見出し画像

一旦エゴを捨てて同じ方向を向く

数日前に定年再雇用の給与減額について最高裁の判決が出ました。
結局、定年前の6割を下回る給与は違法という高裁の判決を差し戻すというもので、結論が出たわけではありません。

さすがにこの原告は仕事が全く同じなのに給料が半分以下になっているようなので、それは気の毒だなと思いますが行方が気になるニュースです。


好かれるシニアと嫌われるシニア

色な会社を見ていると、定年後のシニアにも2通りあって、年下上司から好意的に見られている人と、面倒だと思われている人がいるようです。

好かれるシニアは
・まず手が動く(行動ができる)
・しっかり上司の言うことを聞いている
・適切なアドバイスを言ってくれる

嫌われるシニアは
・一応動くが文句が絶えない
・上司のいないところで周りに持論を展開する
・自分の価値観が一番正しいと思っている
・教えてくださいと言ってきたら、経験値で指導する

ここで付け加えておきますが、嫌われるシニアが能力がないわけではありません。むしろ現役時代は「優秀」と言われていた人の方が、ここに該当するケースが多いように思えます。

データーから見る年下上司と年上部下の関係

あくまでも私の感覚なのですが、あながち間違ってもいないようです。
先日、サイボウズの面白い?データーを見つけましたのでご紹介しておきます。

特に私が面白いと思ったのは、お互いの関係は難しいと思っていたのですが両方とも「相手との仕事はやりやすい」と答えたのが、どちらも76%いたというところです。
再雇用の問題はいろいろと指摘されていましたが、意外と上手くいっている?と思いました。

それぞれの立場から「やりやすい理由」が載っていました。
<年下上司⇒年上部下>
・仕事を任せられる
・相手が聞く耳を持っている
・スキルや経験が十分
<年上部下⇒年下上司>
・相手に上から目線がない
・相手が聞く耳を持っている
・話しかけやすい雰囲気

違っていた部分として、年下上司は相手に対して「敬語・丁寧な言葉づかい」に気を使っているようですが、年上部下はあまりそのことは気にしておらず、「部下の話をよく聞くこと」を望んでいるようです。

また年下上司が苦労していることとして
・固定化したやり方、考え方
・伝え方
・他のメンバーとの関係調整

とありました。う~ん、これはとてもわかります。自分も周りの若い方にこんなこと気を使わせないようにしないとと自戒を込めて思いました。

年齢は関係なく一体感を持って前に進む

シニアの給与の問題は何が正解なのか正直わかりません。一定のラインを決めることが良いこなのかも疑問です。

実際には、会社側から見た時に「この人には絶対残ってほしい」という人には定年前のかなり早い段階から、本人の意向や待遇、やってほしい役割などを話し合うようにお薦めしています。
残ってほしいと思う人は他社からも、「来てほしい」という話がきています。安心は禁物です。会社側の意思表示をしっかり行うことが必要です。

一方で、自分の欲求を満たすためとか、楽してお金がほしいと思う人は何か一定の決まり事があった方がいいかもしれません。

このあたりの人材の見極めは今後、人事の重要な役目かもしれませんね。

シニア側も会社に残ると決めたのなら、その選択は自分の責任です。思うようにいかなくても他責にしては人望を落とすだけです。会社が業績を上げて成長していかないと自分の給料もなくなります。自分が「役に立つ」ための場所として会社を選んだなら、自分のエゴは捨てるべきだと思っています。

年齢関係なく、会社の一員として目指す目的・目標に向かって努力してひく必要があります。年齢が下の人とも団結していってほしいです。


WBCで活躍したヌートバー選手のインタビュー記事を見ました。

一体感、つまりチームケミストリーは一緒に戦うチームメイト同士が仲良くなると同時に、エゴを一旦捨てて同じ方向に向かっていくことで生まれると思います。

Number1077号より

やっぱりWBCサイコーです!!

この記事が参加している募集

人事の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?