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日本の伝統工芸をどう守るか
日本各地にある伝統工芸は年々衰退の一途を辿っています。
・ものづくりとしての限界
・価格競争
・後継者不足
・需要の縮小
・景気の減退
・認知の不足
原因となるだろう項目を挙げていくとキリがありませんが、これらの根本には大まかに「資本の困窮」があるのかなと思います。
伝統工芸品は職人によって伝承されてきたので、いわゆる属人型のものづくり(ある人にしか作り方がわからないものづくり)になります。
そのため機械化も進まず、量産することが難しくなります。
量産できないとなれば必然的に単価が上がるので、売り出し価格も高くせざるをえません。
昨今の消費者は機能性を重視する傾向があるので、同じ機能を持つならば安い方を選んでしまいがちです。なので効率よく作られた外国製の似たような製品が売れ、伝統工芸市場にお金があまり回らなくなります。
売り上げが立たないので、原価を下げなければ生きていけません。
そして原価の大きな割合を占める人件費を削減しようとするのです。
人件費が削られるということは、伝統工芸市場で働く人の給料は少なくなります。
お金がもらえず縮小している市場、かつ仕事は泥臭い。そんな場所で働こうと思う若者は出てきにくいので後継者も不足します。
後継者がいないと受け継がれてきた技は途絶え、産業は死に至ります。
伝統工芸を守り、このような負の循環を断ち切るためには、流れのどこかでメスを入れてあげる必要があるのかなと思います。
ただものを作って、売る。という商流を変えて、「ストーリーをつけて、ものをサービス化して売る」という方法がいいのかな〜ってちょっと妄想したりしました。
ストーリーをどんなコンテナで囲ったらいいかは分かりませんが、歴史を語り、文脈の中で生活に溶け込ませることができたらいいなと思います。
そしてできたものを売って終わりではなく、(一部IoT化するなど)生活を包括した別のサービスと繋がったら持続可能性も上がるのかなと。
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極論、伝統工芸市場がなくなると、世の中の製品はコモディティ化された、歴史のないありきたりな商品だけになってしまうのです。なんだかつまんないじゃないですか。
そんな世界がこないように、何かしら貢献していきたいですね。
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