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食事の栄養バランスを子と一緒に可視化するツールを作ってみた

食材1つ1つにどんな働きがあって、自分は何をどんなバランスで食べるのか。

それさえわかっていたら、少なくても食べるということに関しては自立して生きていけるような気がしています。

「パンは炭水化物の仲間で、身体をうごかす働きがある。」とか、「お肉や魚、大豆や牛乳はたんぱく質で、身体をつくる働き。」「野菜や果物はビタミンやカロテンが豊富で、身体を整える働きをしてくれる。」とか、そういうこと。

こういうのって大人になるにつれて、学校の授業で習ったり自分でも何となく気になるようになって最終的に獲得できる知識なんだろうなとは思いつつ。

我が家の娘は離乳食スタート以降3歳過ぎまでけっこうどんな食材でも嫌がらずに食べていたのに、ここにきて「これは食べない」と口をつけないことが増えていて。

「食べなさい!」と強要することは一切なく、食べるも食べないのも本人の意思に任せようという方針なので長い目で見ていけばいいかなと思ってはいるものの、それでも今の時点で何か少しでも私にできることはないかしらと考え続けていました。

ざっくりでもいいので「今日のごはんにはどんな食材が入っていて、どんな働きをするのか」が自覚できていたらいいなーと。

とはいえお勉強のようにはしたくないので、楽しみながら一緒に取り組める何かがあれば面白いかもしれないなということで、自前の食育ツールを娘と一緒に作ってみました。

どんなツール?

やりたいことは主に以下2つです。

(1)普段自分たちが食べている食材の働きを可視化する
(2)毎日の食事で出てくる素材が何なのかを可視化する

作り方

(1)食材イラスト集め

(株)明治で自由に使える食材イラストが配布されていたのでそちらを利用させていただき、まずは食材シール作り。

サイト上のイラストを娘と一緒に見ながら、普段よく食べるものを次々にダウンロードしていきます。我が家は61食材ダウンロードしました。

(2)ラベルシールのテンプレートにイラストを配置

自宅に大量に余っていたラベルシール(A-One)を使いたかったので、テンプレートを利用して食材シールを作っていきます。ここに一番時間をもっていかれました(汗)

A-Oneのテンプレートはとてもよくできていて、インストールやユーザー登録も不要でとても使いやすかったです。おかげで、作業ー>子どもと遊ぶために中断 ー>また続きの作業 ー>中断 ー>作業 を繰り返しながらも無事に完成までたどり着けました。


できあがった食材シールがこちら。

出来上がりだけ見ると「え、これだけ・・・?」って感じなのですが、画像をアップロードして大きさを調整しまた次の画像をアップロード、を60回繰り返して作ったので地味に超大作です(^^;

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使ったラベルシールはこちら。

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(2)機能シール作り

次に、栄養素の働き別にシールを作成。こちらは1つ作ってほぼコピペなので簡単。

スクリーンショット 2021-01-29 20.49.51

ちなみにこちらの機能については、我が家が定期購読しているCOOKPADの食育教材「おりょうり絵本」を参考にしています。

(3)オリジナルノート作り

シール作りが始まると同時に娘は早々に飽きてしばらく別の遊びをしていたのですが、「次はノート作るよー!」でまた興味を取り戻せました(ほっ)

まずはノートに色を塗っていきます。

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参考にしているおりょうり絵本、娘は既に何十回も読んでいるので「ごはんやパンのチームカラーは黄色」とか「おにくや牛乳のチームカラーは赤」といった感じで色で区別するのが共通認識になっています。

そのルールに則って、普段食べているものをチームカラーごとに分けてみよう!というのがこのツールでやりたかったことのひとつめ。

(1)普段自分たちが食べている食材の働きを可視化する

好きなシールから貼っていいよー!ということでスタートしたものの、やはり食材だけを見てもいきなり分類するのは難易度が高かった様子。

でも、「これは何の仲間?」「野菜の仲間?」「何からできてるんだっけ?」というヒントになりそうな質問をすることで割とすぐにゴールできるので本人もご満悦。

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ちなみに、栄養素の名前そのもの(炭水化物とかたんぱく質とかカルシウムとか)は、絵本のお話にも出てこないし、単語そのものを覚える必要性は今の時点で必ずしもないので、目につけばいいやくらいの感覚で最初にシールを貼りました。

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まあでも、一気に60以上のシールを貼れるほど集中は続かず、これは気長に少しずつ進めればいいかなということで飽きた時点でやめて、その後少しずつ一緒に続けています。

娘の大好物「いくら」が<からだをつくる赤チーム>のトップバッター(笑)そんなに頻繁に食べてないけれど(^^;

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ここまでで一旦ノートづくりは終わり、あとは毎日の食事シーンで使っていくことになります。

(4)食事に出てくるものを一緒に分類してみる

さて、我が家の食事スケジュール的に、ゆっくり娘と一緒に食事内容を見てみることができるタイミングは主に夕食。

このノートを使い、今晩の食事にはどんなものが入っていてそれがどのチームに属するのかを一緒に考えていきます。これが2つ目のやりたかったこと。

(2)毎日の食事で出てくる素材が何なのかを可視化する

「今日のごはん、何が見える?」と聞いて「にんじん!」という答えが返ってきたら、「にんじんは何色グループ?」と一緒に考えていく、というのを繰り返していきます。

グループを聞いた瞬間に「わかんなーい!」という答えもよく返ってきますが、(^^;)「え、これってお肉の仲間?(食材はかぶ)」とわざと聞いたりすると大体きちんと答えられるので割といい感じ。

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毎晩絶対やる!と決めているわけではなく、週に3回くらいできれば上出来かなーというゆるい感じで取り組んでいます。疲れて眠そうな時や、私に余裕がないこともあるので、そこは臨機応変に。本人につまらないと感じさせては本末転倒ですのでね。

ポジティブな変化はあるのか?

先週末に作って、食事前の分類ができたのがちょうど3回。

分類してシール貼りを楽しんだからって、「身体のために全部食べよう」なんて思ってくれるわけはもちろんなく。

食べたくないものは食べない。

それは変わりません。今のところ。(^^;

それはそれでいいやー、そのうち食べるようにはなるでしょうと考えていたのですが、この記事を下書き保存していた今朝、ちょっと嬉しいことが。

シリアルにヨーグルトをかけて食べていた娘。

キッチンにいた私に「ねぇ、ちょっと来てー!」と呼ぶので何事かと聞いてみたところ、

ヨーグルトのパッケージの裏を指差し、

「カルシウムって書いてるね。あのシールと同じー!」と。

わお!!早速吸収している!それだけでも母はとりあえず嬉しい♥

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ラベルシールのイラストをおすそ分け

もしご興味あればこちらのテンプレート(PDF)をご自由にお使いください。

同じA-Oneのラベルシール(品番75270)がお手元にあれば、自宅印刷可能です。もしくは普通にA4印刷+糊づけでも。


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