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部長は大変・・・でも伝えることをあきらめないで!!

今週はたまたま二つの会社のある部長さんとお話する機会がありました。
全く別の会社なのですが、お二人とも同じようなところで悩まれているように思いました。


本当に考えていることはわかりやすい部長さん

一人は会社の人事・総務・経理を束ねている方です。
課長と意見が合わなくて、いろいろと苦労しています。

社内行事の話は何度となくしてきたのですが、社内行事を行う目的として「部門や職位を超えて、たくさんの人と話せるようなきっかけづくり」というようなことを言われていました。

ところが実務を預かる課長からすると、やったところで効果は見えないし、自部門の負荷が大きすぎる。意味がないので止めたい。
それでもやれというなら、外注化を進めると考えていました。

部長は
「課長がどうしてもというから、外注化はやらせてみようと思うんだけどね」ということでしたが、しっくりきていないようでした。

なぜ自分たちがやることにこだわるのか?
話をしているとこんなことが出てきました。

こういう社内行事は、経営側が日頃の感謝を社員に示すとか、ねぎらうとか、接待するイメージ。そういう機会。外注でそれが達成できるのかイメージできない。

ということでした。これまで何度もこの話はしてきましたが、
経営側が社員へ感謝を示すというのは初めて耳にしました。

「小難しいことは言わずに今の言葉を実現したいから、力貸してほしいでいいんじゃないですか?」と伝えました。

自分たちの強みを理解しているから細かいことを言ってしまう部長さん

もうお一人は、本部機能と店舗機能を預かっている方です。
最近の世間の状況が追い風になっていて、業績としては好調です。

しかし全体的に場当たり的に仕事が進んでしまっている。結果オーライになっている、とのことでした。

具体的にどんな話をしているのか伺ってみると、手法とかやり方とか細かい内容に聞こえました。

部長さんの役割としては、もっと上位の話をする方がいいと思いますが・・・
というやり取りをする中で、部長さんから

自部門は利益を確保することが最大の目的。
他のスーパーとの差別化が必要で、そのための武器は持っている。
この武器は他ではまねできないくらいのレベル。

この店舗の商品は私も何度か購入しているので、話されていることはよく理解できます。

ここをしっかり伝え続けることが必要だと思いました。
店舗も10店舗以上ありますので、それぞれ客層も違いますし周りの環境も違います。そのお店ごとに得意不得意があります。

上記の目的を達成するためには自分たちは、どう動いたらいいかはお店に任せれば良くて、目的のために動いているかを確認することが部長さんの仕事です。

本部も縦割りになってしまっているのですが、この目的のために店舗が動きやすい環境をどうしたら作れるか、それぞれの担当が考える必要があります。周りがどう動いているかも確認する必要があります。

目的のために動けているかをきちんと確認することが、部長の大きな役割ではないでしょうか。

部長の役割をあらためて考えると

あらためて「部長の役割」をネットで調べてみると

部長と課長が違うのは
部長は経営陣の一員であるということ。経営的視点が求められる
ということでした。

そういう意味で二人の部長さんは、経営の視点で話されていると思いました。

必要な能力として
・業務マネジメント力
・人材マネジメント力
・リスクマネジメント力

とありました。その中の「業務マネジメント力」はこのような説明がされていました。

目的や目標を組織全体に正しく浸透させる、伝える力。
目標達成に向けて適切な進め方やスケジュールなど業務プロセスを明確化する力。
何度繰り返しても、目的や目標を正しく組織内のメンバーへ伝える行動力。
適時、適切に進捗状況を確認し、スケジュールと乖離があったら対処して、影響を最小限に止める動き。

日経ビジネススクール「部長と課長の役割の違いとは?」より

伝え続けるためにもアウトプットをしてもらう

お二人に話を聞いて、きちんと考えられていると思いました。
しかし、これは会話をしていた流れで出てきたことです。

恐らく部長さんも一人で悶々と考えているだけでは言語化できていなかったのだと思います。

あらためてそういうお手伝いをしていくことが、自分の役割だと思いました。

言語化できたことをあきらめずに部下に伝え続けて成果を出してほしいと思います。


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