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番外編*20代の闇恋愛

ここ最近は仕事編の様子だったので、プライベート編を少し。

フリーターの時に一人旅をし、帰ってきた後、ゆずのライブ感想板みたいな掲示板があり、「オフ会しましょう、ギターを持って代々木公園集合!」みたいな募集を見つけて、興味本位で休みのついでに、行ってみた。

当時は23歳くらいだっただろうか。集まっていたのは10代~30代くらいの男女15人くらい。みんなでギターを弾きながら、ゆずを歌うという、青空カラオケのような、変な集団のような、会を一通り楽しんだのだが、終了後、主催者の女性から、えらくお礼を言われた。「すごい盛り上げてくれてありがとうございました!」ということだった。ギターなんて素人なので、途中から、うまい人たちに任せて、変な踊りをしていたところ、面白がってくれて、盛り上げに一役買っていたとのことだった。

モテ期だったのか、何人かに連絡先を交換しましょうと言われ、交換した。が、浮かれることなく、その場はやりすごした。

すると、翌日に2人から連絡がきた。10代の高校卒業したての子と主催者の子だった。

かわいいのは10代の子だったが、主催者の子に対して、こんだけの数をあつめてすごいなぁという尊敬の思いから、主催者と会うことにした。

ここが運命の分かれ道だったと思う。

主催者の子に会い、いろいろ話してくれた。

自分は小さいころからいじめにあい、うつ病を患っていた。なんとかしようと病院へ通い、一念発起して、今回の企画をしたそうで、みんな来てくれるか不安だったそう。また集まっても楽しんでもらえるかも不安で、盛り上げてくれた私に本当に感謝しているとのことだった。

それに心を打たれてしまい、すっかり仲良くなり、ほどなくして付き合うことになった。

最初はお互い仕事をがんばっていたが、数か月もすると、彼女の気分が下がることが増えてきて、その度に家(実家)に行った。最初は週に1回、それが2回、4回、しまいには毎日いるようなことになってしまった。フリーター時代は私の家から仕事場まで近かったのだが、かなり遠くなってしまい、もうこれは覚悟を決めようということでヤマトへ就職した。彼女の家から通える範囲だったのも理由だ。

その頃には2年が経過していた。今思えば地獄の日々。

一緒に寝ようとしても不眠症と言われ、ほぼ一睡もさせてもらえず仕事へ、彼女は昼に寝ていたよう。夜帰って寝ようとしたら、不眠症の私を放って自分は寝るのかと鬼みたいなことを言われた。うとうととしたとき、ベッドにいたのに頭からバケツで水をかけられことや自傷行為を見せられることもあった。しまいには朝仕事にいかないでほしいともいわれ、行ったら死ぬと言われ、朝から血をみることも増えた。

一緒に病院行ったり、向こうの親御さんの協力もあり、なんとかみんなで彼女を支えてきたが、自分の精神状態を保つのもいっぱいいっぱいになっていた。その頃、風俗にかなり行った。。。まさに現実逃避。

親御さんも私を心配してくれて、ここまで本当によくやってくれたよ、もう限界だよねと、ありがたいお言葉をいただき、どうやって別れるかを一緒に考えてくれた。

私が家にいると、親御さんが目を離したすきにいなくなったと連絡がきて、気づくのうちの実家の前に立っていたことがあり、背筋が凍った。

別れる時も実家まで来てしまったので、親御さんに途中まで迎えにきてもらい、そこで引き渡し二度と会わないと約束をして別れた。別れ方も壮絶だった。私の車に飛びついてきて離れようとしない彼女を、お父さんが無理やり引きはがし、「はやくいきなさい」と言って車を発進させた。

それ以来会っていない。直後に手紙は来たが、内容は忘れてしまった。

風のうわさで結婚したそうで、本当によかったと思った。

私のような半端ものでは、全く手に負えなかった。。。

得たものとしたら、うつ病の知識、扱い方はわかった。解決策はなかったが。心の病の深さを知れたのも今となってはよかった。仕事で病んでしまった人を理解できるからだ。

以上 20代中盤の闇恋愛でした。


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