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MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

この本から得られるもの

MaaSの浸透により産業革命が起きます。

自動車メーカー、部品メーカー、鉄道、タクシー、エネルギー、金融、不動産、観光業などのビジネスで、成功するために役立つようなヒントが得られます。

MaaSとは、利用者視点に立って複数の交通サービスを組み合わせ、それらがスマホアプリ1つでルート検索から予約、決済まで完了し、シームレスな移動体験を実現することです。

移動の先にあるものは人々の生活そのものであるため、MaaSはモビリティサービスだけの話では終わりません。

MaaSと全く関係ないようなエンタメや医療の業界さえも変化を余儀なくされるかもしれません。

皆さんのビジネスや暮らしに直結するものであり、どのような未来が待っているのか想像しながら読むと面白いと思います。


私がこの本を選んだ理由

MaaSにより自動車業界は確実に変革が起きる。

今の業界で働き続けていていいのか?不安だったからです。

現在、自動車保険を売っている損保業界で働いている私。

お客様は自動車ディーラー。商品は自動車保険。

今は車離れが進み、カーシェアや個人リースへのニーズは高まりつつあり、車の「所有から使用」へ変化しています。

それにより、私の担当している自動車保険の営業数字も軒並み減少しています。

1年前、社内向けにカーシェアや空き駐車場の活用に関する研修がありました。

その研修を受けてからカーシェアに興味が湧いてきて、調べていくうちにMaaSに出会いました。

5年先、10年先に自動車業界や交通網はどう変化しているのか?知りたいと思い、この本を手に取りました。


印象的だったフレーズ10選

2020年に訪日外国人旅行客の数を4000万人にする目標を掲げている。前回の東京オリンピックが開催された1964年の100倍以上の外国人の数である。日本の人口1億2000万人の3分の1に相当する旅行者が日本を訪れる。公共交通が整備された2大都市圏(東京・大阪)でもスマート化が求められるのは必至である。

Googleは位置情報や経路情報が取れても、実際にどの交通手段を使って移動しているかまでは正確に掴めない。

自転車シェアリング付き住宅、カーシェア付き住宅、駅駐輪場や駐車場利用を含むモビリティパッケージ付き住宅、最寄駅までのタクシー利用権付き住宅など、新しい住宅地の魅力向上のサービスとして、MaaSは注目されていく。

【MaaS✖️保険サービスの例】MaaSの定額サブスクリプションサービスを行った際、予想以上の移動実績が発生して赤字になることや、貸し出したモビリティが盗難にあうことが想定される。

MaaSパッケージを行うユーザーの移動データと連携した保険も登場するだろう。例えば積極的に外出している高齢者には、健康になる傾向が確認された際に医療保険の掛け金を下げるような健康増進型保険など、新しい形の連携も予想される。

ディーラーが個人間カーシェアを展開し、自社で販売した車の所有者が使用していない間に他者に貸し出せる仕組みを整えることで、車両の購入コストがトータルで削減される。それにより、新車購入のハードルが下がる可能性もある。

新車販売店カーシェアの交通サービスを提供する拠点になり得る。地場資本の新車販売店の中には、地元に根ざしたモビリティサービスを提供し、MaaSプレーヤーになる企業も出てくるかもしれない。

移動のパーソナライズ化→個々人のニーズに合わせた交通手段をアレンジ、新たな移動需要の創出が可能に

都市・交通の全体最適化→モビリティの移動を統合的に制御する仕組みの登場→「乗り放題定額パッケージ」の出現で、交通以外のビジネスとのワンパッケージが容易に

都市や場所の再定義→カーシェアや配車サービスの普及で駐車場が消滅、空きスペースの有効利用が可能に→交通体系の再構築で立地によらないビジネスが可能に

まとめ

MaaSの破壊力に衝撃を受けました。

交通業界、自動車業界、保険業界だけでなく、不動産や医療、観光等にまで影響を与えます。

もっと広い視点で考えないといけないと感じました。

また、「10年後は海外で先行されているスマートシティが日本でも生まれているだろう」と思いました。

海外に比べ、日本の自動運転や交通のサブスクリプションが進まない原因は

「法整備」と聞きます。

今後、法整備がなされていき、自動運転の車が高速道路を走ったり、乗り放題の定額プランができたりすると、私たちの生活はもっと便利になります。

一家に一台、車を持つのは当たり前、大学生で時間がある時に自動車学校で車の免許を取るような時代は、オワコンになるのかもしれません。

身分証明書のボスである運転免許証を持たない人の方が多くなるかも?

コロナが流行し、2020年開催予定だった東京オリンピックは延期になりました。

本来だと、もっと急速にスマート化が進んでいたのかな?とも思います。

私のお客様にあたる自動車ディーラーも変化を余儀なくされるのは予測できます。

この本には、その変化に対応するヒントをもらいました。

自動車保険を売るだけではいけない。

地域に根ざした自動車ディーラーの強みを活かして、MaaSのプレイヤーになるために、一緒にビジネスができないか?

新車販売が低迷している自動車ディーラーに、個人間カーシェアを提案してみたらどうか?

試乗車をカーシェアとして貸し出しをすることで利益を出していくのはどうか?

私は、現在自動車ディーラーをお客様にした法人営業で働いていますが、5年後までにはMaaSやカーシェアの部署に異動したいと思っています。

そのために、今後もMaaS関連の本を読み知識を増やしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。










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