【不慣れな体】
博心堂鍼灸院の、いんちょです。
週が明けて、お天気はすっかり秋めいてきた感じ。
まだ日差しは強いですが、吹く風はすっかり秋。
そんな一見陽気のよさそうなお天気ですが、それまでのジメジメ・ウジウジしたドンヨリ曇り空の中、シトシト雨が降ったりするはっきりしないお天気からの変化というところでは、カラダにとって大きなストレスをかけていたりします。
今までは湿度や気圧の影響で、関節や筋肉、消化管などに負荷がかかっていました。
特にこうした部位を冷やしたりこわばらせる要素が、気象条件の中に満載だったわけです。
ところが週末から週明けにかけて、すっかり天気図が秋本番(晩秋)の装いに。
そんな涼しい風が主役となった秋本番の気象条件の体に与える負荷は、皮膚粘膜へと体のステージを変えていきます。
涼しい風に毛穴が刺激されると、カラダは過敏になり、くしゃみや咳などの風邪のひき始め症状が目立つようになります。
また、湿度や気圧の影響で体の芯がこわばっているまま秋本番を迎えると、伸びやかに動かない呼吸に関する筋肉や関節は、過剰に運動をさせようとして、むやみな咳症状を引き起こさせようとします。
結局、季節にかなった体でないと、それなりに一見良い陽気になっても過ごしづらいというわけですね。
10月初旬、急に涼しくなると、妊婦さんの妊娠週数によっては逆子ちゃんになりやすい時期だったりします。
僕が以前、妊婦さんのケアを頻繁にさせていただく機会があったときには、だいたい10月二週目くらいにこうした「逆子注意報」を出すことが多かったですね。
原因を2つにしぼって、対策と予防、そして、季節の変化や胎児ちゃんが逆子になる意味などを、よく妊婦さんにお話しすることがありました。
これから咳が止まらなくなる人は、咳をし過ぎて肋骨を傷めるなんてこともあるみたい。
咳やくしゃみなどの呼吸器症状は全身運動だから、カラダがのびやかでないとこうしたトラブルも、これから気を付けておきたいところ。
同時に肌を露出しているところは、冷えて硬く緊張しやすいですから、あまり肌を空気にさらさないような衣服の調整も大事ですね。
日中、まだお日様が高いうちは暑さを感じることもありますが、吹きすさぶ空気は意外と冷たい。
夕方からの放射冷却などで、極端に肌が冷えることを感じるようだと、簡単に発熱することもあります。
このご時世、咳やくしゃみ、むやみな発熱は、世間的にあまりいただけない。
できるだけ、季節の変化を微細に察して、細やかなコンディショニングを心がけて、晩秋の良い陽気を安心して楽しめるような生活へ突入していきたいですね。
洗濯物が乾きやすいということは、人の体も乾きやすい。
上手な保湿も必要かと。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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