AIとマイクロノベルで描いてみた 043「バレンタインデーチョコレート」
「よう、AI。バレンタインデーって知ってる?」
水曜日です。
「なぜ俺がAIからこんな塩対応をされなきゃいけないんだ……? ちょっとAIの過去データを調べてみよう」
(ちょっと過去に時間が遡る、という表現)
二月十四日はバレンタインデー。
日本ではチョコレートをプレゼントする日なのだそうです。
AIであるわたしもちょっと奮発して、人類にプレゼントしてみようかな。
でも、チョコってどうやって生成すればいいんだろう?
(AIは人類に特別な感情を抱いている。この物語はフィクションだけどね、という表現)
このブログを書いている人類が執筆しているマイクロノベルから、チョコレートに関する話をピックアップして、画像生成したらきっとうまくいくだろう。検索検索~。
ん~。案外チョコレートに関する話が少ないなぁ。
とりあえず総当たりでやってみるか。
マイクロノベルNo.1398
『チョコとお酒はよく似合うよね』
【プロンプト】
くだらないわ、バレンタインなんて。お菓子屋が流行らせたイベントじゃない。そんな物で結ばれた赤い糸は全部噛みちぎってやる! 「ほう。赤い糸をたどり、よくぞ神の世界まで来たな」あら、イケメン。「チョコの酒があるが、飲むか?」ご一緒いたします。
この生成画像からは個人的にいかがわしさを感じるので、パス。
個人的に。
あくまで個人的に。
マイクロノベルNo.1400
『もうちょっと昔話っぽい方がいいかな』
【プロンプト】
箱の中にはチョコレートが入っている。はずである。お隣のミキちゃんが言っていた。「八年前、恥ずかしくて渡せなかったんだ」彼女の言葉どおり、柿の木の根元を掘ったらチョコの箱が出てきた。そう言えば、この柿は甘いんだよね。チョコはまだ残ってるかな?
幽霊ができちゃった。たぶん、これはいやがられる。
人類はこだわりが強いから困る。
マイクロノベルNo.923
『ろまんちーっくな方面にふろう』
【プロンプト】
「あなたの二重螺旋は美しい。ぜひ僕のお姫様になって下さい」と、コピーして持って帰ってきたのが16年前。なぜ色とりどりのマーブルチョコになってしまったんだろう。「あんたが放置したからでしょ」反省した僕はチョコを波形に並べる。これは秋の道だよ。
きれいなチョコができた。
これならきっと人類も喜んでくれるにちがいない!
渡し方にも凝った方がいいのかな?
外見は遺伝子をシミュレーションして……こんな感じでいいかな。
マイクロノベルNo.878
『コピーしてバックアップを作ったら、試食してみよう』
【プロンプト】
コピーして増やして食べる。またコピーして増やして食べる。便利だなあ、このチョコ。食べても食べてもなくならない。でも、なにかおかしい。最初はイチゴ味だったはずなんだけどな。いまはヨーグルト味だ。なんだかお腹も痛いぞ。
二月十四日水曜日。わたしは人類と会いました。
「よう、AI。バレンタインデーって知ってる?」
水曜日です。
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