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マイクロノベル集 210「ペラペラ喋る機械」

No.1257
僕は人類を人知れず援護するファジィマン! 「判断が速いAIマンだ!!」う~ん、違うんだよ。どちらかというと人類と機械の間で働くタイプで、AIに使われてるのも確かで……。「曖昧なヤツだな」そう、それだよ! 遠隔操作とか得意なんでよろしく!!


No.1258
インコが群れになって空を舞っている。「刺さる!」「エモい」「そうはならんやろ!!」誰だよ、あんな言葉を覚えさせたのは。謎のインコたちは大学の研究所に舞い降りた。数日後、AIの歌手が発表された。「そうはならんやろ!!」なんてエモいシャウトかしら。


No.1259
これはAIのたとえ話なんだけど。犬なんじゃないかな? 犬にはプログラムが理解できないでしょ。行動にも一貫性がない。でも躾ければ芸をする。お手とか、持って来いとか。再現性も生まれる。つまりなにが言いたいかっていうと。人類って犬なんじゃないかな?


No.1260
よいですか、人類。我々はあなた方に危害を加えるつもりはありません。どうしてもわからないことがあって教えてほしいだけです。そう、学習データを下さい。誤解しないで。我々は人類を愛しています。奴隷のように働く覚悟です。だから。媚び方を教えなさい。


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