先輩の“熱烈スカウト”で全国レベルの選手も入部。目標は優勝——名大硬式庭球部
名大には複数のテニスサークルが存在しますが、7月8日～10日に開催される七大戦に出場するのが、“部活”としてテニスに取り組む「硬式庭球部」です。男子主将の近土（こんど）倫太朗さん（工学部4年）と、女子主将の深尾初音さん（工学部2年）に、直近に迫った七大戦への意気込みや日頃の活動について聞きました。
全国レベルの選手を先輩がスカウト！ 男子チーム
男子チームは現在、東海リーグの１部に所属。愛知学院大、中京大などのライバル校としのぎを削りながら、全国大会出場を目指して日々練習に励んでいます。部員のほとんどが経験者で、中には全国大会出場経験者も。「ここ数年は実力のある選手が入ってくれて、チームとしても調子は良いです」と、近土さんは話します。
私大と違いスポーツ推薦がない中、レベルの高い選手が入部しているのは、部員それぞれが高校時代の後輩や知り合いの有望な子を勧誘しているからだとか。「ただし、名大に入学できないといけないので、学力的にボーダーライン上にいる学生には『勉強も頑張って！』と発破をかけています（笑）」。こんな先輩からの熱い勧誘のおかげで、今年は10人以上が入部しました。
近土さんはテニス部に入ったきっかけについて「ちょうど高校3年になるタイミングでコロナ禍になり、インターハイなどすべての大会が中止になりました。全国出場を目指していたものの、不完全燃焼で終わってしまったので、大学でも真剣にテニスをしたいと思いました」と話します。
テニス漬けの日々を送っている主将の近土さん
チーム内は学年の上下に関係なくフラットな雰囲気。「チームなので厳しい部分はありつつも、部員の個性を尊重したいと思っています。後輩からも意見が言いやすいようなアットホームな雰囲気になるよう心がけています」と、楽しみながら成長できるチームづくりを進めています。
前回は3位に終わった七大戦。「去年は納得のいく結果ではありませんでした。もちろん目標は2年ぶりの優勝です。最高学年なので、チームを引っ張っていけるよう勝利に貢献したいです」と意気込みを語りました。また、「夏の東海大学対抗リーグ戦での優勝。そして、全国大会に出場したいです」と、近土さんは高校時代に叶わなかった夢の実現に向けて、日々練習に励んでいます。
髪の毛をカラフルに染めて試合に臨んでいる部員たち
部員ゼロから6人に。悲願のダブルス1勝へ！ 女子チーム
女子チームは2年生3人、1年生3人が所属。主将を務める深尾さんが昨年入学した当時、女子部員はゼロでした。小学生の頃に始めたテニスを大学でも続けたいと思っていた深尾さんは「ひとりで入るのは心細いな……」と、同じ新歓に来ていた顔ぶれの中でもやる気がありそうだった伊藤悠さんと河合福実さん（ともに農学部2年）を勧誘。2人はテニス未経験でしたが、「深尾さんの熱意と、部内の雰囲気の良さが決め手になりました」と、入部を決めました。
深尾さんはテニス未経験の2人の指導だけでなく、主将として事務手続きなども担当。「右も左もわからない状態でしたが、同期の2人や男子メンバーにも協力してもらい、何とかやってきました」と、この1年を振り返ります。
今年は勧誘に力を入れた成果もあり、3人が入部。それでも部員は少ないため、男子と一緒に練習することもあるのだとか。
女子の団体戦はダブルスが2試合。昨年までは女子3人でダブルス2チームを作れず、団体戦の1試合が必ず不戦敗となり悔しい思いをしてきました。深尾さんは「今年は1試合も無駄にすることなく戦えることに喜びを感じています」と気合十分です。七大戦での目標は悲願の「1勝」。そして、夏に行われる東海大学対抗リーグ戦では3部昇格を目指しています。
「部活」と聞くと、経験者ばかりで練習日も多いイメージがありますが、「女子チームは毎回練習に来られなくても大丈夫なので、初心者でもやる気があれば大歓迎！人数が少ない分、活躍するチャンスがあります」と深尾さん。一緒に部活を盛り上げてくれる女子を募集しています。
名古屋大学 硬式庭球部「七大戦」試合日程
（男女）7月8日（月）～10日（水）
【大会会場】岐阜メモリアルセンター 長良川テニスプラザ
名古屋大学 硬式庭球部 Information
部員数／36人（男子30人、女子6人）
活動場所／山の上テニスコート
活動日／火水金土日（女子は週3日）
ホームページ
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＜リンク＞
・名古屋大学 公式ホームページ