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コンサルタントの私がアパレルブランドを立ち上げるまで

はじめに

こんにちは。大森渚と言います。

コンサルティング会社を経営しながら、西アフリカの国・ガーナの生地を使ったアパレルブランドの運営をしています。

女性向けの通信販売会社で商品企画やWebディレクターとして勤務した後、8年前、コンサルティングの資格取得とともに、販売促進専門のコンサルティング会社を立ち上げました。

そんな私が、なぜアパレルブランドの立ち上げを決めたのか、どのような想いで運営しているのかなどをお話できればと思います。

コンサルタントとしての葛藤

8年間、一貫して、クライアント企業の新事業や新商品のプロモーションのお手伝いをしてきました。

コンサルティング業というのは、一見華やかに見えますが、実際はクライアントの成功のために脇役に徹する仕事です。
クライアントの気持ちが第一優先ですから、「私はこう生きたい」「私はこうありたい」という気持ちを抑え続けてきました。
その気持ちは消えないまま私の中で浮遊していました。

また、「自分で売りたいものはないの?」とよく質問されました。通販出身ということもあったと思います。
でも、その時の私には、自分でリスクを取って在庫を抱えて売りたいものはありませんでした。
私が何かを売りたいと思った時は、その何かに大きく心を動かされた時かもしれない、とぼんやりと思っていました。

ガーナとの出会い

そんな時でした。2年前のこと。

2017年は日本とガーナの国交樹立60周年で、私の夫が所属するバンド「キウイとパパイヤ、マンゴーズ」がアーティストとして招かれました。
(そう、私はミュージシャンの妻でもあるのです。写真一番右が夫)

現地から送られてきた動画を見て、私の目は釘付けになりました。

たくましい体つきの、笑顔でいっぱいの人たち。彼らの色とりどりの服。

私が忘れかけていた、生きるエネルギーに満ちあふれた人々の姿がそこには映っていました。

ガーナのお土産として夫が買ってきてくれたワンピース。

それを着るだけで、ガーナの人たちのエネルギッシュな姿に近づけた気がしました。

そして、服を着ることで明るく前向きになる感覚を、もっと多くの人と共有したいと思いました。

たくましく美しいガーナの女性たち

昨年5月と9月に、私自身も現地調査と生地の仕入れのためにガーナに行きました。

そこで目にしたのは、アフリカの女性たちのたくましさと美しさでした。

アフリカの女性の日常は、日本の女性以上に大変かもしれません。
働きながら、家事をし、何人もの子どもを育てています。

それでも、彼女たちはとってもおしゃれなのです。

ガーナでは、好きな生地を生地屋さんで買って、仕立屋さんに自分のサイズで服を仕立ててもらうのがとてもポピュラーです。

なので、がっしりした方も小柄な方も、自分にぴったりなサイズの色鮮やかな服を、とても素敵に着こなしています。

その様子はとても美しく、目立たない服、体型を隠す服を選びがちな日本人の感覚を吹き飛ばしてくれるようなものでした。

現在、そしてみなさまへ

現在、私たちはガーナの現地工場で生地を買い付け、パタンナーさんの協力のもと服をデザインし、新潟の職人さんに縫製してもらい、ECサイトやPOP UP、中目黒のショールーム(予約制)にて販売しています。

服というのは、体の表面積の最も多くを覆うもの、そして、その人の印象を大きく変えるものです。

だから、お客様が私たちの商品を選んでくださり、その服を着て外出され、誰かに褒められることが、私たちの一番の喜びです。

一番多くいただくお言葉は、

「チェリエカカオの服を着ると明るい気持ちになる」

という一言。

また、私たちのブランドの服を着ていたら電車の隣の方に褒められたという方、
奥様へのプレゼントに真剣に悩んで買っていかれる男性の方もおられます。

服を通じて、今日をさらに前向きに生きてみませんか?

私たちの服がみなさまの毎日をちょっとだけ変化させ、
人生のストーリーづくりに貢献できたら、
とても幸せです。


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