが、この書類が非常に複雑でした。
結論から言うと『法定宣言書』を取得してください。
その理由を説明しますが面倒な方は飛ばしてください。
一見調べた際に簡単に出てくるのは無犯罪証明書なのですが、その証明書は各都道府県の警察のトップから発行されます。(東京なら警視庁)
しかし実際に警視庁に行ってみると『無犯罪証明書を発行するのは警視庁だけど発行して良い国か、人材かどうかを判断するのは外務省』(説明曖昧)
ということを言われます。
そのためにまず外務省の「領事局」というところに連絡して許可をもらわないといけません。その待機期間なんと1〜2ヶ月待ち。(下記用紙をもらいました。)
さらにその許可が降りた後に警視庁が無犯罪証明書を発行するまで2〜4週間待ち・・・・
気が遠くなるようなスピード感でしたので断念しました。
しかし安心してください。
『法定宣言書』はフォームにある書類の必要事項を記入して公証人のサインを貰えば一発OKです。なんとこの書類は即日発行!
公証人は「公証人役場」というところにいますのでぜひ近所の公証人役場を調べてみてください。
そこでは手数料を支払うことで公証人のサインをもらうことができ、正式な文書として認められます。
手数料は場所によって違うみたいですが、僕が払った時は11,500円でした。
1〜2ヶ月の時間をお金で買った形になります。
用紙の必要事項は下記のとおりです。
⑥パーソナルボンドフォーム
ここで先ほどMDECから変の来たメールを元にリンク先の書類を埋めていきます。
記入は下記のとおり
上記は任意ですが、僕は後々『大学の卒業証明書』と『3ヶ月の給与明細』を請求されて再提出しましたので予め提出しておくのも良いかもしれません。
I.免責事項
2つのチェックを選択したら最後に支払いです。
J.支払い
最後に支払いです。
クレジットでの支払いが可能です。
ここまで来ればあとは流れに沿って支払いを行えば一旦提出完了。
お疲れ様でした!
ここまでがフォームに沿った申請の流れになります!!
が!!
実はここからが長い道の意なのです・・・・
3.提出からが本当の戦いだった・・・
提出したらはい完了というわけには行きません。
なんならここからが本当の戦いの始まりです。
僕の場合、上記のフォームを提出したのが2023年2月23日でした。
しかしそこから1ヶ月何の音沙汰もなく‥
2023年3月27日に担当者からメールが来ます。
そして仕事内容や勤務先のバックオフィスのアドレスなどをメールします。
※このあと勤務先のアドレスに「本当に在籍しているのか?」のメールが来ますので、会社に協力していただき在籍証明のメールを返信してもらってください。特に提出しなかったからといってリマインドなどはありませんのでご注意⚠️
その後も
大学の卒業証明書
3ヶ月分の給与証明
会社の事業内容
自分の仕事での役割(最低5つ)
などなど約2週間に1回の返信ペースで求められ『これ本当に終わるのか・・?』とゴールの見えないラリーが続きます・・・
一度出した内容も何食わぬ顔でもう一度提出を求められますが仏の顔で提出しましょう。
1ヶ月返信がないこともあり、最初に申請してから4ヶ月後の2023年6月28日
ここで初めて委員会に提出(=審査?)の文字が現れていきなり光が見えてくることになります!
3ヶ月分の給与明は何回出したか分からないですが再提出をして待つこと2週間後の2023年7月11日
やっとここまで来たか・・・
ただ待つだけというのがここまで辛いものだとは思いませんでした(泣)
それから1週間とちょっとの2023年7月20日、最初に申請してから5ヶ月が経っていました。
承認完了きたーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
もともと7月末に渡航を予定していましたので本当にギリギリに承認をもらうことができました。。。
本当に長かった・・・・
4.さいごに
ここまでの長丁場大変お疲れ様でした。
他の方のブログでMDECの担当者に催促メールをした方が良いと書いてある方もいましたが僕はあまり意味がありませんでした。
あらに現地のエージェントに聞いた話だとマレーシアの公共機関は日本と違い位がかなり上にあるらしく、怒らせたら終わりなので待つしかないと・・・
なのでどちらが良いとは言い切れませんが、時間がかかると言うことだけは覚悟しておいた方が良いかもしれません!
デジタルノマドビザは今は割と基準だけ見たら取りやすい部類のビザらしいのですが、今後基準が予告なしに変更されることはあるみたいです。
そしていちばんのネックは1年というビザに約半年かける価値があるかどうかというところです。
僕は今の会社に勤めながら移住したいという夢がありましたので待てますが、マレーシアの企業に転職なども考えてみても良いかもしれません。
今これを書いているのはまだ移住はしていないのですが、これからも色々な壁が待っているであろう移住生活を楽しもうかと思います!
もし同じ境遇の方いらっしゃいましたら是非ともお友達になりましょう!
それでは良き移住ライフを!!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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