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初めまして、富山。 「この場所で生きる事の意味」


かつてはよく、1人で旅に出ていました。


旅といっても、どこかに希望を持って出掛けるのではなく、

ここではないどこかに行きたい、というネガティブな願いから飛び出すようなもの。


「ここじゃなければ、もっと自分らしく輝けるのに」

なんて思って出発しても、場所や人に憧れを持つだけで、帰って来ればなんら変わらない自分に嫌気がさして...。


その際たるはニューヨーク。

画面越しに見るキラキラした世界に憧れて飛び出したはいいものの、あまり東京と変わらないな、と絶望にも似た感覚になったのを覚えています。



そんな最中、ちょうど3年ほど前の春頃に、

初めてこの “福光”(富山県南砺市) を訪れました。


小矢部川沿いにある “観音町” という小さな飲み屋街で開催されたお祭りに、カメラマンとして参加したのがきっかけです。


雪に埋もれた光徳寺さんは、福光にある美術品がたくさんある魅力的すぎるお寺です。


風情ある街並みが印象的なこの場所に一瞬で心奪われ、1人勝手に街探検をしたのを覚えています。


どこに行っても自分の居場所が見つからなくて、ここじゃない、ここでもない、と探し回っていたのに、

突然何かに包まれるように、しっくりくる感覚が確かにありました。





無造作に建つ家たち。


家と家の間にある小道と、

ちょっと気を許したら落ちてしまいそうな細い川。

(最近気がついたのは、川ではなく雪解け水の用水路だったのかも。。そんなことも知らない。。)


朝日を照らして眩しすぎる小矢部川。

小矢部川沿いで飲む朝の珈琲は、格別に美味しいの。


目線を上げれば、目の前で山々が本当に見事に輝いてる。


一見シャイな街の皆さんも、打ち解けたらとっても優しい。


なんてなくても、心を見透かされているようになんだかスッキリさせてくれる空気。


そして、街中を包み込む文化の香り。




まだまだ知らないことがたくさんあるけれど、

既に数え切れないほどの魅力を伝えてくれる。



今思えば、

たくさんの魅力と、可能性が詰まったこの街だからこそ、こんなにも大きな挑戦をしてみよう、と、背中を押され、一歩踏み出すことが出来たのかも知れない。


"富山・福光の街、全部を美術館に。新しいアートの発信地を創りたい!"


自分でも驚くほどに壮大なテーマ。
でも、不思議と無謀だとは思わないのです。


福光を背景にこれからについて語らう私たち。ふふふ


そんな時にふと、

"土徳" という言葉を耳にしました。


厳しく豊かな環境下で、自然の恵みに感謝しながら、土地の人が自然と一緒につくりあげてきた "品格" 、のようなもの。


そんなところでしょうか。

造語だそうで、広辞苑にも載ってません。



明確に理解はできないながらに、

その言葉の指す意味は理解ができる気がします。



この土地自身が1番、この土地の価値を知っているのだと思う。
人の手を加えて作れるものではない、もっともっと深いところ。


-都会は人がつくり、田舎は神がつくる-

舞台となる南砺市の観光PRポスターにも書かれている
イギリスの詩人ウィリアム・クーパーの言葉。




あぁ、深呼吸が、楽しい。



こんな事を言うとまた、
胡散臭さを感じさせてしまうかもしれないけれど、
生きてる中で弱ったら、人はそうやって頼れるものが必要です。


自分は、
居場所は、
きっと創られてできるものではないのだと思う。


心地よい呼吸、
心地よいリズム、
心地よい温度、


どう頑張ったって完璧になんてならないんだからっ
ダメなとこも、素敵なとこも、ギュッと抱きしめて生きていたいよっ


そんなものを、自然と教えてくれる場所。

だからこそ、ここに来れば、
また前を向ける人がこれから先もたくさんいると思う。



知れば知るほど、

この場所で生きる意味に、納得がいきます。



まずは春先までの滞在生活の中で、

ひとつひとつまた、その魅力を感じながら、

必要とされてる方と一緒にシェアしていきたい、と、純粋に思う。


気になる方にも、本当に気軽に、来て欲しい。


気軽に集える、そのためにも、

人が訪れるきっかけを、集える場所を創ってゆきます。


ここに集う人も、
ここに住む人も、
みんなで、ハッピーに生きていきたい!


福光で挑戦中のクラウドファンディング、

ぜひ、応援していただけたら嬉しいです。


リターンのチケットをゲットして、

是非、福光の展示に遊びに来てください。



引き続き、駆け回り、私がこの場所を楽しみ続けますっ。。

宜しくお願いします!



【クラウドファンディングに挑戦中!】

福光の街全部を美術館に。



かなり申し遅れましたが、nagohoと言います。

普段、東京・表参道と富山・福光にあるNOSE art garageという私設美術館のキュレーター(学芸員)をしながら、アーティストのMisiiのプロデュースをしています。

NOSE art garage TOYAMAにて自撮りをするワタクシ。

プロデュースしているアーティストのMisii


ご縁があって、昨年から富山県の南砺市福光というところにも事業所を構え、この1月から本格的に、2拠点での活動がスタートしました!

詳しくは、クラウドファンディングを是非。



まずはこの春まで、約4ヶ月間住み込みながら活動をしています。


このnoteではその富山生活の中での日々のいろんな出会いを、

日記のようにぽつりぽつり記していけたらなと思ってます。



宜しくお願いします🌕

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