![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/81098893/rectangle_large_type_2_eeea61182ea79b50fe01db2d5f43125f.png?width=1200)
Photo by
kanakoozeki
ノンアルコールワインの先を視る
ノンアルコールワインへの注目が大きくなってきています。
最近では商品数も増え、スーパーの棚で見かけることも増えてきました。またワイナリーが自社のワインリストに特定のワインのアルコールフリータイプをリストアップする事例も増えてきています。ノンアルコールワインの市場は着実に大きくなってきています。
ドイツではこの拡大する市場をより詳細に理解するためにEUから巨額の資金援助を受けた調査研究、Weinnovaプロジェクトが2019年から進められています。2022年末まで続くこの長期調査によって、ノンアルコールワイン市場の概要がより鮮明になってきました。
現時点で報告されている内容の一部をまとめた記事を公開しています。
ノンアルコールワイン市場の拡大は時に消費者のアルコール離れの象徴として悲観的に語られることもあります。しかしこの調査の実施者や実際に製品の開発、販売を行っているワイナリーでは逆に経済的なメリットのある動きとして捉えています。
一方でこの流れは単純にワインをアルコールフリーにして販売価格を高くすることや、飲酒運転を避けるために今までは飲めなかったシーンでワインを消費する機会を提供すること以上に大きな意味を含んでいるように思えます。
この記事ではそうした、ワインのアルコールフリー化の流れの先にあるものについて考えていきます。
この記事はオンラインサークル「醸造家の視ているワインの世界を覗く部」に公開された記事の内容の一部を再編集したものとなります
#サークル記事
ここから先は
1,513字
¥ 498
ありがとうございます。皆様からの暖かい応援に支えられています。いただいたサポートは、醸造関係の参考書籍代に充てさせていただきます。