見出し画像

“100人に愛されることをやれ” - 【開封率第4位】2020年2月3日のニュースレター

私は毎朝、ニューヨーク・ロンドン・パリ・ミラノ・東京から生まれる約1000記事をチェックして、週2回、ニュースレターを書いています。
2019年10月8日から始めたこのDearmedia Newsletter、丸一年が経ちました。
そこで、1年間を通して開封率が高かった内容を限定公開していきます。

***

私たちのこれまでの生活や当たり前だったことを変えてきた、UberやAirbnb、メルカリやTinderといった大成功したスタートアップ企業でも、たったひとりのユーザーを見つけるところからサービスをスタートさせています。

最初から上手くいくスタートアップ企業はありません。

どのような思想でサービスを成長させたのか、という物語は、創業者たちの姿勢やポリシーが色濃く見える部分なので、興味深いエピソードが多いです。

Airbnbも、資金が尽きかけてこの状況をどうやって突破するべきか、悩んでいた時期がありました。

そんな彼らが取った行動は一体どんなことだったのでしょうか?

【本日のピックアップニュース】

2008年、Airbnbの3人の創業者たちは途方に暮れていました。資金が尽きて、個人のクレジットカードの限度額もギリギリになっていたのです。

苦し紛れに、大統領選挙にちなんだ特別なシリアルパッケージをデザインし、市販のシリアルを詰め替えて販売しました。

それで3万ドルを稼ぎ、借金だけは返せましたがサービスは伸び悩んだまま…。

そんなとき、メンターに「Yコンビネーターに応募してみてはどうか」と勧められます。

Yコンビネーターは、シリコンバレーの有名な起業家養成塾で、合格率3%と言われており、DropboxやStripeといった成功した企業を輩出しているプログラムです。

Yコンビネーターでの面談。
伝説のハッカー、Paul Grahamからの芳しくない反応に諦めかけたとき、創業者の一人、Joe Gebbiaがシリアルの箱を出し「これで資金調達をしたんです」とシリアルで稼いだ話をすると、Graham氏は「ゴキブリ並の生命力で、何があっても潰れなさそうだ」と支援を決めました。

Graham氏からの「サービスはどのくらい使われているんだ?」との質問に、3人は「ニューヨークで少し」と答えます。

「なぜサービス利用者がニューヨークにいるのに君はシリコンバレーにいるんだ」
「利用者に会いに行くなんて、スケールしませんよ」
「スケールしないことをやるんだ」
というやりとりからアドバイスを受け、彼らはニューヨークの利用者一人ひとりに会いに行きます。

100万人には会えなくても
100人には会いに行けます。

「あなた達のサービスのおかげで、収入ができて家を手放さずにすんだ」などと利用者の直接の声を聞くことで3人はAirbnbの存在価値に気が付いていきます。

CEOのBrian Cheskyは、後に
「ウェブサービスであれ何かのムーブメントであれ、人気があるものを作りたかったら、それを愛してくれる100人を得ることです。そうすればその100人が次につなげてくれます」
と語りました。


-----

モテたい、人気者になりたい、という欲望はいつの時代もあるものですが、万人受けするように自分を作り変えたとしても実はモテるようにはなりません。

サービスや商品も同様に、最初世に出た時は「なぜこんなものを?」と、少し違和感のあるものの方が熱いファンがつき、ブランドが長続きします。

スナック菓子のカールは、一部地域を残して生産中止になりましたが、暴君ハバネロは未だに売れ続けています。

どんな人気の商品も、まずはたった一人のファンを見つけるところから始まります。

どんなファンがどんなふうにサービスや商品を愛してくれているのか。それを忘れずに、貢献し続けていれば、違った自分になろうと努力するよりもより多くの人に愛されるようになります。

あなたの熱狂的なファンはどんな人で、どんな風に愛してくれますか?
もし見つからないようでしたら、会いに出かけてみましょう。

こんなふうに、私が毎日約1000記事をチェックして
「ちょっと気になる情報」「最近話題のニュース」「面白いできごと」をピックアップして週2回、お届けしている「DearMedia Newsletter」は無料で購読できます。よろしければ登録をお願いいたします。
https://www.dearmediainc.com/newsletter


ここでも情報発信しています:
- Twitter
- NewsLetter
- Stand.fm

お仕事依頼はこちらから:
https://note.com/naho/n/nb91c6569cba8

サポートありがとうございます!これからも良い情報を提供できるようがんばります!